昨日は春の新作アニメのレコーディングでした!

フルート奏者なのに《尺八》の指示。

無理無理!尺八無理!

と以前の私なら断っておりましたが

今の私にはこれがある!

《エアリード・エェッッッックス!!》


これは以前、藤原道山さんにお誘いいただいて伺った

《泉州尺八工房》さんに託された楽器なのです。

吹き方と音は尺八、運指はフルートという夢のような楽器。


もともと僕はフルートで尺八みたいな音も出せるのですが、昨日はそれだけでは足りない迫力を補う為についにAIRREEDXが現場投入されました!


新境地。

レコーディングだと見た目も関係ありませんからね。

この尺八、どうやってこんな音階吹いてるの?

という業界が震撼する演奏がスピーカーから聴こえてくるでしょう。良い使い方見つけちゃった。


作家の羽深さん。

なんと僕の同級生、上野由恵ちゃんの義理の妹さん。

由恵ちゃんと藝大時代から友達だったのに、まさか自分のお兄ちゃんと結婚するとは、という面白い話を聞きました。

僕からは『フルートで尺八とか和の音出すのは上野由恵ちゃんはめちゃめちゃ上手いんですよ」という話を。


フルートの人に『尺八みたいな音ですね』って言う時はちょっとした悪口の意味で使われると思いますが、

僕はそんなこと言われたら「いやいや、全然足元にも及びません‥」て言います。

本当の尺八の音はフルートじゃ到底敵わない『個』の魅力を持ってますから。


西洋楽器の魅力は《調和》にあると思いますが、音程を合わせる、響きを合わせる、嫌われない音を出すという、『ですよねー』の日本人が一見得意そうな所にあると思うのに、

和の楽器は全然そうじゃないというのが面白い。


もともと中国から来た楽器と考えれば合点がいくかもしれませんが、『ですよねー』型の僕からすると強い個性というものはみんな憧れの対象なのです。