僕には6才のチビスケがいます。

このチビスケは「坊主めくり」が大好きです。

 

 

僕は「坊主めくり」のルールを知りません。

仮面ライダーの変身や、ウルトラマンの必殺技の真似なら

寸分の狂いなく、やって見せることができますが、

「坊主めくり」なんて僕の廻りにはありませんでした。

 

 

父の威厳(?)で知らないというのも恥ずかしいし…

なんて逃げていたのですが、ついにチビスケに捕まってしまいました。

 

 

「坊主めくり」をルールを教わりながら渋々参加するのですが…

僕は百人一首に書いてある、紫式部や小野小町という名前に

完全に引っかかってしましました。

 

 

清少納言…夜をこめて…

紀貫之…人はいさ…

在原業平朝臣…ちはやぶる…

 

 

一枚一枚興味津々についつい読んでしまいます…

「何ゆっくりやってるの!早くっー!!!」と

チビスケに叱られます。。。

 

 

そこで見つけました!

参議篁!!!

小野篁は僕の好きな平安時代の人物です。

ニックネームは「野狂」です…

「野狂」は高級官僚です。

百人一首に選ばれているほどの文人です。

小野小町の祖父という噂もあります。

参議という役職からわかるように公卿です。

そんな超エリート階級にもかかわらず…

ニックネームは「野狂」って…飢えた狼みたいな呼ばれ方です。

 

 

この「野狂」、凄い伝説があります。

 

 

 

『夜は閻魔大王の傍で書記官、昼間は参議』

 

 

 

魔界と現世を毎晩行き来していたというだけでも凄いのに…

どちらの世界でも高級官僚を勤めていた!!!

 

 

平安時代の京都には地獄の入口があったようです…

今でもその入口跡が存在します…

六道珍皇寺の「黄泉がえりの井戸」(画像は借物)

『六道ちんこう寺』という少年少女が喜びそうな名称ですが、

祇園町からほど近い場所にあり、

平安時代から歴史の続く、由緒正しきお寺です。

 

 

そして地獄からの出口…つまり現世の入口…

ここは残念ながら正確な場所は現在では不明です。

しかしそこは古都京都です。地名で残っていたりします!

 

 

「京都市右京区嵯峨大覚寺門前六道町」

 

 

もちろん正式な住所です。お家も沢山あります。

そしてこれ…


なんかそれっぽいですが…

後付けの観光客用六道跡です。

実際あった場所は不明なのです。

そこをわかっていても、こういうのがあればなんとなく盛り上がる、

僕も写真を撮って喜んだうちの1人です。

 

 

チビスケと「坊主めくり」をやって…

僕の頭の中は勝負には集中せず…

百人一首の歌を目で追うばかりで…

勝負は最後に蝉丸をひいた僕の勝ちと言われても…

お蔭でいまだに「坊主めくり」のルールは全く頭に入っていません…

 

 

 

今日一日、怒らず、怖れず、悲しまず…感謝!