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今年の4月から、私の朝のルーティーンが変わりました。

NHKの朝の連続テレビ小説「らんまん」を見る事が加わわったのです。理由は尊敬する牧野富太郎博士が主人公のモデルだからです。


私はGA(グリーンアドバイザー)なので、植物に触れる機会いので、「日本の植物分類学の父」と呼ばれる牧野富太郎博士のことは、「らんまん」のドラマがはじまる前から知って尊敬していましたが、牧野博士の生い立ちや半生などは詳しく知りませんでした。

なので、朝のNHKの「らんまん」を毎朝楽しみに見ています。


「らんまん」のおかげで、牧野博士に注目があつまり、牧野博士が名付けた植物にも光があたり、

沢山の人々に知られる事になるのはとても喜ばしい事です。

高知県の牧野植物園には行けませんが、

「らんまん」効果で、東京都内でも牧野博士の企画展などが開かれるようになったので、植物好きの私には嬉しい限りです。


先日、そんな都内で楽しめる企画展

2カ所に行って来ました。

まず最初に訪れたのは、南大沢の都立大学です。

都立大学には、牧野標本館があり、牧野博士の晩年の大泉学園のご自宅にあった4万枚の標本がご遺族から、寄贈され保管されているそうです。

都立大学では現在『「日本の植物分類学の父」牧野富太郎が遺したもの』 という企画展が9/30まで展示されています。


企画展では牧野博士が収集した植物の標本のなどが展示され、標本の作り方などか、展示されていました。博士の標本は、とても細やかに作られていることや、標本を作るのは、とても手間のかかる作業である事がわかりました。標本を作る作業のほか、自生地や生育状況、などを整理して、植物を同程して名前を明らかにしていく作業は、ただの植物好きではできない事だと思いました。
ドラマに登場します「ムジナモ」も小岩で採集されていました。当時は東京も自然豊かだったのですね。
それにしても、大学のキャンパスに入るのはうん十年ぶりの私は、懐かしさもありましたが、
なんかドキマギしてしまいました。😭💦💦

そして、もう1ヶ所は、博士の晩年の住居と庭のあとにある、練馬区立牧野記念庭園です。


こちらでも『牧野富太郎草木とともに』という企画展が10/9まで開催されています。
こちらは、記念館と博士の書斎を再現した建物があり、牧野博士の愛用品などが展示され、お庭には牧野博士が植えた草木がいまも残っていました。ドラマで浜辺美波さん演じる奥様の寿恵子(実際は壽衛)さんの名をつけたスエコザサなど博士ゆかりの草木が庭園の中に植えてあります。
庭園の植物で博士の植栽された植物には、「の」の渦巻きマークがついてます。このマークは牧野博士が実際にご自分の印として使用していたそうです。
こちらは、牧野博士の人間らしい面が、色々見ることができて、牧野博士ゆかりのお庭の植物もあいまって、大変素敵な場所でした。

植物は恋人のような存在で、蝶ネクタイにスーツ姿で、植物採集をするのは、初めて会う植物に失礼のないようにだそう。ご自分で「自分は、植物の精かなにかなのではか…。」とおっしゃっていたとか。

植物が好きで好きで、いつまでも少年のような心と情熱を持って研究を続けていたのですね。
「好き」の思いはどんな困難も乗り越えられるものなのでしょうか。

それを支えた、奥様もステキです。
ドラマを見ていて、牧野博士の奥様の肝のすわった所が胸がすくようで、カッコいいなぁと思っていましたが、実際の奥様、壽衛さんもそうだったようです。
私にはとても真似できません。☺️


それにしても、博物館法?なのか、どちらの施設も無料で見せていただけます。

牧野標本館なども、標本は一定の温度と湿度が管理されたお部屋に収蔵されているそうです。

折しも、国立博物館のグラウンドファンディングのニュースが有りましたが、国の宝でありますから、維持し続けるためにも、お金を取って見せても良いのではないかと、思いました。


「らんまん」が終わるまで、朝の私のルーティーンはしばらく続きそうです。