実際にありそうな怖い話。
実力が伴っていない野心家ほど恐ろしいものはない。権力ある男に取り入り最後は破滅するイカれた女の物語。
高齢化社会への警鐘にもなる、見る人によっちゃホラー・サスペンス。
いい年こいたおっさんが、いい年こいたオバハンの色仕掛けにハマってく、人間は所詮はオスとメスという話で、そこに理屈はない。
強いて言うなら詐欺の理屈に似てるかな。
ハナはハンター、ベンは獲物にすぎない。マグロを狙う時のイワシのように、ハナにしたらベンは獲物のための餌でしかなく、狩りか釣りを楽しんでた、までは良かったんだが。
ハナにとっては事実なんだろうが、ベンにしたら事実ではなかった一瞬のそよ風のような話。いったい誰が悪いんだろう。
しかし「恩を仇で返した」はない。
中盤からは緊張感のある展開が続き、巧みな脚本が光る。
ぎりぎり最後に伏線も回収してるけど、「どう思いますか?」って終わり方。
トランクスで海に飛び込むと、生地がタマに食い込むけど大丈夫なんか?
