旅行先で仏滅と大殺界・天中殺を全身で浴びることになり、状況証拠のすべての矢が自分に向いている普通の女性が、極限状態で覚醒する姿を描いたサスペンス・スリラー。
夫ロブ(ルーク・ノリス)としっくりこないベス(レイトン・ミースター)は、週末を親友のケイト(クリスティーナ・ウルフ)とクロアチアのゲストハウスで過ごすことになった。
ケイトも夫ジェイ(パート・タケラール)とはうまくいっていない。
彼女と食事をし、二次会のバー「ブルー・パーラー」に行き、見知らぬ二人の男マテオとルカと遊んだが、翌朝に目覚めるとケイトがいない。
曖昧な記憶をたどると、薄っすらとおかしなシーンが頭をよぎるが、はっきりと思い出せない。
どうやら部屋に帰って、禁止されていたパーティーをやっていたようで、大家のセバスチャン(アドリアン・ペズディルク)から追加の宿泊費を請求されることになる。
ケイトのことが心配になったベスは警察に相談に行くが、応対した刑事パピッチ(アマール・ブコヴィッチ)が取り合おうとしない。
仕方なくベスはタクシー運転手のゼイン(ジアド・バクリ)の助けを借りて、ケイトの足取りを追うことになる。
マテオとルカはケイトがベスのために調達した男だが、彼女は遺体で発見される。
死者でも顔認証ができるのか不思議だが、ここから事件が本格的に動く。
女刑事コヴァチ(ミハリッチ・イバ)の取り調べに、自分が不利になるかもしれないとチャットのことを伏せる。
そして自分で真相を明らかにしようとするが、ここの判断とパピッチが運命の分かれ道になる。
まぁ、これが映画なんだが、と結局、ベスは自分自身と向き合うことになる。
ゼインが難民として避難してきたシリア人だが、ここは早々に結論が出る。
パピッチは単なるゴミっぷりの演出かと思ったら違い、いつものことかと思ってたが、この展開は面白かった。
ベスにしたら罰ゲームみたい展開なんだが、大家のセバスチャンもとばっちりちゃぁとばっちり。
見るからに怪しいから仕方ないけど。
終わったのに何で?と思ったけど、証拠のCCTVを2度見してなっとく。
美しいクロアチアの景色、きめ細かい演出と伏線、ゼインのキャラクターは移民の視点が意外と深みを加えてる。
先は読めるがコンパクトにまとまった感じの、いい映画やったかな。
