ロブ・ハルフォードというへヴィ・メタルを代表するカリスマシンガーを失ったプリーストは、ロブの後任探しに時間をかけた。
オーディションの結果、ガンマ・レイを脱退してまでオーディションに挑んだラルフ・シーパーズを退け、無名のアメリカ人のティム・"リッパー"・オーウェンズを迎え、ロブと共にFIGHT結成の為脱退したスコットも復帰し、ニューアルバムの制作が開始された。

完成したアルバム"JUGULATOR"は、前作に比べスローで、ダウンチューニングによる重苦しく陰鬱な雰囲気とブルータルさを前面に押し出しているのだが、この作風は"TURO"同様、保守的なファンからは敬遠され、ティムも低い評価をされてしまう。

冷静に聴けば決して悪いアルバムではないのだが、当時のメタルシーンの状況とはズレた音楽性だった事が低評価の原因なのだろうか。



Jugulator/Judas Priest

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