1/14 引窓・京人形
引窓
数年前の「挑む」で松也は南与兵衛をやりました。今回は初役での濡髪。
もともと体格がよいので、もっさり感がよくでてます。
お早は米吉。ときどき郭言葉がでるのが玉にキズ。
今回のポイントは夫婦ではなく、母と子のきずな。
実子は大事だが、義理の息子にも手柄をたててほしい。
指名手配中の長五郎をしばるおかやとお早。
しかし、南与兵衛は
「いま、何時だ。日が暮れたら自分の仕事はおわりだ。盂蘭盆会が
あるからまぎれて行け」と逃がす。
引き窓のヒモをひく加減と、親子の微妙な関係が泣かせます。
京人形
甚五郎が花を片手に帰宅。女房へのみやげではなく、「太夫に」買ってきたといいます。
そして、「太夫と宴会するので、仲居の役を頼まれてくれ」と。
普通なら、「なんで人形のために私がお運びするのよ」と怒るところですが、この奥方は
「はいはい」とお酒やつまみを持ってきます。
箱からだした太夫をながめつつ、一献。ところが、知らない間に動きだす。ビックリする甚五郎さん。
しかし、動きがどうも男っぽい。そこで手鏡を懐にいれると女性らしい動きになる。
しばし楽しんで、再び箱へ収める。
かくまっていた姫様に追っ手がきたのでウラから逃がします。それをしらない奴が甚五郎に切りつけ、腕を
ケガします。
直後に追っ手が大勢来て、立ち回り。職人なので刀のかわりにのみやカンナで相手をします。
悪者のはっぴの背中は大和屋の紋(主演の家の紋を入れるようです。松竹座では松緑の四つ輪をみました)
巳之助、新悟が行儀よくやっていました。人形可愛かったです。