「悪魔と夜ふかし」★★★~リアルさにいまいち欠ける | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2024』の掲載にあたって

 
リアルさにいまいち欠ける
★★★
(C)2023 FUTURE PICTURES & SPOOKY PICTURES ALL RIGHTS RESERVED
 
(2023年/オーストラリア/93分/Late Night with the Devil
 
【 監督 】
コリン・ケアンズ
キャメロン・ケアンズ
 
【 出演 】
デビッド・ダストマルチャン

ローラ・ゴードン

フェイザル・バジ

イアン・ブリス

イングリッド・トレリ

リース・アウテーリ

 


 

【あらすじ】

 

 1977年、ハロウィンの深夜。

 放送局UBCの深夜のトークバラエティ番組“ナイト・オウルズ”の司会者ジャックは、番組の人気低迷を打開すべく、生放送でオカルトライブショーの放送を行う。

 あやしい霊媒師や、そんな能力を否定する科学者のトークで盛り上がる中、ジューン博士と悪魔憑きの少女リリーが登場する。

 視聴率獲得のため、ジューン博士の反対を押し切りリリーに悪魔を降臨させるよう仕向けるが、それにより番組内で惨劇が起こってしまう―

 

 

【コメント】

 

 さて、今回劇場にて鑑賞した映画は、1977年の深夜の生バラエティーショーで実際に起こったという“テイ”で製作されたホラーである本作。いわゆるフェイクドキュメンタリー、モキュメンタリーに近い形式のホラー作品ですな。

 僕はこの手のモキュメンタリー系ホラーものが大好きで、一時期はこの手のホラーが量産された時期がありましたが、最近は飽きられたのか観ることがなくなってましたね。そんな矢先に公開された本作だったので、ひそかに楽しみにしていた作品です。

 そんなわけで、週末土曜日にさっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第。都内の劇場が少なく上映回数も少なかったですが、ホラーファンや肝試しがてら観に来た若者たちでなかなかに席が埋まっていましたね。

 

(C)2023 FUTURE PICTURES & SPOOKY PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

 

 うーん、惜しい。ヒジョーに惜しい。テレビの生放送バラエティーで実際に起こったというテイの、シチュエーションとしては新たな視点でのホラー映画としては評価するし、映画自体もなかなかに面白かった。しかしながら、モキュメンタリー系列のホラーとしてはいまいちリアルさに欠けていて、フィクションさが垣間見えてしまっているのが非常にもったいない。ここら辺をもっと大事にして作ればもっと良くなったと思いましたね。

 そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

 

1.新たなシチュエーションホラーとしては評価

2.だけど、リアルさにいまいち欠ける

3.この手のホラーをもっと観たい

 

 視聴率に伸び悩む深夜のバラエティーショー“ナイト・オウル”の起死回生の一手として、実際の霊能力者をゲストに迎えて能力を披露したり、オカルトに否定的な専門家がそれを分析し単なるマジックであると反論するという展開。そこに、悪魔に憑かれているとされる少女が登場、少女に悪魔を降臨させたことで生放送中に数々の超常現象が発生しスタジオ内は騒然とする。

 そこでまた否定派の専門家が実際に同じことを自分でやってみてマジックであると反論するが、そこから悪魔が憑いた少女が暴走し、スタジオ内は阿鼻叫喚の地獄絵図と化す。

 

 もはや擦られ過ぎた悪魔というシチュエーションも、こういったモキュメンタリーテイストで見せると新鮮に見えるし、映像の粗さやファッションなど70年代のTVショーという雰囲気も出していて、ホントっぽく見せている努力も垣間見えます。

 前半はごく普通のオカルトショーで展開していきますが、後半から徐々に不穏な空気を醸し出してきて、催眠術のミミズのシーンなんかなかなかにグロかったし、クライマックスの地獄絵図もなかなか。もっと盛り上げられたと思いますけどね。

 

 しかしながら、カメラの使い方がやっぱりバラエティーショーっぽくない動きをするし、CMの合間に挿入されるジャックとプロデューサーとのやり取りがいかにもな演技をしているので、そのせいでせっかくのテイストがあーやっぱりフィクションかーとなってしまう。いや全部フィクションなんだけどね、モキュメンタリーの鉄則はいかに観客に本物っぽく見せられるかどうかだと思うんです。それが、要所要所で演技っぽいシーンを見せられるから興ざめしちゃうわけです。せっかくこっちはホンモノと思ってあえて騙されたテイで観てるわけだしね。

 

(C)2023 FUTURE PICTURES & SPOOKY PICTURES ALL RIGHTS RESERVED

 

 まあとはいえ、新しいシチュエーションのホラーで見応えとしては悪くなかったし、久しぶりのモキュメンタリーテイストの映画が観れて個人的には満足です。

 この手のホラーがめっきり減ってしまって、このジャンルが好きな僕としてはもっとこの手のホラーを作ってほしいなーと感じる今日この頃です。

 

 

【2024年度 Myランキング】(10/5時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 金曜日のジム通いもしていこうか。

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:PERFECT DAYS ★★★★★

  2位:ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ ★★★★☆

  3位:DUNE デューン 砂の惑星 PART2 ★★★★☆

  4位:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章 ★★★★

  5位:デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章 ★★★★

  6位:マッドマックス:フュリオサ ★★★★

  7位:デッドプール&ウルヴァリン ★★★★

  8位:キングダム 大将軍の帰還 ★★★★

  9位:帰ってきた あぶない刑事 ★★★★

 10位:シティーハンター(未) ★★★★

  次点:Cloud クラウド ★★★☆

     ゴールデンカムイ ★★★☆

     サユリ ★★★☆

     

     

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:スオミの話をしよう ★★

  2位:ハンガー・ゲーム0 ★★

  3位:ザ・ウォッチャーズ ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

エクスペンダブルズ ニューブラッドコンクリート・ユートピアカラオケ行こ!アクアマン 失われた王国ある閉ざされた雪の山荘でLift リフト(未)バッドランド・ハンターズ(未)哀れなるものたちファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ身代わり忠臣蔵雪山の絆(未)ボーはおそれているマダム・ウェブネクスト・ゴール・ウィンズARGYLLE アーガイル落下の解剖学ポップスが最高に輝いた夜(未)映画 マイホームヒーロー変な家サンクスギビングTALK TO ME トーク・トゥ・ミーゴーストバスターズ フローズン・サマーオッペンハイマーロードハウス 孤独の街(未)エクソシスト 信じる者恐怖の報酬(未)DIVE ダイブ 海底28メートルの絶望REBEL MOON パート1:炎の子(未)ゴジラ×コング 新たなる帝国EBEL MOON パート2:傷跡を刻む者(未)エレベーター・ゲーム劇場版 マーダー★ミステリー 探偵・班目瑞男の事件簿 鬼灯村伝説 呪いの血猿の惑星 キングダムバッド・デイ・ドライブマッチングライド・オン範馬刃牙VSケンガンアシュラ(未)DOGMAN ドッグマンUltraman:Rising(未)セーヌ川の水面の下に(未)バッドボーイズ RIDE OR DIEクワイエット・プレイス DAY 1宝くじの不時着 1等当選くじが飛んでいきましたビバリーヒルズ・コップ:アクセル・フォーリー(未)密輸 1970シャクラフライ・ミー・トゥ・ザ・ムーンもしも徳川家康が総理大臣になったらハンテッド 狩られる夜ツイスターズ悪魔がはらわたでいけにえで私レディ加賀梟 フクロウ犯罪都市 NO WAY OUTフォールガイ毒娘新米記者トロッコ 私がやらねば誰がやる!ラストマイル新・三茶のポルターガイスト夏目アラタの結婚エイリアン:ロムルスペナルティループナイトスイムあの人が消えた

 


 
 

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