『劇場版ハイスクール・フリート』 | 狂気と正気の狭間

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鑑賞日時:令和2[2020]年1月18日[土]/12:15~14:10
映画館名:TOHOシネマズ 流山おおたかの森/SCREEN5
座席番号:H-8

映画館公開日:令和2[2020]年 1月18日[土]
地上波初放送:
晴風クラス解体危機から3ヶ月・・・。
横須賀では、呉・舞鶴・佐世保を含めた全女子海洋学校の生徒が一堂に会し文化祭と体育祭を行う〝競闘遊戯会〟が開催され、明乃達晴風クラスのメンバーも歓迎祭の準備に追われていた。
大和・信濃・紀伊など超大型艦のクラスも集い、様々な演し物や競技で賑わう中、彼女達に新たな〝危機(ピンチ)〟が迫っていた・・・! 
 監督 
 中川 淳(監督)
 信田ユウ(総監督)
 出演 
 夏川椎菜(岬 明乃)
 Lynn(宗谷ましろ)
 雨宮 天(知名もえか)
 大空直美(スーザン・レジェス)
 
 この先ネタバレの可能性有り 
 
【2D版/日本語版】
ロードショー公開初日&初回上映回を鑑賞。
 
令和2[2020]年の〝映画始め〟作品。
土曜日ロードショー公開とあって、客の入りは先ず先ずだった。
中年男性の姿が多く見受けられた。
〝ガルパンおじさん〟ならぬ〝ハイフリおじさん〟と言った所か?
本作の前売券は、ムビチケ・カードならぬ、昔ながらの紙製の券だった。
当然、インターネットよりの日時座席指定券への引き換えは出来ない。
そこで、15日[水]に、仕事終わりにTOHOシネマズ 流山おおたかの森へと出向いた。
TOHOシネマイレージ会員であるので、鑑賞日3日前の21時に、映画館の窓口で引き換えが可能だからだ。
今回、土曜日公開で助かった。
金曜日だと、引き換え可能日が火曜日となる。
そうなると、TOHOシネマズの〝週間上映スケジュール〟が更新されるのが、大凡〝火曜日の夕方〟頃なので、正確な上映時間を把握出来ないまま引き換えに行かなくてはならなくなるから。
 
本作のテレビ・シリーズが放送される前、内容も何も公開されておらず、ただ『はいふり』とだけ発表されていた物だから、てっきり〝麻雀アニメ(はいふり=牌振り)〟かと思い込み、危うく見損じる所だったのを思い出した。
 
 
 
 ===== ストーリー ===== 
前半は穏やかな、女子高生達のキャッキャウフフな文化祭と体育祭を合わせた様な『競闘遊戯会』が展開し、後半は総力戦の艦隊バトルへ。
それに加えて、ましろへの館長就任の誘い。
緩急相まり、心理面での葛藤等が描かれていて中々面白い。
 ===== 設定 ===== 
パラレルワールドの日本が舞台。
〝もしも、坂本龍馬が暗殺されなかったら・・・〟と、坂本龍馬暗殺事件の時点で時間軸が分岐している。
メタンハイドレートの採掘のし過ぎで地盤沈下著し、やせ細ってしまった日本列島の映像は身につまされる・・・。
航空機やヘリコプターも無い世界。
大和型戦艦が四番艦迄も存在するとは!
先述の通り、航空機が存在しないので、三番艦の〝信濃〟は空母化されておらず、戦艦として登場するとはウケる。
戦車もイイけど戦艦もね!
 ===== キャラクター ===== 
キャラクター・デザインも設定もカワイイ♪
本作の魅力の大部分を占めると言っても過言では無い!
キャラクター原案が〝あっと〟と言う人物で、漫画『のんのんびより』の原作者だそうな!
しかし、その印象は微塵も見られない・・・、普通、〝『〇〇』(別作品)のキャラクターっぽい〟と気付くのだが。
因みに、一番のお気に入りキャラクターは立石志摩です。
うぃ。
 
本編中、〝明乃の顔に違和感〟を覚えた。
先程迄とは〝目〟が違うのだ!
〝作画〟の段階での何らかの手違いなのか、〝作画崩壊〟と言う程では無いにせよ残念だ。
 
新キャラクターも多数登場。
これ迄未登場だった戦艦も。
大和に信濃に紀伊。
それにしても、この作品は登場キャラクターが多い。
 
所で、スーの父親の一件はどうなった?
行方不明で未だ見付かって無かった様な・・・。
 ===== キャスティング ===== 
 本作にて初登場したキャラクターを演じた皆さん 
 高橋 未奈美(宮里十海)
 長縄まりあ(能村進愛)
 楠木ともり(阿部亜澄)
 天野聡美(河野 燕)
 富田美憂(千葉 沙千帆)
 鈴代紗弓(野際啓子)
 
他、テレビ・シリーズより参加されているレギュラー声優の皆さんも勢揃い。
この作品は登場キャラクターが多いから、それぞれ特徴付けるのが大変でしょうなぁ。
 ===== 映像 ===== 
〝明乃の目〟の件は、キャラクター欄にて述べたのでここでは置いといて。
やはり、後半クライマックスの艦隊戦での映像は迫力が有りますなぁ。
まぁ、晴風Ⅱの〝ジェットスキー並み〟の機動性・・・、これを言ってはお終いか?
フィクションの世界を楽しむ心を否定する物?
大和型戦艦は、〝識別帯〟と言われる色と〝校章〟さえ変えれば、外見デザインは一緒だから楽なのでは?
明乃とましろの入浴シーンで、不自然な〝湯気〟や〝光線〟が無かったのには、製作スタッフへの賛辞を惜しまない。
 ===== 音楽 ===== 
主砲の発射音は、やはり、テレビよりも映画館での方が迫力が有る。
エンディング曲はテレビ・シリーズと同じアーティスト。
今作キャラクターの声を務める声優ユニット。
 ===== 期待感 ===== 
テレビ・シリーズも全て観ていたし、今年初めて鑑賞する映画なので。
派手な艦隊戦を期待していた。
 ===== 満足度 ===== 
キャラクター達の日常生活も描かれていたし、戦艦による砲雷撃戦も楽しめた。
やはり長編は見応えが有って宜しい。
 
 
 ===== アクション ===== 
前半の『競闘遊戯会』での各種体育会系競技。
後半、海賊に占拠された要塞を奪還すべく展開される艦隊戦。
特に、要塞内部へと突入した晴風Ⅱの活躍。
 ===== SF ===== 
各種戦艦の自動化とか、搭載されているスキッパー(水上バイク)等は未来テクノロジーっぽい。
 ===== コメディ ===== 
キャラクターが愛らしく、個性的で惚けている。
それだけで笑える。
基本、平時はコメディ路線・・・、有事の際も、時折コメディ路線。
 ===== ホラー ===== 
〝海洋大国〟となった日本だが、海賊が横行しているとは!?
 ===== グロテスク ===== 
該当要素無し。
 ===== サスペンス ===== 
後半クライマックス、要塞へと接近する晴風Ⅱ。
武蔵からの染色弾(?)の水柱による誘導で、着弾スレスレを突っ込む。
要塞潜入後も、砲座からの集中砲火。
要塞無力化後も、水路が塞がれて脱出路を失った晴風Ⅱ。
 
ましろの館長就任話しに心揺れ動く明乃。
ましろもまた、迷いが。
 ===== 謎解き ===== 
スーの正体は?
要塞を占拠した海賊の目的は?
 ===== 不可思議 ===== 
該当要素無し。
 ===== ラヴ ===== 
該当要素無し。
 ===== エロス ===== 
晴風(先代)のボイラーで焚いた銭湯の出し物。
そこでの明乃とましろの入浴シーン。
不自然な〝湯気〟や〝光線〟無し。
まぁ、だからと言って〝B地区〟等が映る訳でも無いが・・・。
ストッキングの描写が、何か良かった♪
宗谷真冬(宗谷家次女)とか知名もえか(武蔵艦長)とか・・・。
晴風Ⅱクルーの水着姿も多数登場。
 ===== 悲劇 ===== 
父との音信が途絶えてしまったスー。
そこへ付け入られて騙され、結果的に海賊の共犯となってしまった。
 ===== 感動 ===== 
明乃ともえかの友情。
明乃とましろ、仲間同士の信頼と団結。
力を合わせて困難へと立ち向かう姿。
館長就任への誘いに、心が動くましろ。
しかし、その希望は捨てず、今は晴風Ⅱへと残る事を決心する。
 ===== ドキュメンタリー ===== 
大和、信濃(空母化はされていない)等、実在の軍艦。
 ===== 歴史 ===== 
パラレル・ワールドとは言え、旧日本海軍の実在の軍艦が登場する。