その他の床材も見ていきましょう。
タイルは非常に高級感がある商品として根強い人気があります。
屋内用の磨きタイルであれば多少の汚れも拭き落とせますし、
掃除やメンテナンスも床材の中では優れているといえるでしょう。
一方で床が固いと物を落としたり子供が転んだりした際のリスクが高いこと、
さらに値段が高いということもありなかなか採用されづらいというのが現実ではあります。
とはいってもハウスメーカーのモデルルーム等に行くとよく床タイルが施工されていて、
我が家でも使用してみたいという方も多いと思います。
予算との兼ね合いもあると思いますが、
例えば洗面やトイレなどの空間だけ部分的に採用するなど
工夫してみても良いと思います。
畳は和室だけではなくリビングダイニングの一角にも設置され、
畳コーナーとして寛ぐ空間を用意される方が多く見えます。
足にも優しく日本の生活に馴染んだ商品で、
ソファや椅子ではなく床に直接座ったり寝転んだりしたい方や、
お年寄りやお子様が見える家庭で多く採用されています。
一方で畳は汚れたり日焼けしたりするといった問題もあり、
定期的に張替が必要なことを頭に入れておく必要があります。
イグサではなく和紙で作られてそういったデメリットを解消している商品もありますが、
フローリングと比べるとメンテナンスがかかることは間違いないでしょう。
畳に関しては過去のブログでも触れておりますので参照ください。
カーペットは非常に足に優しく、
お子様が転んだりしても他の床材と比べると痛みや怪我は少なくて済みます。
またマンション等の場合は下の階の方に音を伝えにくいというメリットもあり、
以前は頻繁に採用されておりました。
一方で、例えば飲み物などをこぼして色が変わったらシミ等が残ってしまったり
ダニなどが発生しやすかったりするといった問題があります。
近年では衛生面や汚れの落としづらさなどの面から
一般住宅での施工例は減ってきている現状はあります。
カーペットにはロールカーペットとタイルカーペットがあります。
前者は継ぎ目が少ないため高級感がある一方で貼替の際に費用と手間がかかり、
後者は50cm角程度のものを貼り合わせるので貼替は楽だけど
継ぎ目が多いことで少し安価に見えるという特徴があります。
カーペットの柔らかさや温かみが好みの方は、
フローリング等を施工したうえにお子様が小さい間だけ
ホームセンターなどで販売しているタイルカーペットを置いておくだけというのも
1つの方法ではあります。
コルクの床材はカーペットと同様に足に優しい材料となります。
一方でカーペットより汚れに強いこともあり、
お子様向けの空間に採用される方が多いです。
各種床材のメリット・デメリットを紹介しましたが、
いずれにしても住宅の中で触れる時間の長い材料になるため
実際にサンプルなどを手に取って確かめることが重要になるでしょう。