前回の続きです。
夫も帰宅し、自由に身動きの取れない長いひとり時間の始まりです。
点滴、尿道カテーテル、そして前回書き忘れていましたが、膝から下は自動でエアが送り込まれて一定のリズムで締めつけたり緩めたりするマッサージみたいな機械を両足に巻いています。
そのため、足をあまり大きく動かすことも憚られ、また少し動くとカテーテルがチクン!と痛むのです
なので寝ながら妹や今回の手術の件を知っている方へ無事に終了した旨のラインを送ったりしました。
そんな中、看護師さんは定期的に見回り?に来てくださり、検温をしたり点滴の補充などをしてくれます。
血圧がちょっと高くなっているとのことで「少し様子を見ます」と言われました。
その都度、私の様子も確認してくれるので
・少し痛みが出てきたこと
・相変わらず強い尿意を感じること、でも最初の拷問レベルからは少しずつマシになってきていること
を伝えました。
看護師さんから再度坐薬の投入を勧められましたが、夜間に薬が切れて痛むのが嫌なので、夕方に坐薬を入れることにしました。
さらに1時間ほど経過した頃(16時少し前)、気付いたら「痛いな。うん、痛いかも。痛い痛い痛いー」という思考になって、ずっと『痛い』しか思っていないことに気がつき、これは我慢せずに坐薬を入れる時だわ、と人生初のナースコールを押させていただきました。
大人になって、人に坐薬を入れてもらうというのも初体験。
入院生活をしてみて、改めて病院で働く方の凄さを実感しました。
誰一人、嫌な顔をせずみなさん天使のように優しくしてくれて。
でも、私がお返しできることは何もないので、密かに
『どうか、たくさんお給料をもらえますように🙏』とお祈りしました
手術日当日は食事も出ないので、とにかく時間が長く感じました。
ボーッとしたり、お勧めされたラジオの傑作選を聞いたりしていました。
イヤホンを枕元に置いておかなかったので、そのまま音声を小さくして聴いていたら、点滴を取り替えにきてくれた看護師さんに「このラジオ、私も聴いてますよ!面白いですよね」と
そうなんだ!そんなに人気のラジオだとは…教えてくれたお友達よ、ありがとう
おかげでクスッと笑いながら時間を潰せました。
(ちなみにYouTubeで聴いていたのは『安住紳一郎の日曜天国傑作選』です)
そして夜の血圧測定で、またかなり高い数値だったらしく「明日の朝測ってまだ高いようならお薬を出してもらいましょう」と言われてしまいました。
でも、拷問のような尿意は、日頃トイレを我慢しているレベルくらいの尿意まで落ち着いてきていました。
昨夜もほとんど眠れていないのに、全然眠くならず、かつ、寝返りをうっていないため背中の痛みがどんどん強くなってきました。
見回りの看護師さんに様子を聞かれ、痛みは落ち着いたけれど背中が痛くてと伝えると、
枕を背中の左側下にセットしてくれて、左側の背中が少し浮くような感じにしてくれました。
こうすると少しだけ背中の痛みがマシになりました。
「寝返りはうっていいんですよ?」とも言われましたが、なかなか思うように動けません。
その枕を一定時間で左右入れ替えることが精一杯。
寝たきりの方はこんなに辛い思いをされているのか…と。
さらに意思を伝えられない方は、この痛みをひたすら耐えているのか…と想像するだけで悲しくなりました。
こんな感じで枕を定期的に置き換えたりしつつも、背中の痛みがひどくて、この夜も夜中に見回りにきてくださる看護師さんを毎回確認できるくらいの浅い眠りでした。