欧州で戦争が始まる雰囲気となっている。ニューヨーク・モーニング・グローブ新聞社のパワース社長は、現地の情報を取るため正義感あふれるジョニーにハントレー・ハーバストックの仮名を与えて派遣する。
ロンドンについたジョニーは、外交官ヴァン・メアが出席する昼食会に出かける。国際情勢に関する話が聞けるだろう。幸運なことにホテルを出たところで偶然タクシーを呼び止めたヴァンと知り合い、会場のホテルまで同乗させてもらう。
フィッシャーが代表を務める平和団体が主催する昼食会に来たジョニーは、フィシャーの娘のキャロルと知り合う。しかし、ヴァンが急に欠席したため彼の演説を聞くことはできなかった。
ヴァンの次の演説がアムステルダムで行われるため取材に来たジョニー。雨の中、会場前で待つジョニーにヴァンが近づいてきた。声を掛けたジョニーにヴァンは、なぜかよそよそしい。次の瞬間、カメラマンにヴァンは射殺されてしまった。仲間の車に乗り込み逃亡する暗殺者。後を追うジョニーは一台の車に飛び乗り後を追うように頼む。運転していたのはライバル社の記者フィリオットとキャロルだ。ところが風車の回る畑に来たところで暗殺者の車が消えてしまう。
暗殺者の車はどこに消えたのか。一台だけ風と反対方向に回る風車を見つけたジョニーは、フィリオットとキャロルに警官を呼びに行かせ、自分は風車の中に入っていく。風車の中には逃走車が隠されていた。ハイネックの男が暗殺者に報酬を支払っている。奥の部屋にはヴァンが囚われていた。殺されたのはヴァンの替え玉であり、暗殺は誘拐を隠ぺいするための芝居だったのだ。道理で会場前で会ったヴァンは、ニセモノだったので、よそよそしかったはずだ。ヴァンは小型飛行機で連れ去られ、ジョニーは見つかることなく風車から脱出できた。
ホテルで原稿をタイプするジョニーの元に刑事と警官が来る。念のため洗面所から鍵穴で二人を確認すると、銃を取り出してるではないか。警官を装った殺し屋だ。と見抜いたジョニーは窓から出て壁を伝い、隣のキャロルの部屋に逃げ込んだ。
ジョニーとキャロルはロンドンへ戻ることにする。情勢は緊迫しており、ロンドンにも戦争の危機が迫っている。客室が取れなかったため、甲板で一夜を明かす二人。ジョニーはキャロルに結婚を申し込んだ。
ロンドンに着いた二人は、キャロルの家に行く。そこにはフッシャーとハイネックの男クルーブがいた。ジョニーがヴァン暗殺の現場にいたことを話すと、クルーブは早々に帰ろうとする。ジョニーは見送りに行くフィッシャーに暗殺が狂言であったこと、クルーブを風車の中で見たことを伝える。扉の影でフィッシャーはクルーブにジョニーの始末を命じた。フィッシャーこそ、戦争を起こそうと企む黒幕だったのだ。
クルーブは殺し屋ローリーを手配した。フィッシャーはジョニーにローリーを探偵として紹介する。支社に行こうとするジョニーにローリーは、尾行されている、と警戒させ、寄り道をして尾行を巻こうと大聖堂に誘う。そして展望台でジョニーを突き落とそうとするが、ジョニーが身をかわしたため、勢い余って自分が落ちてしまった。
この一件でジョニーはフィッシャーが首謀者であることに気付いたが、
下手に記事にすると捕まっているヴァンが危ない。まずはヴァンを助けないことには記事にできない。そこで1年前からフィッシャーを追っていたフィリオットと協力することにした。ヴァンは平和協定の特別条項を知っており、その情報を得るためにフィッシャーはヴァンを誘拐したのであった。誘拐には誘拐で対抗しよう。ジョニーがキャロルを連れ出し、フィリオットがキャロルを誘拐したと脅してフィッシャーと交渉するのだ。ところが恋人との旅行と期待に胸を膨らませていたキャロスルは、ジョニーが別々に部屋を用意しようとしていたことを知り、へそを曲げて帰ってしまった。
キャロルと引き換えにヴァンの居場所を教えろ、とフィッシャーに迫るフィリオット。だがそこにキャロルが帰ってきてしまう。
フィッシャーは、明日戦争が始まるのでアメリカに行く、とキャロルに告げる。その前にヴァンから秘密条項を聞き出さなければならない。ヴァンを匿っている場所へ急ぐフィッシャー。その後を尾行するフィリオット。不眠の拷問を受けていたヴァンに、フィッシャーが懐柔策を試みる。そこにフィリオットが乱入してきた。暴力でヴァンから秘密条項を聞き出したフィッシャーは、キャロルを連れてアメリカに出発する。
キャロルとフィッシャー、ジョニーとフィリオットが乗り込んだ飛行機がアメリカへ向かう。しかし、戦争が始まったことからドイツの駆逐艦の攻撃を受けて海に墜落してしまう。機体は沈み、ほとんどの乗客が溺死した。かろうじて翼に乗ったジョニー達だが、パイロットを乗せるとバランスが崩れてしまう。フィシャーは自ら海に飛び込んで翼のバランスを保ち全員を救った。
フィシャーはイギリス人ではなく、祖国のために行った正義である。所詮、正義は相対的な面があり一概に自分のみが正しい、とは言えない。画面つくりでは暗殺者が傘の群れの中を逃げる描写を、傘の揺れで表現するのは斬新に感じた。また農園に立ち並ぶ風車は牧歌的であり、緊迫した戦争と対比できて面白い。
☆☆☆・・・損はない
