邦画久々のノンフィクション映画を鑑賞。
警察の裏金づくりは原作にはないが、それを警察の不祥事を隠すために開発者である金子氏を逮捕した。
エンタメ要素として絡めたのは話としては面白い。
しかし「金子氏の件がなければ今の日本のITが」というのは違うと思う。
警察が失敗したら次の警察役が出てきて葬っただろう。
ホリエモン事件がいい例で、日本は既得権者が強大な力を持ち、歯向かうものは全力で潰しにいく。
それが日本。
そういう意味で吉岡秀隆を使ったのは間違いだと思う。
吉岡秀隆そのものは、なんの芸もなく演技力もない。
子役で出た「男わつらいよ」から倍賞千恵子に溺愛され、監督の山田洋次が後見人。
映画関係者の多くが語る。ある日突然、吉岡秀隆を出すようにと言ってくる人がいて、そのまま配役が決まるらしい。
左右非対称の目線で一点を睨み、大声を出すか抑揚のない棒読み。
何をやっても同じ喋り方、同じ振る舞い。
これと言って何かができることでもない大根役者。
吉岡秀隆は渥美清と前田吟を真似ているようだがカスッてもいない。
こんな既得権益役者は消えるべきだと思う。
いい作品なだけに吉岡秀隆はない、そこが残念。
あと”万えん”の裁判シーンはもっと見せ方に凝ってほしかった。
