※当ブログで、今更、閲覧注意もないのですが、
今回はグロ画像がありますので、苦手な方はご注意ください。
はじめての秘境
秘境入門 雨の中の来訪者篇
「食堂の席の確保に付き合ってください。人海戦術でいかないと負けます」
ネペンテス・ヴィーチの群落地を堪能して、山小屋(ネペンテスキャンプ)に、戻った時に、ツアーリーダーの橋場さんから、決意を漲らせた表情で言われました。
群落地から戻った時、妙に、山小屋が人で賑わっていて、ポーターの数が急に増えたのかしら?と思っていたら、別のグループが到着して、この辺境の地が、急にイモ洗い状態になったようでした。
もの好きな別のグループは、見たところ、マレーシア人、中国人、韓国人etcの混合国籍チームらしく、ポーターと混ざると、どこまでが旅行客で、私たちのグループかわからなくなり、渾然一体となってしまいました。
この多国籍でごちゃごちゃとした感じは、なかなか楽しく、秩序正しくきっちり分かれているよりも、むしろ好ましかったのですが、でも、うっかり別のグループに混ざってしまい、別の場所に行ってしまった、なんて事態を引き起こさないように、注意しなければなりません。
そんな私の思いはさておき、橋場さんは、別のグループに食堂を占拠され、私たちが食べられなくなることを、真剣に危惧してくれていたのでした。
そんなわけで、橋場さんと一緒に食堂へ。
これが、この後、血で血を洗う戦場と化す食堂だ!
食堂ったって、横の壁がなく、どこまでも、野外に広がれそうな食堂でもあります。
事実、別のグループかポーターは、他に住居を求めて、外に適当なテントを設営していたのでした。
こんなわけで、席の確保をするために、このテーブルの長椅子に座り、別のグループが押し寄せてくるという、しばし肉弾戦と牽制が続いた後に、けっきょく、現地ガイドと別のグループが話し合い、時間を決めて交代という、至極当たり前の平和的解決と相成りました。
ちなみに、別のグループは、facebookで募集して集まった多国籍の混合チームらしく、お互いに初めて会うような関係らしく、SNSの募集型オフ会企画で、辺境の地に行くのも、すごい時代だなと思いました。(まぁ、今回のツアーのメンバーも、初めての人が多かったのですが)
facebookチームの食事が終わり、ようやく食事にありつけたと思ったら、突然の大雨に襲われて、下山の時に着ようと思って、外に干していた服がずぶ濡れになる危機に瀕し、慌てて回収しているうちに、夕飯を写真におさめるのを、すっかり忘れてしまいました。そして、服はとっくにずぶ濡れで、全く遅かったのです。
そんな不幸に遭いつつも、夕飯は、料理長と私たちが呼んでいた現地の若い女性(名前は知らない)が作ってくれた料理で、野菜が多く、優しい味付けで、とても美味しかったのでした。写真でご紹介できなくて残念です。
激しいスコールはやむ様子もなく、グループに関係なく、右往左往することになり、外にテントを設営した人たちは、テントが倒壊し、苦しむ様子が見受けられました。他に行き場がないので、雨を避けるように、二つのグループが食堂に身を寄せて、一気に芋洗い状態に。辺境の地を旅しに来た人たちというより、避難民の様相です。
地獄にも楽しいことはあるもので、人いきれで蒸す食堂で、雨水を沸かした水で淹れた甘いコーヒーを飲み、ツアーメンバーと談笑しました。
この甘いコーヒー、限りなく甘くて、日本では絶対飲まないような味なのですが、疲れた体に染み渡ります。
雨の中の来訪者も多く、美しい翡翠色のセミやコメツキムシが遊びにきました。
こんなにキレイなセミ、初めて見た![]()
薄べったい森林性のゴキブリ。枯れ葉のよう。
起き上がろうとジタバタするコメツキムシ。
コメツキムシは、仰向けにするとパチンと音を立てて、飛び跳ねて、自らの力で元に戻る習性を持っています。
安間先生が、生態を教えてくださった後に、おもむろに、
「コメツキムシを、誰がコップに入れられるか、順番にやろう
」
と、少年のような純朴な瞳で、言い出されました。
なにその遊び。楽しい!
順番にコメツキムシ遊びをしていましたが、虫好きの面々が「痛ましい」と、若干コメツキムシに同情を寄せていました。
そして、本日のハイライト。
facebookグループが、食堂の片隅で、ボルネオのヒル「タイガーリーチ」に、あえて血を吸わせる(吸われる)実験を行っていました。その様子を逐一撮影していたのです。
もしかして、youtuber?
我らがツアーメンバーの女性陣は、とても嫌がって、「見ないようにしよう」とお怒りのご様子でしたが、私は興味津々で見ずにはいられませんでした。
すると、そんな様子は伝わるのでしょう。
彼らから、「おいで、写真に撮りなよ」と声をかけられました。
タイガーリーチ自体、マリアウベイスンで初めて見ましたし、しかも吸血している様子を見られるなんて、僥倖です。
これが、撮らせてもらった写真です。
左の、尾(?)をピンと張っている大きなヒルがタイガーリーチ。
右がノーマルヒルです。
ヒルは血を吸われても、痛くも痒くもないのですが、彼らは恍惚としていました。
聞くところによると、生物を専攻し、ヒルを研究しているらしく、きっとヒルマニアでもあるのでしょう。
「このトリコロールが、ビューティフルだろ?」
と、タイガーリーチの魅力を熱く伝えてくれたのでした。
ヒル騒ぎが静まる頃、雨脚は徐々に強くなり、翌日の下山を嫌が応にも不安にさせるのでした。登りも、激しい急斜面だったのも、雨の中降りられるものなのでしょうか。滑り落ちながら、下山にすることになるのでは、と思うのです。









