家造りの始め方7-12 -サッシの選び方1- | 一級建築士の間取り相談室

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サッシ(窓)に関しては間取りを考える際に

「採光(陽当たり)」や「通風(風通し)」を考えながら

位置や大きさを検討することになると思います。
一般的には窓は大きければ大きいほど陽当たりや風通しは良くなるため、
間取りとコストを検討しながらできる限り窓を大きく確保したいという
要望が多くあります。
 
一方であまり深く考えずに窓を大きくしてしまった結果、
様々な問題が出てきたというクレームを耳にすることも多いです。

具体的には冬に窓周りが寒くなる(夏は暑くなる)、

音が外に漏れる(外の音が気になる)、防犯性が悪くなる、

家具が配置しずらかった、カーテンにコストがかかった、などです。

 

そこで設計事務所や工事業者には必ずサッシの性能を確認することをお勧めします。

具体的にはサッシのグレードやガラスの種類によって

「気密性・断熱性」「防犯性」「防音・遮音性」などが大きく変わってきます。

まさかサッシに種類があることを知らなかった、サッシの性能なんて考えたことが無かった、

というお施主様も多く見えますが、上記の性能は住み心地に大きく影響してきます。

 

具体的には「気密性・断熱性」を高めるにはサッシを樹脂サッシとし

ガラスは複層ガラスやLow-Eガラスを採用する、

「防犯性」を高めるには防犯ガラスやシャッターを採用するなどの選択肢がありますが、

当然全ての性能を高めようと思うと費用が積み重なってしまいます。

例えば寒冷地に住まわれている方は「気密性・断熱性」、

周辺の治安が気になる方は「防犯性」、

家の中で楽器を弾きたい方は「遮音性」など、

自分が必要とする性能をしっかりと選択する必要があるでしょう。

 

また窓は高さを少し高くするだけで部屋の奥まで陽が届きますし、
風通しのために窓を二カ所確保するのであれば二カ所目は少し高めに設置すると
小さい窓でも風は低い所から高い所に抜けていきます。
窓の高さなどは平面図には出てこない情報なので
間取りを検討する際には検討を怠りがちですが、

費用も考えるとただやみくもに窓を大きくするのではなく、

採光や通風に適切な位置や大きさを考える必要もあるでしょう。