ここまで『天才』の天才たる所以は、 そのものに莫大な時間を費やしてきたからであると言う話をしてきましたが、その説を裏付けてくれるニュースが最近ありました。

『弱虫ペダル』と言う漫画のキャラクター「小野田」君そっくりのエピソードで活動して有名になった高校3年生の山本哲央さんです。

山本哲央さんはどの部活にも所属していない帰宅部で、『通学のための定期代を浮かせるため』にロードバイクで毎日学校に通っていたのですが、
その道のりがなんと片道10kmで更に山梨県のアップダウンの激しい通学路というハードなものでした。
ですから彼は毎日往復20kmの山道を走り続けた事になります。

しかも、学生にとって学校に行くことは当然の事なので彼にとっては毎日20kmの山道を走ると言う行為は厳しいトレーニングと感じる事はなく、当たり前の事と言う事になり、
ほとんど苦になってなかったと思われます。
それに、当初の目的は『定期代を浮かす』事だったため、自分の欲求と結びついています。

このように、毎日の通学と言う当たり前の行為が彼にとってのトレーニングとなり、
その積み重ねによって「第40回全国高等学校選抜自転車競技大会」をロードレースを初めてわずか2年で帰宅部なのに優勝を飾るという偉業を達成する事が出来たのだと考えます。
わずか2年と言う期間ですが、毎日20kmの山道を走り込むと言うのは並大抵の事ではないです。

※『自分の欲求と結びついている』と言うのも実はとても大事な事なのですが、それは次回書くことにします。