親元でぬくぬくと育った自立という自我に目覚めた女性の物語。
ケナ(コ・アソン)は社会に出て仕事もできるようになり、物事を俯瞰して見れるようになるが、この境遇から脱出して人生の「シーズン2」の道を選ぶ。
自分探しというより、韓国を抜け出すことがメタファーになっていて、誰しも経験しする独り立ちのお話。
マンネリ化した生活の繰り返しから、社会から取り残されたわけではないが、何か社会の空気とのズレを感じる瞬間。
男女を問わず、誰しもそんな経験があるんじゃないかな。そんな時、場を変え、仕事を変え、人を変える。これといって何か特別な事件があるわけでもない、ちょっとトーンが低いシーンの連続で、「じわ〜」とくる、心に染みる映画。
相変わらずの存在感を放つオ・ミンエ、イ・サンヒもよかった、この人は出る作品を選んでるよね。
キャリアのアップになっているんじゃないかな。
さらに、キム・ジヨン役、父親役のイ・サンヒら、地味だがいい役者さんたちが出ていて、良かった。
