久しぶりのブログ更新です。
昨日、大阪秋の陣(大阪府知事選と大阪市長選のダブル選挙)の決着がつきました。
すでにご承知のように、大阪府知事に松井一郎氏、大阪市長には橋下徹氏が当選。投票締め切り直後にNHKが当選確実を報じるという呆気ない幕切れとなり、大阪維新の会の圧勝という結果でした。
今回の選挙は、大雑把に言えば「維新」vs「反維新」の構図で戦われたことになりますが、大阪府民・市民の良識が問われた選挙だとも思っていましたので、その勝敗の他に私は2つのことに注目していました。
その一つが投票率。
今の国政を見るまでもなく、選挙で1票を投じても期待を裏切られるだけで何も変わらない。悪くなるばかりという諦めのムードが蔓延。
私もこれまでは選挙のたびに「AにしようかBにしようか?Cの方がマシかも?」「棄権するのも嫌だが、白票を入れるのも虚しいし」・・・と「究極の選択」を迫られてきた感じがします。
しかし、今回は今までの選挙とは様相が違いました。
残念ながら政策対政策の戦いにはなりませんでしたが、有権者一人一人が自分で考えて投票できる久しぶりの選挙らしい選挙だったのではないかと思います。
私は大阪市民ではないので、府知事選しか投票できなかったのですが、大阪市民が羨ましくさえ思えました。
自分で考えて、府知事と市長をセットで投票できるのですから。これまでとはベクトルの方向がまったく逆の「究極の選択」で悩むことが出来るのですから。いやあ、贅沢な選択だと思いましたね。
もちろん100%賛成の立場でどちらかに投票できるものでもないでしょうが、少なくとも自分の意思表示ができるのですからね。
その結果が府知事選で52.88%、大阪市長選では何と60.92%と60%を超える投票率として表われたのではないでしょうか。
「どうせ選挙に行ったって今までと一緒で変わらへんがな」とか「投票の結果なんか関係ないわ」とどこかの民放TV局のキャスターみたいなことを言って、真剣に考えることを放棄して投票にも行かない有権者も出るのではないかと危惧していた私としては、大阪の有権者に頭を下げなければならないかもしれませんね。
投票率の他に私が注目していたもう一つは、泡沫候補(ほうまつこうほ)の得票数でした。
大阪市長選は「有力」候補の一騎打ちでしたが、大阪府知事選は「有力」候補の他に4名が立候補していました。
※「有力」かどうかは、法定得票数を上回り供託金没収の対象とならないであろうという観点で線引きしました。
自分なりに真面目に自分の考えを主張する候補者もいらっしゃいましたが、当選する気なんてサラサラないように見えて、政見放送や街頭で、しかも選挙区外の「京都」でもパフォーマンスを繰り広げる候補者に、大阪人独特のノリで投票する人が多く出るのではないだろうかと心配していました。
しかし今回は、失礼ながら「有力」かどうかの括りで線引きした「泡沫候補」はすべて2万票台、その中でも派手なパフォーマンスを繰り広げた候補者が最下位でしたので、私の心配が杞憂に終わったことで救われた気がしました。
テレビや新聞を使ってPRしようとすれば莫大な費用が必要となります。しかし、300万円を供託して知事選に立候補すれば、テレビでの政見放送や新聞、ポスター、選挙公報で自分の顔と名前を売り込めるのですから、考えようによっては300万円の供託金没収なんて彼にとっては安いものなのかもしれませんね。
けれども、政見放送やポスター掲示板の設置、選挙公報などの公営選挙費用は私たちの税金で賄われているのだと考えると、やりきれない複雑な気分になってしまいます。
今回の選挙で大阪の有権者は真剣に自分と向き合い考える時間を持たれたのだと思いました。そして「究極の選択」結果を示したのだと。
以上、今回私なりに注目した2つの観点から、大阪府民・市民の良識は正常に機能していることが確認できました。ずいぶん偉そうなことを上から目線で書いてしまいましたが。
今回の選挙結果が今後どのような展開を見せて、私たちの暮らしにどのような影響をもたらすことになるかは、不透明な部分も多いですが、私としては素直に良かったと感じています。
