「ゴジラ -1.0」★★★☆~シンゴジとは対極にある作風 | そんなことより恋をしろ

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※※※ 注意 ※※※

 「シネマ報告書」は、映画鑑賞後の率直な感想を伝えるため、映画の内容や核心・結末に触れる、いわゆる“ネタバレ”が多分に含まれる場合があります。

 これから観ようと思っている方は、本報告書の趣旨についてご理解のうえ十分注意してお読みくださるようご了承願います。

『シネマ報告書2023』の掲載にあたって

 
シンゴジとは対極にある作風
★★★☆
(C)2023 TOHO CO.,LTD.
 
(2023年/日本/125分
 
【 脚本・監督 】
山崎貴
 
【 出演 】
神木隆之介
浜辺美波
山田裕貴
青木崇高
吉岡秀隆
安藤サクラ
佐々木蔵之介

 


 

【あらすじ】

 

 第二次世界大戦中の日本。

 特攻隊の敷島は、特攻から逃れるため整備島である大戸島に降り立つが、そこで島の伝説の巨大怪物“ゴジラ”を目の当たりにする。

 戦後、敷島はひょんなことから知り合った典子とその血の繋がらない娘とともに暮らすようになるが、特攻から逃げた負い目を引きずっていた。

 そんな中、突如としてゴジラが東京に上陸、復興し始めていた街は再び焼け野原と化していく。

 敷島とその仲間たちは、ゴジラを倒すべく再び戦いに身を投じる―

 

 

【コメント】

 さて、今回劇場で鑑賞したのは、満を持しての日本版ゴジラ待望の新作。いよいよこの日が来ましたか。

 何と言っても記憶に新しいのは、7年前の2016年に公開された庵野秀明総監督による『シン・ゴジラ』(以下、“シンゴジ”と呼ぶ)の超絶大ヒット。社会現象にまでになるほど国内で話題をかっさらった作品でしたからね、もしまたゴジラが製作されるとしたら、シンゴジを超えるくらいのものでないといけない。東宝も相当の意気込みとプレッシャーで本作を放ったことは想像に難しくないでしょう。

 そんな中での満を持してのゴジラ最新作、このプレッシャーをどう跳ねのけたのか。居ても立っても居られずさっそく「立川シネマシティ」に足を運んだ次第です。

 さすがの話題作、今度はどんなゴジラが観られるのかと劇場は満員御礼でしたね。

 

(C)2023 TOHO CO.,LTD.

 

 うむ、なるほどそう来たか。相当な覚悟で放ったゴジラ最新作、僕的には及第点、十分に楽しめる作品に仕上がっていたと思います。

 当初は監督が山崎貴ということで、さすがにこの監督では庵野秀明の作風には勝てないだろうと思っていたし、鑑賞後、個人的にはやっぱりシンゴジには勝てていなかったと感じます。ただ、ガラッと趣を変えてきたところ、山崎貴監督のドラマチックな良さがしっかりと出ていたこと、そして、ゴジラというモンスターをディザスター、災害として置いたところは良かったと思います。これはこれで全然アリ、シンゴジが合わなかった人はむしろこっちのほうが好きと思う人も多かったんじゃないでしょうかね。

 そんな僕が感じた本作の感想は以下の3つです。

 

1.シンゴジとは対極にある作風

2.シンゴジよりこっちのほうが好きな人も多いかも

3.でもやっぱりシンゴジのほうが好き

 

 本作とシンゴジも同じディザスターとして位置付けている部分は同じとしても、ドラマ部分を一切排除しあくまで政治として国としてどう立ち向かうかというドライな視点で作風で作られたシンゴジに対し、本作は戦後の国民の視点から描かれたドラマチックな作風で、本作はまさにシンゴジとは対極にある作りになっています。そういった意味で、ドラマな展開がふんだんに盛り込まれている本作のほうが好きだと感じた人も多いかと思います。

 

 もっとも、前半はほぼほぼ神木君と浜辺美波ちゃんのドラマパートがちょっと長く感じたし、敗戦後の日本や復興していく日本の姿、神木君のトラウマなどドラマ部分は全体的に浅いなーとも感じました。まあそういった部分も山崎貴監督らしいといえばらしいですが。

 それでも、クライマックスのゴジラVS結束した人間たちとの決死の戦いは迫力満点。このVFXパートこそ山崎貴監督の十八番と言っても過言ではない、ドラマ部分はともかくクライマックスは最高に見せてくれましたね。

 

(C)2023 TOHO CO.,LTD.

 

 ちなみに本作鑑賞後、僕は家に帰って改めてシンゴジを鑑賞しましたが、やっぱり面白ぇなーと改めてシンゴジの完成度の高さを実感しました。まあ好みの問題なのでご容赦ください。

 本作のあのラスト、あれからおそらく1954年版のモノクロゴジラに繋がっていくんでしょうかね。それとも、ここからまた続くんでしょうか。いずれにしろ、本作も恐らく大ヒット間違いないでしょうから、ゴジラに次作がある場合は、これまた相当のハードルが上がってしまったものと思います。

ともあれ日本が世界に代表するゴジラ、これからも作っていってほしいと願います。

 

 

【2023年度 Myランキング】(11/3時点)

 

 本作は、本年度のベスト10ワースト3ともにランキング外。

 つっかえてた仕事吐き出すぞ!

 

(ベスト)… ★★★☆以上が基準

 

  1位:エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス ★★★★☆

  2位:ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ★★★★☆

  3位:ザ・フラッシュ ★★★★☆

  4位:ロストケア ★★★★

  5位:ヴィレッジ ★★★★

  6位:キングダム 運命の炎 ★★★★

  7位:リバー、流れないでよ ★★★★

  8位:イコライザー THE FINAL ★★★★

  9位:ジョン・ウィック:コンセクエンス ★★★★

 10位:インディ・ジョーンズと運命のダイヤル ★★★★

  次点:シン・仮面ライダー ★★★★

     SAND LAND ★★★☆

     アントマン&ワスプ クアントマニア ★★★☆

     

     

 (ワースト)… ★★☆以下が基準

 

  1位:ナイツ・オブ・ザ・ゾディアック 聖闘士星矢 The Beginning ★★

  2位:レジェンド&バタフライ ★★

  3位:忌怪島/きかいじま ★★☆

 

 

<その他ランク外一覧>

非常宣言映画 イチケイのカラスカンフースタントマン 龍虎武師キラーカブトガニルパン三世VSキャッツ・アイ(未)パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女スランバー・パーティー大虐殺FALL フォール#マンホールバイオレント・ナイトシャイロックの子供たちBLUE GIANT湯道別れる決心ミッドナイト・マーダー・ライブフェイブルマンズシャザム!神々の怒りマッシブ・タレントエスター ファースト・キル生きる LIVINGノック 終末の訪問者AIR エアスマホを落としただけなのに(未)search#サーチ2東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-運命-ナイブズ・アウト:グラス・オニオンTAR ター最後まで行く岸辺露伴 ルーヴルへ行くクリード 過去の逆襲極道統一怪物M3GAN ミーガンワイルド・スピード ファイヤーブーストスパイダーマン アクロス・ザ・スパイダーバース大名倒産バビロン東京リベンジャーズ2 血のハロウィン編-決戦-ホーリー・トイレットPearl パール君たちはどう生きるか65 シックスティ・ファイブオオカミ狩りミッション:インポッシブル デッドレコニング PART ONE逆転のトライアングルトランスフォーマー ビースト覚醒ダークグラスリボルバー・リリープロジェクトX-トラクション(未)ベイビーわるきゅーれ 2ベイビーバービー三茶のポルターガイスト死霊のはらわた ライジング(未)GメンMEG ザ・モンスターズ2呪呪呪 死者をあやつるもの劇場版シティーハンター 天使の涙<エンジェルダスト>ミステリと言う勿れ名探偵ポアロ ベネチアの亡霊ミュータント・タートルズ ミュータント・パニック!沈黙の艦隊BAD LANDS バッド・ランズソフト/クワイエット次元大介(未)おまえの罪を自白しろ映画ネメシス 黄金螺旋の謎ザ・クリエイター 創造者バイオハザード:デスアイランドインシディアス 赤い扉(未)ドミノゴジラ -1.0

 


 
 
 

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