「先生！口裂け女です！」★★☆～完成度はともかくアイデアは良い

※※※　注意　※※※

　「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

　これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

「『シネマ報告書2023』の掲載にあたって」

完成度はともかくアイデアは良い ★★☆

黒崎レイナ

上野凱

六平直政

屋敷紘子

【あらすじ】

　夜な夜な原付バイクを盗み不良集団に売って小遣い稼ぎをしている高校生のタケシとF1。

　ある日、彼らは転校生のアヤカを仲間に加え、寂れたアパートに停めてあるバイクを盗むが、その持ち主は人間離れした身体能力を持った、頬まで口が裂けた“口裂け女”だった。

　恐怖に慄く3人だったが、意外と優しい人であることが分かり次第に打ち解け始め、行動を共にするようになる。

　一方で、学校では生徒が行方不明になる事件が発生、世間では口裂け女が犯人だという噂が流れ、不良たちは口裂け女を捕らえようとする―

【コメント】

　テレワーク後の夜、なんか動画配信で映画でも観るかなーとU-NEXTを物色していたところ目に留まった本作。自分が小学生の時から都市伝説であった“口裂け女”をフィーチャーしたホラーもののようですな。

　本作は7月に劇場公開されたようですが、小規模公開だったし特段の名の知れた俳優も出演していないので完全スルー（というか劇場公開されていたことも知らない）。しかしながら、なんか気になったので、ホラーものは好きだし短いしサクッと観られそうなので鑑賞してみた次第です。

　ぶっちゃけて言ってしまうと、チープです。映画としてはものすごくチープ。OVかっつーくらいお金かかってないし、青春ヤンキーストーリーとして観てもベッタベタも良いところ。

　ただ、そんな完成度はともかくとして、そんなベタなヤンキー展開に都市伝説の口裂け女を絡めて、見応えのあるアクションに仕上げたアイデアはとても面白かったと思います。

　これまで日本のモンスター的存在としてしか扱われなかった口裂け女を、キレッキレのアクションスターに仕立てたのは本作が初かと思われます。バカバカしいながらも楽しんで観ることができましたね。

　そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

１．完成度はともかくアイデアは良い

２．アクションは気合が入っている

３．黒崎レイナちゃんが可愛い

　本作は青春ヤンキーアクションホラーとでも言いますか、ヤンキーものの展開がベースにありつつ、そこに口裂け女が登場し、どういうわけかヤンキーたちと交流し固い絆で結ばれる。そこにサイコパスな教師が絡んできて猟奇スリラー的展開があったかと思えば、クライマックス、悪者ヤンキー軍団と口裂け女のキレッキレの血みどろバトルアクション。チープながらもいろんな要素が盛り込まれていて飽きませんでしたね。

　特にクライマックスのバトルシーンの口裂け女さんの身体能力はハンパない。お得意のカマでヤンキーどもをバッタバッタと血祭りにあげ、挙句の果ては腸を引っ張り出して地面に舞い降りるというとんでもアクションもあり、ムダにグロイシーンもあって笑ってしまいましたね。

　チープであることは間違いないですが、たまにはこんな作品を観るのもオツなもんです。

　それにしても、女ヤンキーの黒崎レイナちゃんはすごく可愛かったですね。僕このコ知らなかったのでググってみたんですが、本作とは全然違う清純派の女優さんのようで。仮面ライダーにも出ていたようですな。そんな清純派の金髪のヤンキースタイルがこれまた魅力的。もともと整った顔立ちなので、より一層魅力が増していますね。

　ともあれ、黒崎レイナちゃんの今後の活躍に大いに期待したいところです。

【2023年度 Myランキング】（11/14時点）

　本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

　あーもう全然仕事片付かねぇ！

（ベスト）…　★★★☆以上が基準

　　１位：エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

　　２位：ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ★★★★☆

　　３位：ザ・フラッシュ ★★★★☆

　　４位：ロストケア ★★★★

　　５位：ヴィレッジ ★★★★

　　６位：キングダム運命の炎 ★★★★

　　７位：リバー、流れないでよ ★★★★