今から5年以上前のあるときから左耳の中がザワザワ騒がしくなりました。
「何だこれは?」訳が分かりません。
少し静かになったかなと思うとまた騒がしくなる。騒がしい、鬱陶しいなと思っていても、しばらくすると静かに・・・。
そのうちに左耳の住人は右耳から入ってきた言葉を翻訳し始めました。右耳に聴こえている声に似てはいますが、少し違うトーンで繰り返すのです。
二重に聴こえるので、相手が言っていることを理解するのに疲れてしまいます。
電話での応対に支障があって困ります。左耳に受話器を当てて右手でメモを取る。長年そのスタイルでやって来ましたから、左耳が「利き耳」になっているんでしょうね。
でも左耳だと相手の声は聴こえても言葉に組み立てるのに時間がかかったり、言葉として認識出来ないこともあるので、今は仕方なく右耳に受話器を当てているのですが、違和感があってなかなか慣れません。
聴こえてくる音楽も妙にハモってオリジナルとは違ってしまう。ソロなのにデュエットやコーラス曲になってしまいます。
バックバンドなんか頼みもしていないのに、「キーン」とか「ボー」とか、あるときは普通なら静寂を表わす「シーン」という余計な伴奏つきで・・・。
「邪魔なんだよ!」と言ってもお構いなし。
大波小波はありますが、そんなことの繰り返しで現在に至っています。
もう出て行ってくれたのかな?と思える時期もありましたが、いまだに退去してくれずに私の左耳には誰かが居座って、私の日常生活を翻弄しています。
昨年末から年明けを経て、不法侵入者の迷惑な妨害行為はエスカレートの一途を辿り、一時期は左耳の聴力が限りなくゼロに近い状態に陥りました。
長い付き合いになりましたから、ある意味その住人との折り合いも着いていると言えるかもしれません。まあ、こんなものかと。別の表現を借りるとしたら「諦め」でしょうが。
このブログを書いている今も、ラジオから聴こえてくる音楽に勝手にハーモニーを付け、ニュースを伝えるアナウンサーの言葉を、いわゆる「ステレオタイプの宇宙人の声」で通訳することに余念のない左耳の住人さん。
鬱陶しい限りです!おせっかいにもほどがある!頼んでもいないのに・・・いい加減出て行ってくれないかなあ(ノ_・。)
私が抱える「突発性難聴」の症状を表現するとしたら、こんなところでしょうか?
全容を説明するのは難しくて、ごく一部の症状を表現しただけなので、すべて理解していただけるとは期待していませんが、少しは伝わったでしょうか?
こんな厄介な住人と生涯付き合っていかなければならないのかと考えると心が折れそうになりますが、「生きてるだけで丸儲け」精神で行くしかないかなと自分に言い聞かせている今日この頃です。
「突発性」と冠が付く病いは、要するに「原因不明」を言い換えただけのことだそうです。
ストレスも要因の一つと考えられると耳鼻科の医師から言われましたが、腰痛のときは整形外科医からも同じことを聞きました。内科や歯科医の口からも出たことがありますから、「ストレス」という単語は医者にとって便利な単語なのかもしれません。
患者が訊きたいのは、いかに「ストレス」を感じなくて済むのか、ということなのに医者は教えてくれません。
これに関しては、他のことは余計なことまで何かと翻訳してくれる左耳の住人も、黙して語らず。・・・この役立たずが!
