レストレッグス症候群(むずむず症候群)
海外でエクボン症候群と言われている疾患です。
レストレスレッグス症候群(むずむず脚症候群)の有病率は2~5%、日常生活に支障をきたす患者さんは約200万人といわれていますが、疾患の認知が進んでいないため、多くの患者さんが見逃されたり、不眠症や他の病気だと診断されたり、十分な治療を受けられないままになっていると考えられます。
自覚症状として、じっとした姿勢や横になったりしていると主に下肢の部分に(患者によっては、脚のみならず腰から背中やまた腕や手など全身にまで現れる)「むずむずする」・「じっとしていられない」・「痒い」だけでなく、「ピンでなぞられているような」・「針で刺すような」・「火照るような」・「蟻やミミズなどの虫が這っているような」などの異様な感覚が現われます。このむずむずとした不快感や痛みなどの不快な異常感覚・身体症状が下肢や腰・背中・腕などに出現するため、これを抑えるため常に脚を動かしたり身体をさすらなければならない状況に追い立てられることがあります。
3分の1の症例では週に2回以上、中等症から重症の症状が起こる。特に夕方から夜間にかけて症状が増強するという特徴(勿論、日中でも症状が出現)があり入眠障害・熟睡障害や中途覚醒のような睡眠障害の要因となり、また日常の座ったままやじっとした姿勢の活動を阻害されるため放置していると日常生活に大きな影響を及ぼす。この結果、副次的症状として昼間の疲労感を引き起こす。
【原因】
正確な原因はまだ解明されていないのですが、下記の物が原因としてあげられています。
以下に列挙すると、鉄欠乏性貧血
、腎不全
で人工透析
を受けている場合、パーキンソン病
、胃切除
後の下肢静脈血栓、妊娠
、慢性呼吸不全
、心不全
、糖尿病
、甲状腺機能低下症
、尿毒症
、痛風
、結核
、肝炎
、肺炎
などの感染症
、関節リウマチ
、線維筋痛症
の随伴症状、遺伝
性、抗うつ薬
や抗精神病薬
を服用している場合、血中フェリチン
濃度が50ng/mL以下。なお、精神的ストレスは病状の強弱と関連あり。
なお、怪しいと思われる方はこのサイトのチェックリストでチェックした上で
当院にご相談いただければ幸いです。
http://www.rls-net.jp/outline/scale.html
【治療】LDOPA製剤が効果を発揮する事が多い。必要に応じて抗不安薬を処方いたしますが、合わないものもあるためご相談ください。