自我に目覚めた女性『ケナは韓国が嫌いで』 | 三匹の忠臣蔵

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日々是好日。
お弁当ブログだった「お弁当にはたまご焼き」からリニューアル。
映画レビューを中心に、日々思いついたこと、感じたこと、趣味のことを書いてます。

親元でぬくぬくと育った自立という自我に目覚めた女性の物語。
ケナ(コ・アソン)は社会に出て仕事もできるようになり、物事を俯瞰して見れるようになるが、この境遇から脱出して人生の「シーズン2」の道を選ぶ。
自分探しというより、韓国を抜け出すことがメタファーになっていて、誰しも経験しする独り立ちのお話。

マンネリ化した生活の繰り返しから、社会から取り残されたわけではないが、何か社会の空気とのズレを感じる瞬間。

男女を問わず、誰しもそんな経験があるんじゃないかな。そんな時、場を変え、仕事を変え、人を変える。これといって何か特別な事件があるわけでもない、ちょっとトーンが低いシーンの連続で、「じわ〜」とくる、心に染みる映画。

相変わらずの存在感を放つオ・ミンエ、イ・サンヒもよかった、この人は出る作品を選んでるよね。
キャリアのアップになっているんじゃないかな。
さらに、キム・ジヨン役、父親役のイ・サンヒら、地味だがいい役者さんたちが出ていて、良かった。

 

 

 

ケナは韓国が嫌いで自立を目指す女性