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これね、松の葉っぱ。
普通の松葉はふたつでしょう?でもこれはみっつ。

金剛峰寺の「三鈷の松」という空海由来の松は、
時々三葉できるらしく
観光客は一生懸命落ち葉を捜していますが、
この時、見つけたのは私だけでしたのよ。
うふふ、イイことあるかしらん。

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高野山に出かけてきました。
近頃宗教施設にばかり出かけます。
私のメンタルは、宗教的畏敬に恐ろしく鈍感ですが
ヒトの手による文化遺産は、どうしたって宗教がらみな訳で。

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東京から高野山は想像以上に遠く
新幹線の新大阪から、地下鉄を経て南海特急に乗り、
ケーブルカーとバスを乗り継いで5~6時間。

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出無精には実に悩ましい行程だというのに
しかもその上、こういう時に限って腰が発作を起こして
鎮痛剤を飲みながらの牛歩、、、

手すりにぶら下がる様に乗車したバスの運転手さんには
カーブの多い山道を心配されて
運転席脇の座席に固定され。

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ようよう到着した宿坊でも、
廊下をやっと這い伝って移動していたら
外出を止められ、、
部屋に落ち着いて、座布団を並べて横になったとたん
痛みで体力を消耗していたらしくて、眠ってしまった。。

精進の夕飯をいただいて早々床につき、
翌日の回復を期しました。

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お蔭で二日目は大分マシになって、
どうにか歩ける朝の間に、
弘法大師さんのお住まいとされている奥の院だけでも散策しようと
体力を振り絞って出発。

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約2㎞の参道は、両側に延々と聞き知った家々の古い古い墓所。
大名家あり、財閥あり、歴史的大いくさの主人公たちが
お大師さんのお膝元で、隣り合い向かい合って眠っています。
巨大石を積み上げた墓石の多くは朽ち、苔むして、
いわゆる墓地…というよりは、森の中の空気感。

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遥かに山を登ってあらわれるひらけた土地に
1200年もの間の、人々の祈りが凝縮していて
いかに鈍感なメンタルも、
いくばくかの振動を覚えずにいられない「気」がありました。

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精進のお料理は口にあい、いつにない大食。
奥の院入り口脇のお饅頭は実に結構なお菓子。

体力回復のご祈祷をお願いして
また遠路東京に戻って来たものの、
翌日は熱が出て寝たり起きたり。情けない程の虚弱…

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