失ったもの | キッチンラーメンのブログ

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思いつくまま、つれづれに

台風12号は各地に大きな被害を残して、やっと日本海に抜けました。

前首相にライバル意識でもあるのでしょうか、その動きは緩慢でまだまだ各地に影響を与え続けていて、これを書いている時点でも被害が拡大傾向にあるようです。

こののろまな台風が残した爪痕は大きくて、震災から立ち上がろうとする日本に更なる打撃を与えることでしょう。

新たに避難生活を送らざるを得なくなった人々も多く、台風一過の清々しさは望めそうにありません。

新たな被災地の早期復旧を願うばかりです。

話が飛びますが、私は、ご主人が音楽家、奥様が画家という芸術家ご夫妻を知っています。

ご夫妻との出会いについては長くなってしまうのでここでは紹介しませんが、ご夫妻は現在、中学生の男の子と小学生の女の子の二人のお子さんとともにデンマーク滞在中です。

奥様が、文化庁新進芸術家海外派遣研修員に選ばれ一年間デンマーク滞在されることになって、昨年10月にご一家でデンマークに渡られました。来月帰国の予定です。

今朝、そのご主人がツイッターで次のようにツイートされました。

『今夜はとにかく星がすごい。天の川がくっきり見えるせいで他の星がはっきり見えない。これはデンマークへ来てからでも一番の星空じゃないかな。特大の燃えるような流星を見たよ!』

これを見て、私の頭の中に子供の頃の記憶が蘇りました。

  NASAが公開した『ありえないぐらいきれいに見える「天の川」の写真』
     キッチンラーメンのブログ-天の川


私の子供の頃というと、半世紀前にもなってしまうのかと思うと、懐かしさと悲しさが入り混じった複雑な心境に陥ってしまいます(笑)

眩いばかりの天の川、長く尾を引く流れ星。
私が子供の頃の大阪でも当たり前の光景でした。
便利さと引き換えに失った多くの貴重なもののうちの一つですね。

当時はネオンサインも少なく、街灯もまばらで夜の道は歩くのが怖いくらいの暗闇でした。
銭湯への行き帰り、弟を背負う母のネンネコの右袖を私が、左袖を妹が、きつく握りしめて歩いたことを懐かしく思い出しますが、見上げた夜空は宝石箱をぶちまけたように美しいものでした。

その数年後、一番下の妹が生まれた頃には銭湯には行かなくなりました。
風呂付きの家に住めるようになったからです。
けれども、その妹をおぶって見上げた夜空にも宝石箱は十分残っていました。

自宅に風呂があるのが当たり前になり「銭湯」は激減しました。
「ネンネコ」って何?という人の方が増えたことでしょう。
それと一緒で、暗闇が消え安全にはなりましたが、夜空の宝石箱も消え去ってしまいました。

明るくなったから暗くなったこともあるんですね。

一度手放したものを取り戻すのは難しい。
これは原発問題にも通じることだと思います。

デンマークからの呟きから、「台風一過」に引っ掛けて「芸術家一家」を書こうと思ったのですが、今回は失ってしまった星空のことを書きました。

秋は夜空が美しい季節です。
晴れた日に夜空を見上げてみませんか?

天の川に関してネットで検索した情報をご紹介しましょう。
テレビも消して、せめてパソコンで静かな秋の夜をお楽しみください。

●天の川
  http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A9%E3%81%AE%E5%B7%9D


●白馬大池で撮影された天の川<動画 1分31秒>
  http://www.youtube.com/watch?v=TKSejOwwB7I

●秋田県の鳥海山付近の放牧場(標高700m)で撮影された夏の天の川<動画 1分37秒>
  今年の5月5日深夜から6日早朝にかけて撮影されたものです。
  http://www.youtube.com/watch?v=KVa55uon4BM

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