こんにちは! 
 
Machinakaです!! 
 
 
 

30年後の同窓会

 
 
 
 
 
 
なんか、ポスターとか予告見る限り、いかにも「感動しますよー!!」って感動推しなのが、すごく嫌なんですよね。
 
リチャード・リンクレイター監督って感動げな映画撮らないし、素朴ながらも自然と泣ける映画っていうのかな? インディー的な映画撮るんですよね。
 
だから配給が偽善的というか、、、いかにも典型的なほっこりムービーにも見えるんですけど、感想言う前から断じて言っておきたい!!
 
この映画は感動げなほっこりムービーではありません!! ファック連発の爆笑おじさんロードムービーですwww
 
 
リンクレイター監督の作風からいけば、偽善的な、いかにも作り物っぽい映画は撮らないし興味ないと思うので、あらかじめ言っておきました。
 
単純な感動物語を見たいなら、この映画見るより同窓会行って友達の身の上話を聞いてこい!!! そっちの方がよっぽど泣けていいと思います。
 
同窓会に行ってみたくなる映画なのか?
 

 

それでは「30年後の同窓会」批評いってみよー!!!!

 

 

 

[あらすじ]

 

 

・「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督が、「さらば冬のかもめ」でも知られるダリル・ポニックサンの小説を原作に、30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービー。

・男ひとりで酒浸りになりながらバーを営むサルと、過去を捨てて牧師となったミューラーのもとに、ある日、30年にわたって音信不通だった旧友のドクが突然現れる。

・ドクは1年前に妻に先立たれ、2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、死んだ息子を故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと依頼する。30年前のある事件で大きく人生が変わってしまっていた3人は、ともに旅をし、語り合うことで、人生に再び輝きを取り戻していく。主人公の3人をスティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンという、いずれもアカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持つ実力派が演じる。

 

https://eiga.com/movie/88455/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[スタッフとキャスト]

監督はリチャード・リンクレイターです。

 

大好きな監督です。今作もリンクレイター監督が撮ったということで、何も前情報調べずに鑑賞したくらいです。

 

日本で有名なのは2003年のスクールオブロックだと思います。ジャック・ブラックが暴れて小学生とロックするって娯楽映画です。すごく好きな作品ではあるんですけども、実は監督にとっては、こういういかにも娯楽映画っぽい作風って珍しいんですよね。

 

私の印象としては、あまりストーリー性のない素朴な映画ばかりを撮っています。

 

もう20年以上前になりますが、1995年の「ビフォア・サンシャイン」

 

電車で偶然乗り合わせた男女が仲良く喋ってヨーロッパの街をぶらぶら歩いて最後に結ばれて終わり!というナチュラルといえば言葉は良いけど、地味といえば地味。特別何か起こるわけじゃない。

 

僕の思い違いじゃなければ、リンクレイター監督の映画で人が死ぬことなんてほとんどないし、銃を撃つこともないんじゃないかな?

 

もはやドキュメンタリーなんじゃないかって思うほど自然な演技と自然すぎる時間の流れ。まるで人生の一部を切り取ったかのような作風。人によっては「変な映画だなぁー」って感じるかもしれませんが、これが監督の持ち味なんですよね。

 

あと、何と言っても「実世界の時間に即した経年変化を映画で表現する」のが監督のライフワークだと思います。

 

先ほど紹介した1995年の「ビフォア・サンシャイン」は、2004年に「ビフォア・サンセット」、2013年に「ビフォア・ミッドナイト」としてビフォア・シリーズを作ります。

単なる続編か?と思うかもしれませんが、驚くのは1作目と同じキャストで続編を撮り続けることにより、俳優と物語の経年変化が感じ取れること。

そして、俳優と同じ時間だけ年を取った観客が、自分の人生と重ね合わせて鑑賞できること。

 

以上が監督の作品の魅力なんですよね。ビフォア・サンシャインでは付き合ってる時のウキウキ楽しい感じで、サンセットでは停滞期のカップルを描いて、ミッドナイトでは家族あるあるで一概にラブストーリーとは言えないほど複雑な物語になったりww

 

映画の時系列と実世界の時間がぴったり一致しているため、より俳優の年の変化がわかるし説得力がある。本当にドキュメンタリー的な手法を使うんだよな。。。

 

万引き家族が流行ってるから言うわけじゃないけど、是枝監督と作風が近い感じがしますね。

ありのままを嘘をつかずに、リアルに。

 

是枝監督、実はリンクレイターみたいな経年変化を撮る映画とか秘密裏に進めてないかなぁ。。

 

ちなみにリンクレイター監督は、2002年から2014年までの12年間、夏休みの間だけ毎年ロケして作成した「6歳のボクが大人になるまで」を撮ってる人です。メッチャクチャ大変ですw だって12年の間に俳優が仕事辞めたりボイコットすれば、経年変化は描けないし、作品として成立しなくなりますからね。

 

実はアメブロで記事を書いたりしています。

 

そんな経年変化を撮るのが上手すぎる監督ですが、今回はどんな作品になってるんでしょう。

 

名優たちが揃ってるし、いきなり30年後の世界を描くし、ビフォアシリーズとか6歳・・・とは違う作風なのかな?

 

 

 

 

それでは映画の感想でっす!!

 

 

 

[映画の感想]

 

感動げぇ〜な宣伝とは違い、リンクレイター印たっぷりの大人のユーモアたっぷり、政治ネタたっぷりの、リアルなアメリカ現代活劇!!!

 

スティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーグの名優トリオが演じる疑似同窓会は、監督の作風も相まって泣いて笑って、一生忘れられない映画となりました!!

 

リンクレイターの持ち味である経年変化を持ち味とした、大傑作のロードムービーである!!!!!!!!

 

今年ベストに入れたい作品!!!

 

 

 

 

 

 

 

[リンクレイター印たっぷりの独特なロードムービー]

 

はい、鑑賞を終えたMachinakaでございます。。

 

もう見てくださいとしか言えないです。

 

作品の質の割に公開館が少なくて、少し苛立ちを覚えるくらいです。

 

確かにおじさん3人だし、日本では知名度少ないかもしれないけども、これが良い映画ってもんでしょ!!! なぜこれを地方のシネコンで公開しないのか? 

 

もったいないよ。。。

 

さて、公開規模の愚痴はさておき、リンクレイターの作風が光る、大大大傑作のロードムービーだったと思います。

 

日本ではあまり多くないんですが、アメリカのロードムービーというジャンルに類型される映画だと思います。ってかなぜ宣伝でロードムービーって言わないの? 

 

ってかってか!そもそもこの映画は同窓会しないですからね!? あれは同窓会とは言えないですwww

 

最近だとネトフリ映画で「さようならコダクローム」がありましたけども、車で旅をしながらたわいもない会話と人生を振り返り、目的地に着いた頃にはちょっぴり成長している、というお話なんです。

 

アメリカは道も長いし目的地も遠く設定できるから、映画にはもってこいなんですよね。これが日本だとあまり映えないんだよな。

 

物語としてはベトナム戦争で海軍に属していた3人が30年後に出会い、スティーブ・カレルが「息子がイラク戦争で死んだ。これから遺体と対面するんだけど、お前らも来る?」ってお願いをする。そこから息子に会いに行き自宅で埋葬するまでのロードムービーが始まるんですけども。

 

最初はデコボコだった3人だけど、次第に仲良くなっていく。ここまではロードームービーのど定番なんですけど、中身はまぁリンクレイターらしい設定というか。一応原作に沿ってやってるみたいなんですけど、彼が強く主張する「イラク戦争の愚かさ」「ブッシュ政権への批判」が露骨に見える社会派作品という一面、いや二面三面とも言えるほどたっぷり尺を使って描かれるんですよね。

 

いやいや、俺ロードムービーを見たくてきたんだけど? ウサマ・ビン・ラディンとかフセインとか見せなくていいんだけど? って訝るほど、物語に直接的な関係はないけど異常に長い政権批判と反戦の描写が、独特のスパイスを効かせている映画となってました。リンクレイター監督の映画を初めて見た方は、不思議に思うかもしれませんが、これが彼の作風です笑

 

ちなみに、「6歳の・・・」ではブッシュ退陣後の大統領選挙を主人公たちが手伝ってるシーンとかありますからねww おいおい、子供の成長とか家庭問題とか描くとこいっぱいあるだろ?

と当時は変に思ってましたね笑

 

さて、そんな監督の癖がたっぷりの映画でしたけども、単純にロードムービーとして楽しめます! 安心してください!

 

 

 

 

[スティーブ・カレル、あんたズルいよw]

 

 

 

名優3人が演じる疑似的な同窓会は、まるで本当の友達のよう。ブライアン・クランストンのリアルすぎる田舎のアメリカのワイルドおやじ感だったり、スティーブ・カレルのシリアスで影を落とした真面目な役だったり、ローレンス・フィッシュバーグの元ヤン牧師に笑ったり、とにかく3人のキャラが見事なアンサンブルを醸し出している。

 

ブライアン・クランストンは無心論者で言いたいことをズバズバ言う。対してローレンス・フィッシュバーグは牧師という立場上保守的でブライアンといがみ合ってる。

その間に挟まれて、スティーブ・カレルは中道を貫き、どちらとも仲良く時には仲裁に入る。

 

映画の最初から最後まで、この3人の魅力が落ちることなく見れるのが良作ロードムービーの条件だと感じます。

 

当たり前だけど、映画だし演技だし、本当に3人がベトナム戦争に参加した同僚ではないんですけども、あまりに演技が自然で会話もウィットに富んでいて、いつまでもこの3人を見たいと思ってしまう。

 

ロードムービーである以上、必ず目的地があってゴールがあって、終わりを迎えるんですけど、終わりが寂しく感じました。

はぁ、二時間なんてあっという間でした。

 

キャラ別に話をすれば、まずスティーブ・カレルの名演たるやもう!!! とても「40歳の童貞男」でバカを演じていた男とはまるで違う、過去にとんでもないトラウマを抱えているであろう暗めなスティーブ・カレルが見れただけでも儲け物でしたね。

 

最初からスティーブカレルは「この人、なんかあるぞ」と不安になる、謎多きキャラクターになってるのがねぇ、映画にすぐ感情移入できる大きな要素となりました。

コメディ映画でスティーブカレルにハマった人は是非とも、今作での暗く落ち込んでいるスティーブ・カレルを見てください! 

 

くしくも、本編上映前に「バトル・オブ・セクシーズ」の予告が流れ、裸で横たわって満面の笑みを浮かべるバカ役が観れたんですよねwwwww

 

その後本編に入って暗い彼を観れたので、偶然にも良いアクセントになってたと思います。これ、公開が遅い日本だからこそ出来た奇跡ですよね笑

 

そんな落ち着いたカレルですが、後半でお酒を飲んでからは笑い上戸になって、童貞卒業した時の話とかを平気するww おいおい、そこは40歳の童貞男のセルフオマージュなのか?って思ってしまうほどです。

 

最初は暗いキャラだったのに、途中からいつものスティーブ・カレルに戻って、「ヒヒヒヒィィィ!!!!!」って引き笑いを決め込むとかズルいですwww そんなの笑うに決まってるだろうってww

 

引き笑いといえば、ブライアン・クランストンが終始お調子者で何かと引き笑いを多用するのが印象的でしたねwww

 

一番笑ったのは、無理矢理友達に携帯電話を買わせて、牧師であるローレンス・フィッシュバーンに「もしもし、神です」って声を低くして喋る仕草は劇場イチ笑いが起きてましたねww こんなコント、どっかの芸人がやってなかったっけ?

 

そんなお調子者のクランストンにいつもいじられるローレンス・フィッシュバーン。ベトナム戦争中はやんちゃしてたみたいですけど、30年経ってからは牧師で綺麗な言葉を使って威厳がある人になっている。「おやおや、クランストンではないか!」みたいなおっとりした喋り口となっている。体格といい話し方といい、中尾彬そっくりなんですけどwwww

 

でもクランストンがヤンチャして、とうとう堪忍袋の緒が切れてしまい「You mother fuck'n asshole!!!!! Ha!?」と怒鳴りながら高密度でFワードを入れて、昔のヤンチャ時代に戻ってしまうシーンは場内爆笑でしたねwwww

 

ロードムービーで一番笑ったかもしれない。ここまで笑わせてくれたリンクレイターの映画はなかったですね。。

 

リンクレイターは徹してドラマ作品の中で笑いを取ろうとするので、コメディ映画っぽい演出や派手なアクションが付くわけでもない。お喋りの中で、言葉と役者の言い方で笑いを取るんですよね。

 

だから、字幕を追いかけてるだけでは表現がイマイチ把握できない恐れがあります。

 

字幕だと「お前のせいで死ぬところだったじぇねぇかクソ野郎!!!!!」ってなってるところも、実際には「fuck, asshole, bitch, mother fucker」などなどFワードを詰め込んで話すため、字幕の訳し方では元の意味と違ってしまいます。

 

字幕では「クソ」なのに実際には「クソクソバカバカアンポンタンタンポンビッチうんこ」って言ってるんですよ。これ、全然意味違いますよね?

 

だから、この映画で笑いたければ、スラング英語、、、特にFワードを覚えてから鑑賞してください。

 

スラング英語のまとめ記事はコチラ!!

 

 

 

 

 

 

[辛い時こそ笑っていい]

そんなユーモアたっぷりな大爆笑できる作品がベースにありながらも、実は話自体は非常に重いんですよね。

 

ベトナム戦争のせいで傷ついたスティーブ・カレル。しかし、皮肉にも息子はイラク戦争に参加してしまって、戦死してしまった。

 

そして、これは言えないんですけど、もう一つ彼にとってあまりに酷い仕打ちが行われるんですよね。

どう考えても絶望しかない状況で、彼が最後の最後に頼ったのはベトナム戦争時代の仲間、という話なんです。

 

話自体は重いのに、あんなにコメディを入れて、見ているこっちの身にもなってくれよw 感動させてんのか笑わせてんのかどっちだよwって感じでw

 

ただ、辛い時こそ笑いを大事にしないといけないんですよね。辛い時に黙っていると、もう一生ふさぎこんでしまう。人間ユーモアがないと、精神的に死んでしまう。

 

「デッドプール」のライアン・レイノルズも同じスタンスだと思うんですけど、辛い時こそ笑って吹き飛ばしていかないといけない。そんな人間にとって大事な要素を、この映画は教えてくれたと思います。

 

お金がない、仕事がない、誰かを失った。そんな人生の危機こそ、友達に会いに行って笑ったり、酒飲んで騒ぐことが大事だと思うんですよね。最初は正直、自殺しそうな勢いに見えたスティーブ・カレルでしたが、友達と触れ合ってばか騒ぎすることで、次第に自分を取り戻してくんですよ。これ、本当に人生に大事。

 

そんな本作のメッセージを、是非とも日本の人は見て欲しい。なぜなら、日本人は自粛が大好きで辛い時には笑っちゃいけない、みたいなムードがあるんですよね。

押し黙って辛い時はじっと耐える、みたいな。それが美徳だっていう人もいるんですけど、そうやって我慢しすぎてるせいで、どんだけ自殺してると思ってんだよ!

警察庁の調べでは3万人死んでるんだよ!! 我慢しすぎて気付いた頃には取り返しのつかない状況になってんだよ!!!!

 

辛い時には友達に会って、家族と話して、とにかく一人で抱え込んでるのはやめようぜ!! でも、俺には友達がいないっていう人、そんな時は映画館に行こうよ。

 

シネコンじゃなくて、今作が上映してるようなシャンテだとか、武蔵野館とか、カリテとか、いろいろあるから。

そこで見ず知らずの人たちと笑って同じ時間を共有しましょうよ。そうすれば二時間だけは友達たくさんいますよww

 

この映画を見て、辛い状況を打破できればと思います。

 

 

[実は嘘を巡る話]

 

あと、この映画を見ていて思ったのは、嘘をつく、つかれるシーンが非常に多かったこと。

 

息子が何故死んだのかを巡る嘘、政府の嘘、色んな嘘が映画につきまとうんですよね。

 

印象的だったのは、スティーブ・カレルの息子が何故死んだのか、その真相をブライアン・クランストンが海軍に問い詰めて吐かせるシーン。「何故嘘をつくんだ、真実を話せ!」みたいに問い詰めていく。

 

しかし、戦死したベトナム戦争の仲間の遺族を訪問し、遺族から「息子は立派に死んだのかい?」ってクランストンが聞かれると、本当は違うのに「はい、そうです。彼は立派に死にました」と、嘘をついてしまう。

 

友達には嘘偽りなく話すのはいいけど、遺族の前では嘘をついた方が、かえって幸せになることもあるって話なんですよね。

 

ちなみに、遺族は一人暮らしの高齢女性。ここで真実を言ってしまうと、ショックのあまり死んでしまうかもしれないって思ううくらいでした。

 

今作ではついていい嘘とついてはいけない嘘をはっきり区別して、嘘の使い方を上手に教えてくれるような映画でありましたね。

 

そして、リンクレイター印のブッシュ大批判ねwww フィッシュバーグに「ブッシュは大統領やる前はチアリーダーだったんだ」みたいなアホな嘘を飛ばしてましたけどwwww

 

でも、イラク戦争の政策だったり戦争肯定みたいなフェイクニュースに辟易するシーンもあり、立派な反戦映画だったと思います。

 

是非是非ご鑑賞ください! オススメです!!!

 

 

 

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