日本が世界に誇る物の一つに、百均があると思います。

デロルトキャブレターの奥に、ぐずぐずになったOリングが残りました。

マニュアルを見ると、どう見てもOリングと書いてあります。

ところが、取り出したカスを組み合わせても、丸になりません。

由々しき事態です。

どうにかしてカスを見つけようと、LEDの懐中電灯で覗いてみましたが、イマイチ奥まで見えません。


外側から綿棒を入れてみようと思いましたが、微妙に太さがあります。

娘に使っている、ベビー用の綿棒も、ちょっと太いように思います。

穴の外側からキャブクリーナーを吹き込んで見ようかと思ったのですが、どこにカスがあるかわからない状態で吹き込むのは、ちょっとデンジャラスです。

そこで、娘にも使っているLEDライト付耳かきを買ってきました。

三歳の娘の耳垢も取れる優れものですから、デロルトごときイチコロでしょう!

横に歯間ブラシも売っていたので、一緒に購入です。

これで、ミクスチャースクリューの奥はきれいさっぱりに違いありません。




Android携帯からの投稿
BMW R100RS君で、ちょいと走り出そうかと思いましたが、仕事場の前の鉄板にペンキを塗りました!と、にこやかに職人さんが挨拶に来られました。

こりゃ、仕方がない。

デロルトのサイトで、図面と写真を見比べて分解しながら、部品の名前を覚えることにします。

こちらが図面。
http://www.dellorto.co.uk/images/parts/PHMdiag.pdf

こちらがパーツ写真。
http://www.dellorto.co.uk/merchandise/products.asp?CategoryID=2&PartsectionID=22

ドカティをいじっている人のサイトをじっくり見て、名前とパーツ配置を確認します。

$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-デロルト中身4

一番左が「(84) Non return valve」。加速ポンプにガソリンを供給するバルブだそうです。

真ん中に並んでいるのが、上から「(3) AB Atomiser」、「(78) Main jet holder」、「(5) Main jet」となっています。

(3)が読めない!

調べると「アトマイザー」とルビがふってありました。
ヤフー辞書でみると、噴霧装置とあります。
色々な単語が出てきます。

さも、前から知っているかのように、ふるまわなくっちゃなりません。

一番右が、「(6) Idle jet」とあります。

スロージェットとは、どう違うんでしょうね?

ちなみに、ジェット類は幸か不幸か左右同じものがついていました。
ノン・リターン・バルブには部品番号は見当たりませんでした。
アトマイザーにはAB265と刻印があります。
メインジェットホルダーにも刻印はありませんでした。
メイン・ジェットには152との刻印があります。
アイドル・ジェットには60との刻印です。


続いて横向きです。
$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-デロルト中身8

一番左が「(82) Fuel banjo - Plastic - 8mm」と書かれた、ガソリンがキャブレターに入るところです。
その右側にあるのが「(65) Throttle stop screw」と書かれています。
他の方のブログを読むと、「(1) PHM Slide」を、このスクリューの先で止めて、アイドリングの最終調整をするようです。

「(58) Mixture screw」と書かれている部品が、一番右のマイナスねじの部分です。

アイドリングの調整を、ここで行うようになっているそうです。

$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-デロルト中身7

最初の戻し回転がわかるように、マジックで印をつけます。

ところが、締めこんでから戻し回数が、右は2回と1/6なのに、左は1/2です。

げげげ。

しかも、回す時にぐにゃりとした感触があります。

$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-ミクスチャースクリュー関連

ミクスチャースクリューを外してみると、ばらばらになったプラスチックの様な、ビニールの様な、ゴムの様な破片が出てきました。

パーツリストで確認すると、ミクスチャースクリューの先に、ばねがついて、ワッシャーがついて、Oリングがつくと書いています。
(59) PHM Mixture screw spring
(60) Washer
(61) O ring
です。

げげげ、バラバラになったOリングは、除去しきれたでしょうか?
大いに不安です。

キャブレターは、精密部品と聞きます。
バラバラになった破片が、あちこち回ると手に負えません。
さすがに、見なかったことにする訳にはいきません。

しかし、これだけ左右差があって、中でOリングがぐずぐずになっていて、エンジンがかかり、15分から20分くらい近所を走れた、ってのは、どうしたもんなんでしょうか?

とりあえず、今日はバイクを眺めながら、煙草を一服して終了です。
$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ

エアクリーナー側の外径は、BING40φよりも少し小さいです。
測ってみるとデロルトの外径は48ミリ、BINGは51ミリです。

その差3ミリ。

もらってきたばかりのときは、エアクリーナー側にゴムが巻いてありました。
エンジンとキャブレターをつないでいるインシュレーターのゴムを、少し削ってはめ込んでいるような感じです。
接続がきちんとしていないからか、キャブレター本体が左側だけやけに汚れていました。

CRCを吹き付けて、歯ブラシでちまちまと掃除をしました。

同じようにゴムをつけるとゆるんでしまいそうです。
そこで、自転車のチューブを細く切って、51ミリになるまで被せていきました。
近いうちに、金属加工屋さんに行ってこなくちゃなりません。

$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-デロルト

ともあれ、中身です。

デロルトをネットで探すと、前原商会さんというところが見つかりました。

http://blog.maehara.shop-pro.jp/?search=phm

なんでも、PHMの「P」は円筒形のスロットルバルブであることを示し、「H」は吸気経路が円状であることを示しているそうです。
最後の「M」は加速ポンプ付きであることを示しているそうです。
ふーむ。

$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-デロルト中身10

ちょっとわかりにくいですが、上から見た写真です。
確かに、円筒形です。


$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-デロルト中身9
エンジン取り付け側から見た内部です。確かに円状の吸気経路です。


$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-デロルト中身2


写真の一番左に写っているのがメインジェットホルダーという名前だそうです。

メインジェットホルダーの右に写っている小さいのがメインジェットだそうです。
品番は152と書かれています。

その右側にある細長い形状がニードルジェットという名前だそうです。
品番はAB265と書かれています。

スロットバルブにも、加速ポンプの効き具合を調節するために、色々と種類があるそうですが、確認をし忘れました。

写真を撮り忘れましたが、キャブレターの中には細長い針金のような部品があります。
ジェットニードルと呼ぶのだそうです。
品番はK4とあります。クリップは上から2段目についています。

$BMW R100RSの重箱の隅的整備?のブログ-デロルト中身3

メインジェットホルダーを取り付ける穴の前にあるのは、何でしょう?
60番と刻印された部品がついています。
番号からスロージェットでしょうか?


ニードルジェットにジェットニードルと、似た名前が出てきて、よくわかりません。
頭がオーバーフローしそうです。
しかも、キャブレターを作る会社によって、微妙に名前が違うそうです。

詳しい知人に話を聞くと、ケーヒンでは何とかでミクニは何とかと説明してくれたのですが、聞けば聞くほどわからなくなります。

ははは。

って事で、知っている皆様、間違いなんかがあれば、ご教授願えると幸いです。

とりあえず、新品プラグを取り付けて、アイドリングさせてみます。

ここで、ぼちぼちと名前を確認していかなくちゃなりません。
http://www.dellorto.co.uk/merchandise/products.asp?CategoryID=2&PartsectionID=22