爆弾 | そんなことより恋をしろ

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『映画を観るよりもお前は恋をしろ恋を』
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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2025』の掲載にあたって

 
恐るべし佐藤二朗劇場
★★★☆
 
(C)呉勝浩/講談社 2025映画「爆弾」製作委員会
 
(2025年/日本/137分)
 
【 監督 】
永井聡
 
【 原作 】
呉勝浩
 
【 出演 】
山田裕貴
伊藤沙莉
染谷将太
坂東龍汰

寛一郎

片岡千之助

中田青渚

加藤雅也

正名僕蔵

夏川結衣

渡部篤郎

佐藤二朗

 

 

【あらすじ】

 

 暴力事件を働き警察に連行された“スズキタゴサク”と名乗る男。

 スズキは、自分には霊感があるとうそぶき、都内のどこかで爆弾が爆発すると予言する。最初は相手にもしなかった警察だったが、本当に爆発が起こる。しかもスズキはこの後も1時間おきに3回爆発すると予言、スズキは容疑者となる。

 しかしスズキは警察の尋問をのらりくらりとかわしながら警察を翻弄、警視庁から派遣された類家はスズキが出すクイズに挑み、爆弾が仕掛けられた場所を特定しようと奔走するが―

 

 

【コメント】

 

 三連休の中日、前々からこれは観なくては、と非常に楽しみにしていた映画が満を持して公開。それが奇才・佐藤二朗主演の本作です。

 本作はですね、年初にいろいろとあったフジテレビからスポンサーが一気にフェードアウトしていき、CMがAC~♪の公共広告機構と自社映画の宣伝しかできなくなった状態のときから宣伝されていた作品。2月くらいから宣伝していた記憶があるから相当前から知っていましたね。

 不祥事だらけのフジテレビ発の映画というところはひとまず置いておき、個人的にはなんか面白そうだぞと目をつけていたし、ネットでもかなり評価が高いので期待値は爆上がり、まさに満を持しての公開ということで早速「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 長きに渡った宣伝が功を奏したのか、劇場はけっこうな入りでしたね。

 

(C)呉勝浩/講談社 2025映画「爆弾」製作委員会

 

 うん、面白い。面白かったし、フジがかなーり気合いを入れて作ったという感じは非常に見て取れました。こっから一体どうなるのか、最後に一体何が待っているのか、片時も目をそらすことなく集中して観れましたね。

 しかしながら期待値が爆上がりし過ぎたのか、思っていたほどの凄さはなかったなーというのが正直な感想。2025年度のMyランキング上位に食い込むくらいの面白さを期待していたんですけどね、細かい部分がいろいろと引っ掛かってしまって、今一つというところでしたね、残念。面白かったのは確かでしたが。

 そんな僕の本作の感想は以下の3つです。

 

1.力作だけど要所要所引っかかる

2.恐るべし佐藤二朗劇場

3.性癖は人それぞれ

 

 主となる舞台は警察の取調室で展開されていて、チンケな傷害事件で捕まったスズキタゴサクなるホームレスを尋問しているうちに、あそこで爆発が起きるこっちで爆発が起きるという予言めいたことを言い始め警察が翻弄されながらも、スズキタゴサクが節々で出してくるヒントからなんとか場有髪を阻止しようとする。山田裕貴君演じる警視庁の頭脳明晰な刑事がスズキタゴサクの出すクイズに果敢に挑むという展開が緊迫感溢れていてとても面白い。一体スズキタゴサクの狙いは何なのか、彼の正体は一体誰なのか、展開が進んで徐々に明かされていく様もとてもサスペンスフル。

 ただやっぱりね、要所要所細かい部分が気になっちゃって、うーんとなってしまう。取り調べで悠長にクイズなんか出す犯人いるかねぇとか、言葉遊びでヒントを出してくるとか、目前に迫っている爆弾の爆発を前に、随分のんびりしてんな警察なんて思ってしまう。

 スズキタゴサクの正体も結局何だったのかとか、そこまでして事件を起こす理由は何だったのかとか、どうもスッキリしない部分もあり、シナリオとしては若干弱かったかなーと。まあこれは原作読んだほうが良いのかもね。

 

 まあとはいえ、スズキタゴサクを演じた佐藤二朗の恐ろしいほどの演技力には脱帽です。この人ふざけるときはアドリブ全開でふざけまくるのに、いざシリアスとなるととんでもない存在感を発する。本作はまさに佐藤二朗劇場といっても良いくらいに喋りまくるし存在感がハンパない。本作は佐藤二朗あってこその作品といっても過言ではない。山田裕貴君も必死に食らいついて頑張っていたのも良かったですね。

 

(C)呉勝浩/講談社 2025映画「爆弾」製作委員会

 

 本作ではとある刑事の性癖というところが大きく関わってくる内容で、果たして刑事になるとそんな性癖が芽生えてしまうのかという思いもありつつ、まあ他人になかなか理解できないのが性癖ですからね。ここで引っ掛かるとなかなか共感が難しいかもしれません。

 性癖は人それぞれ、なかなか他人からは理解されないものなので、とやかく言うべきではないと。とはいえ、公に公表するものでもありませんが。

 

 

【2025年度 Myランキング】(11/2時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 筋トレも頑張らなきゃな。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:サブスタンス ★★★★★

  2位:大長編 タローマン 万博大爆発 ★★★★☆

  3位:国宝 ★★★★☆

  4位:レッド・ツェッペリン:ビカミング ★★★★

  5位:劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来 ★★★★

  6位:ミッション:インポッシブル ファイナル・レコニング ★★★★

  7位:でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男 ★★★★

  8位:フロントライン ★★★★

  9位:室町無頼 ★★★★

 10位:トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦 ★★★☆

  次点:ビーキーパー ★★★☆

     MR.JIMMY ミスター・ジミー レッド・ツェッペリンに全てを捧げた男 ★★★☆

     ドールハウス ★★★☆

     

     

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:事故物件ゾク 怖い間取り ★★

  2位:ブラック・ショーマン ★★

  3位:ジュラシック・ワールド 復活の大地 ★★☆

  

 

<その他ランク外一覧>

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