地デジ化 | キッチンラーメンのブログ

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思いつくまま、つれづれに

本日正午をもって地上波テレビはアナログ放送からデジタル放送の時代を迎えました。

先日来、NHK、民放を問わずテレビ各局が話題にして盛り上げようとしていましたが、私にはそれほど盛り上がったようには思えません。

どうしてでしょうか?

東日本大震災の被災地である岩手、宮城、福島の東北3県では来年3月末まで移行が先送りされたということもあるのかもしれませんが、私にはデジタル化移行の必然性が感じられないからです。

我が家ではデジタル放送も受信していますが、アナログ放送の受信も継続しています。
もちろん「デジアナ変換」というものであって、正しくはアナログ放送とは言えないでしょうが、デジタル移行後もアナログ受像機で視聴できているのです。

放送電波需要の高まりで電波が不足するので、アナログ放送を廃止して、これまで割り当てられていた周波数帯を効率よく再配分するというのが、デジタル化移行の理由の一つとして挙げられていました。

総務省のホームページでも『電波の有効利用』が理由の一つに掲げられており、次のような説明がなされています。

「電波は、もう、目いっぱい使われています。
通信や放送などに使える電波は無限ではなく、ある一定の周波数に限られています。現在の日本では、使用できる周波数に余裕がなく過密に使用されています。
デジタル化すればチャンネルに余裕ができます。
デジタルテレビ放送では大幅にチャンネルを減らすことができます。空いた周波数を他の用途への有効利用が可能になります。」

また、「デジタルハイビジョンの高画質・高音質番組に加えて、双方向サービス、高齢者や障害のある方にやさしいサービス、暮らしに役立つ地域情報などを提供」するなど『多様なサービスを実現』できるということも挙げられており、すでに「世界の40以上の国と地域で放送されており、デジタル放送は世界の潮流となっています。」とも書かれています。

しかし、私が耳にしたところでは、空いた周波数をどのように使うかはまだ決まっていないそうです。電波事情が切迫しているというのなら、すぐにでも次の利用に移行できなくては意味がない。少なくとも、次の利用方法が具体的に決まっているのが本当ではないですか?信じられません。

電器産業や関連業界の利益のためではないのかという疑念が浮かんできて、私にはどうも胡散臭く思われてならないのです。

デジタル移行後も、現にケーブルテレビ各局が加入者へのサービスとして行っているデジアナ変換の方法によれば、期間限定ではありますが、テレビを買い替えたり、デジタルチューナーを取り付けなくても従来どおり受信できるのです。

なぜ、並行してこの方法を採らなかったのか?

私は、地デジ化が近づいてきた段階で、加入するケーブル局からのメールで知りました。
こんな選択肢もあったんか!

技術大国ニッポンならば、ケーブルテレビ局に加入しなくてもこの方式が利用できるようにすることなんて朝飯前では?

少なくともこの選択肢もあるということを、総務省はなぜ国民に積極的に周知しなかったのでしょうか?もちろんデジタルに移行するからには、デジタル機器で受信してほしいのはわかります。双方向サービスというデジタルならではの手法も活用したいのでしょう。

しかし、私には納得いきません。
国民、特に多くの高齢者のある種の不安を煽って、費用負担を強いるなんて。

何かにつけてデジタルがアナログに優越しているという風潮に目に余るものがあると、基本的にアナログ人間である私は常々感じています。

突き詰めれば「0と1で成り立っている」というデジタルの人間味のなさにも不審感が拭えません。

アナログ時計のおおらかさに愛着を覚えます。
視覚的に、瞬間的に時刻を知ることが出来、時間の経過や予測が自分の頭の中で処理できる。計算しなくても時間の量的なものも感じ取れるのです。

対してデジタル時計は数字のみ。正確ではあるでしょうが、1秒でもずれていれば情報としての価値は激減しかねません。

テレビについても、画質や音声が格段に優れているからと言って、失われてしまうことが無いとでもいうのですか?デジタル処理に伴って生じる「時差=ロスタイム」は大きな問題だと思います。

デジタルテレビの場合、各家庭で受信してから、受像機でデータが処理されて映像や音声が出るまでに1秒以上の時間を要するそうです。

現に移行準備期間中アナログテレビとデジタルテレビを並べて観ていて、アナログでは勝負がついている相撲の結果が、デジタルではまだ立ち合い前だったり、アナログではホームランを打たれたピッチャーが、デジタルではまだ、さて何を投げようかとしていたり…。
私は何度も違和感を覚えました。

今日からはテレビの時報で時計の時刻を合わせることが出来なくなるし、緊急地震速報も数秒単位で遅れることになってしまう。最先端技術を駆使して獲得した身を守るための情報をあっさり劣化させてどうするのか?この問題だけでも解決してからで遅くないのではないか?ことは人命に関わることなのに…。

即時性の喪失。
技術の進歩により今後改善されるのかもしれませんが、どうして、もう少し改善してから移行しないのか?どうにも疑問でなりません。

これまでにも私たちは、便利さと引き換えに多くのものを失うということを経験してきたではないですか?

デジタル化を全否定するわけではありませんが、へそ曲がりな私は、地デジ化でこんなことを考えてしまいました。



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