世宗大王 星を追う者たち | 三匹の忠臣蔵

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朝鮮第4代国王 世宗(セジョン)大王と朝鮮伝説の科学者 蔣 英実(チャン・ヨンシル)との恋物語。
セジョン大王といえばハングルを発明したことで朝鮮半島では父のような存在。


そのためセジョン大王を扱ったドラマや映画は数多くありますが、この作品は二人の友情、それぞれが相手を思う気もちを描いています。
 

セジョン大王&チャン・ヨンシルの功績といえば「水時計」「天体観測機器開発」「ハングルの創作」。
このコンビの作品で有名なのはやっぱりキム・サンギョンが世宗を演じた「世宗大王」、あとは同じくハン・ソッキュが世宗を演じる「根の深い木」。
 

一方、ソン・イルグク主演でキャストが「世宗大王」ほぼそのままの「チャン・ヨンシル~朝鮮伝説の科学者~」もあります。
「世宗大王」はこの3つをすべてを丁寧に扱ってて「根の深い木」はハングルに焦点を当て「チャン・ヨンシル」は生き様。


今回は時計と天体を背景に、王様に寵愛されるチャン・ヨンシルに対する家臣の嫉妬をエンジンに物語はすすみます。
家臣の描き方もこれまでのドラマや映画と違ってて、例えば 崔 萬理(チェ・マルリ)や黄 喜(ファン・フィ)はこれまでにないキャラクターとして描かれています。
 

「マルモイ」を観た後なので天体観測やハングルに対する明(中国)の干渉と、それを利用し王様を牽制する家臣が植民地時代の親日派を彷彿させ、朝鮮半島の長きにわたり変わらぬ苦難の歴史に思いが至る作品です。


映画に出てくる水時計は「自激漏(じげきろ・チャギョンヌ)」といい、数年前に景福宮南側で発掘され今は展示見学ができるそうです。

 

 

世宗大王とチャン・ヨンシル、星を追う者たち ポスター