酒と葉巻の日々
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バーとトイレ

バーの楽しみ方は人それぞれであろうが,私は専ら一人でゆっくりと葉巻をくゆらせカクテルを味わいながらマスターの厳選したモルトで締めるというスタイルで楽しんでいる.

そうすることで日々日常の疲れが溶け出していくような心地となり,心身ともにリフレッシュできるのだ. 

 

シガーの香り,ウィスキー,ラム酒の華やかなフローラルブーケ,艶のあるカウンターの煌めき,バックバーを彩るボトルとそれをハイライトする灯りの輝き,カクテルの注がれたアンティークグラス,マスターのシェイクする小気味の良い音,そして店内を彩るインテリアの数々.

その全てが調和しバーという一つの世界を形作っている.

マスターが作り出したこの非日常の世界に身を投じ,五感でそれを楽しむのである.

 

ここで話は変わるが,バーは酒を楽しむ場であるがゆえに避けられない問題がある.

尿意である.

アルコールには利尿作用があるので飲み進めるうちに大抵の人間は2時間もいれば1回はトイレに立つであろう.カウンターでバーの世界観に浸っているときにトイレに立つというのは億劫であるし,雰囲気が壊れてしまいかねない.

だが排泄は人間にとって食事を採ったり睡眠をすることと同じくらい大切で欠かせない行為である. 

であるが故に,トイレもバーのカウンターと同じくリラックスでき,非日常の雰囲気のままの場所でなければならない.

 

私はかねてから,一流のバーはトイレも一流であるとの持論を展開してきた.

例えば,旭川のとある隠れ家バーのトイレは,トイレそのものをインテリアの一部とし,また中に入ってみるととても広いがその広さゆえ,逆に開放感で心地よく用を足せるようになっている.

 

その他にも神楽坂ichimuanも店舗デザインの素敵な店であるがトイレのデザインも同様に素敵だなと感じさせるものであった.

それは私がバーに通い始めてさほど経っていない2009年のブログのエントリにも記載してあった.

このあたりから一流のバーはトイレも一流であるとの考えが固まってきていたようである.

 

さて,先日ひさしぶりに元麻布の名店,la Hulotteへ伺った. 

前回伺ってからだいぶ時間が空いてしまったが,いつもと変わらずウィットに富んだ軽妙な語り口で相手をしてくださった. 

トムコリンズで喉を潤し,まずはダイキリ

 

 

ラムの味わいをしっかりと残しながら程よい酸味と心地よい甘み.

このバランス. 

力強い味わいが,これまた力強いシガー Montecristo Dumasにマッチしている.

 

 

次にロブロイをお願いしたのだが,びっくりするようなものを飲ませていただけるとのことで楽しみにしていたところ,70年台のCinzano Rossoでロブロイを作っていただくことができた.

 

 

最初からハーブ感が非常に強く,いつものとは別物であることを強く実感できたのだが,時間の経過とともにカクテルが昇華してきた.

まるでカレーのようなスパイス感,ハーブ感.

今までには味わったことのない猛烈な香りと味の洪水が口の中に押し寄せた.

川瀬氏の芸術的なカクテルを作り出す腕あっての賜物ではあるが,オールドのリキュールの底知れぬパワーを味わったひとときであった.

 

ふと,そんなときに尿意がを感じたが,ラ ユロットにおいてはトイレに立ってもこの世界の雰囲気は崩れない.

トイレにも置かれた素敵なフクロウをモチーフとした小物の数々は私がラ ユロットに感じている森の中の古民家の雰囲気から些かも外れることはない.

トイレに居るときでさえ至福のひと時を感じることができるのだ.

 

あまりの居心地の良さにこの日は2回もトイレに立った. 

 

席に戻りもう一ふかししたあたりで葉巻もちょうど吸い終わった.

次に来れるのがいつになるであろうか, 名残惜しい気持ちでその日は店を後にした.

Ne Plus Ultra[六本木] la Hulotte

5年の田舎周りを経て、ようやくホームグラウンドに戻ってきました。 

昨年は初の専門医試験も無事に合格し、なんとかかんとかやっています。 

 

もう学生さんとか研修医とか若々しくて。  

昔はきっと指導医から呆れられる学生・研修医だったのだろうな、、と自生しながらなるべく優しく指導しようと心がける毎日です。

 

ただ、忙しくてほぼ新店を開拓しておりません。

 

もうたまに行く東京だと、居心地のいい行きつけを回るほうがラクなんですよね。

 

だけど一つバー関連の個人的ニュースがあって、六本木の秘密基地の会員になりました。

 

Ne Plus Ultra 

会員制になる前に3~4回行ったことがありましたが、会員制になってからは足が遠のいて、会員の葉巻つながりのかたに連れて行っていただいたりする程度でした。

しかし、葉巻を吸う環境としてはこの上なく心地よい。ということで意を決して会員に。 

入会費〇万円、年会費〇万円はイタイ、、、

 

でもたまの楽しみもあっていいじゃないですか。 普段仕事頑張ってるんですし。 

 

やはり、会員証のカードキーで入店するのは、優越感に浸れてうれしいものですね。 

 

 

というわけで先日、親友の結婚式があった折に行ってきました。

念願の和装葉巻であります。 

私に葉巻を教えてくれた大学時代からの親友と双子の兄弟と3人で。 

 

 

 

昔からこういうことが好きなのでいつかはやりたいと思っていたのですが。 

パナマ帽をかぶってこなかったのが一番の失敗でした。 

 

さて、この後結婚式も終わり、深夜12時の六本木。 

久々においしいカクテルをということでla Hulotteに電話をしてみました

 

「la Hulotteでございます。」

「こんばんは。 まふぃあですが、空いてますか?」

「え~、どうしよっかな~」 

 

久々の川瀬節に爆笑しつつ弟と二人でユロットへ。

もう時間も遅く、久々に川瀬さんを独り占めして心ゆくまでカクテルと会話を楽しんできました。 

 

 

やはりユロットのカクテルは芸術品の域に達していると思います。

 

ラスティネイル

 

ロブロイ

 

 

結局閉店時間の2時までのんびりと過ごして帰宅。

この日は結局葉巻を5本灰にしてきました。 

たまにはこんな素敵な1日があってもいいですね。

 

 

 


 

2017年夏  飯田橋

またしてもご無沙汰しております。

またしても1年以上間が空いてしまいましたよ。 

忙しいしツイッターやらで情報交換しているのであまりブログを頻繁に更新するのも面倒で放置しておりました。 

 

さて、最近は指導すべき後輩も増えてきて今まで以上に責任感を持って仕事をしているつもりで仕事をしております。 

如何せん田舎なものでバーもほとんど行けず、大好きなバー巡りも出張やら行事で都会に行った時くらいになってしまいました。

 

一昨年、祖父が他界し、昨年夏に1周忌の法要で東京に帰っておりました。 

双子の弟も一緒だったので久しぶりに飲もうかと飯田橋までぶらりと飲みに。 

 

なぜか久しぶりにichimuanに行きたくなり何年かぶりに行って参りました。 

 

 

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入口なのかどうかわからない入り口も相変わらず。 

初めて伺ったときはこのあたりで20分くらい迷ったのが懐かしい。

 

 

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店内は狭いですが洗練されたミニマルなデザインで居心地はとても良いです。

床が絨毯なのも落ち着きます。
 
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暑かったのでモヒートとトリニダッドのヴィジア
新作ビトラで流行りの太くて短いタイプ。
たっぷりの力強い煙がとても美味しい新たな銘品です。
 
この店は酒の品揃えに眼を見張るものはないですが隠れ家感がとてもよく、神楽坂の奥の方にあるので散歩がてら行きたくなるんですよね。
 
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入り口の飾りも素敵です。
旭川の隠れ家を彷彿とさせるデザイン。
本当は参考にしたのでは?などと勘ぐってしまうほど雰囲気が似ています。
旭川の方は何倍も広いですけどね。
 
 
もうすこし飲もうかということで弟に勧められたau bout du mondeへ
フランス語で地の果て という意味のこの店はカウンター6席程度の仄暗い店内に所狭しとオールドボトルが並ぶまさにオーセンティックなバーでした。
 
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それなりに飲んできたので一杯目からカクテル ロブロイを

これが目がさめるくらい美味しかった。

濃厚な、黒糖をも彷彿とさせるような甘みと裏腹に爽やかさも併せ持っていました。

マルティーニ、シーバス共にオールドボトルだそうでオールドボトルは味が力強いので当然それを使ったカクテルも力強い味わいになるとのこと。

 

カクテルが好きで色々飲んでいますがこういうアプローチは本当に好きです。

 

同じロブロイでも店によって少しずつレシピが違ってその違いを楽しむのがバー巡りの醍醐味だと思ってるんですが、アクセントを効かせすぎてて「これ美味しいけど別のカクテルだ、、、」ってなると残念なんですよね。

 

ある意味ど直球な作り方でこの味わいを出せるというのは本当に驚きで、まさに蒙を啓かれたなと感じました。

 

その後はゆっくりとモルトをいただき、酔い覚ましに歩いて帰宅しました。

 

弟と歩く飯田橋からの家路は本当に心地が良いですね。

 

 

 

最近は新しい店の開拓もしてないので、また新たな店の報告もいずれいたしますね。

 

それでは

バー リュトン [札幌]

最後のエントリーが2013年12月

だいぶ時間が空いてしまった. もともと筆不精なのに更に拍車がかかったようだ.

 

近況としては、中標津から道北へ異動となりようやく仕事にも慣れてきた、という感じである.

バーはなかなか新規開拓しておらず、モルトはたまに購入、葉巻も忙しくてほとんど吸えないという日々.

 

さて、久々の新規店舗の紹介をしよう.

バーリュトン、すすきののど真ん中の8階という好立地のバーだ.

リュトンは 角笛 という意味らしく、 『角』という漢字がロゴマークになっており一軒カジュアルなバーと見えるが、然にあらず.

 

中は広々とした空間にゆったりとしたバーカウンタが伸び、バックバーはガラス張りで煌めくすすきののネオンサインとロマンティックな観覧車が目に飛び込んでくる.

バックバーに並ぶ酒はボトラーズのレアなモルトからオールドボトル、数多のスピリッツと非常に品揃えが豊富で、カウンターの後ろにはウォークインワインセラーも有る.

はっきり言うとかなり品揃えはレベルが高い.

また、嬉しいことにシガーも販売しておりディスコンのものやレヒオナルなども置いてあった.

 

ここの売りは季節を問わず豊富な種類が揃えてあるフルーツカクテルだ. ショート、ロング、フローズン、ノンアルコールとなんでも作ってくれる.

ナッツや栗など珍しいものも揃えてあり、味も非常に美味しい. 

イチオシはパインアップルのフローズンカクテル. 

非常にまろやかなパインのカクテルでシガーの強い味わいに満たされた口腔を優しくリフレッシュしてくれる.

ただしこの日は、前日に系列店でパインのフローズンを飲んでいたため夏を偲んでスイカのソルティドッグにした.

シガーはグロリア・クバーナ メダイドールNo2

華やかなシガーで抜群に美味しい. この日はそんな素晴らしいシガーを吸うに足る、素晴らしい日であったのだ.

 

 

塩とスイカは愛称が良いが、まさにそれを体現したかのような完璧な夏のフルーツカクテルだ.

 

 

閑話休題、 以前S.T.Dupontのマジックウィッシュコレクションのライターを購入したのだが実は同時に発売されていた千夜一夜コレクションのほうが欲しかった. 

マジックウィッシュが1○万円、 千夜一夜コレクションはその2倍、3○万円だったのでとても手が出なかった. 相当背伸びをしてマジックウィッシュを買ったのであった.

先日、30才になった時手に入ったのが嬉しくて報告させてもらう.

豪華だが繊細な造形、そこから煌めく夢幻の炎. 

夢がかなった  と思う.

 

さて、話を戻そう.

モルトよりもカクテル好きを公言している私だが、その中でもほぼ毎回頼むカクテルがある.

ダイキリだ. ここのダイキリはラム、酸味、甘みのバランスが良く非常に美味しい.

 

バカラのローハンでなんとも言えぬ贅沢な気分でダイキリを楽しんだ.

リュトンのグラスはすべてバカラである. バカラより良いグラスもたくさんあるが、やはりいいグラスは良い. 手に馴染み、唇に馴染む. 

 

先ほど、モルトの品揃えが良いと言ったが、日本が世界に誇るスリーリバーズの品揃えも圧巻だ.

この日はPerfumeシリーズのボウモアと、ダイナソーのラフロイグ

 

特にこちらのボトルが秀でていた.

コミカルなラベルだが中身は別格の美味しさ出会った.

かなり香りがパフューミーなので好き嫌いはあろうが、トロピカルフルーツを感じさせるボウモアだが、オレンジの香りがした. しぼりたての新鮮なオレンジの酸味、甘さ.

口に含んでも香りと同じく、やわらかなピートに加えて甘酸っぱいオレンジの風味が口に広がった.

余韻は甘やかでほのかに潮.

素晴らしいモルトだった. 

今まで飲んだモルトの中でも五指に入る味わいであったことは間違いない.

1杯3200円と決して安くはないが、その価値はあったと強く思う.

 

ちなみにいつも他のところで食事をしてくるのであまり食べないが、フードメニューも充実しているので、食事からここで始めるという手も一つだとは思う.

カメノテの塩ゆでも置いてあるので興味が有る方はぜひ挑戦してみてほしい. 見た目のグロテスクさとは裏腹に大変美味なのである.

 

さて、最後になったがこの店はデート使いにもおすすめだ.

トイレにはマウスウォッシュ、耳かき、歯ブラシなどが用意して有る. 

気合の入った諸兄におかれてはぜひ、身だしなみを整えてから勝負をキメていただきたいものである.

Bar Godfather

しばらくは中標津での生活が続くことになりそうです。

シガーは念願のグロリアクバーナ メダイドールNo2、2013のリミターダ ホヨーのグランドエピキュアなどが追加になりました。
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モルトも続々入荷しており、アデルフィ ロングモーン 27年 リフィルバーボンカスク

ダンカンテイラー オクターヴ トーモア7年

サロン ド シマジ グレンドロナック 10年 バーボンバレル

サロン ド シマジ グレンファークラス32年、ポートパイプ

サロン ド シマジ ベンリアック 13年 ペドロヒメネス シェリーパンチョン
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などなど、シングルモルト&シガーライフは街のさびしさと裏腹にそこそこの品ぞろえになってきました。



さしあたって目新しい変化もないのですが都市部へ戻る時のために舌は鈍らせたくないものですね。

          
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