こんばんは! Machinakaです!!

 

 

今回ご紹介する映画はこちら!!

 

「スリービルボード」

 

間違いなく今年のアカデミー賞に食い込んでくるであろう代々大傑作との評判が高いです。

 

この時期にはアカデミー賞ノミネート作品がガンガン公開されるんですけどね、こっちは一般公開されてないですからね、勝手にハードル上げないでほしいんですよ。なんで日本ってこんなに公開が遅いの? あ〜あ、陸続きで韓国に行ければいいのに、、、

 

 

で、早速なんですがこの映画のMVPを紹介したいと思います!!

 

はい!!!

 

 

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今作のMVPはデッドプールに違いない! え?意味不明だって? ってかマーヴェル関係ないって? 

 

映画を見てれば分かります。このブログを最後まで見れば分かります。伏線ってやつです。

 

 

はい、あんまり伏線に時間かけるのは好きじゃないんでね、、

 

 

 

 

それでは「スリービルボード」批評、いってみよーーーー!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

[あらすじ・見どころ]

 

 

2017年・第74回ベネチア国際映画祭で脚本賞、同年のトロント国際映画祭でも最高賞にあたる観客賞を受賞するなど各国で高い評価を獲得したドラマ。米ミズーリ州の片田舎の町で、何者かに娘を殺された主婦のミルドレッドが、犯人を逮捕できない警察に業を煮やし、解決しない事件への抗議のために町はずれに巨大な広告看板を設置する。それを快く思わない警察や住民とミルドレッドの間には埋まらない溝が生まれ、いさかいが絶えなくなる。そして事態は思わぬ方向へと転がっていく。娘のために孤独に奮闘する母親ミルドレッドをフランシス・マクドーマンドが熱演し、ウッディ・ハレルソン、サム・ロックウェルら演技派が共演。「セブン・サイコパス」「ヒットマンズ・レクイエム」のマーティン・マクドナー監督がメガホンをとった。

 

http://eiga.com/movie/87781/

 

 

 

 

 

 

監督はこの方、マーティン・マクドナーさん

 

 

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1996年に劇作家としてデビューし、戯曲「ウィー・トーマス」(02)、「ピローマン」(03)、「ハングメン」(15)でオリビエ賞を受賞。映画初監督作の短編「Six Shooter(原題)」(04)でアカデミー短編実写映画賞を受賞した。初長編映画「ヒットマンズ・レクイエム」(08・日本劇場未公開)では監督と脚本を兼ね、アカデミー脚本賞に初ノミネート。続くクライムコメディ「セブン・サイコパス」(12)では監督・脚本に加え製作も務めた。アメリカの片田舎を舞台に、娘を殺された母親が引き起こす波乱を描いた「スリー・ビルボード」(17)は、ゴールデングローブ賞で作品賞(ドラマ)、脚本賞など最多4部門を受賞したほか、ベネチア国際映画祭の脚本賞、トロント国際映画祭の観客賞などにも輝いた。兄のジョン・マイケル・マクドナーも映画監督兼脚本家。

http://eiga.com/person/88931/

 

 

ヒットマンとかサイコパスとか、おどろおどろしいタイトルが並んでますねw よく見れば、監督の目つきもカタギじゃないような、、、

 

ただ、今まで知らなかった監督ですね。おそらく過去作も日本で公開してないんじゃないかなぁ、、、?

 

イギリス人がアメリカを描くということで、「キングスマン」のマシュー・ヴォーンのようなアメリカいじりを披露してくれるのでしょうか?

 

今作が初めてのヒットで、ゴールデングローブで4冠を受賞するほど尋常じゃないウナギのぼりっぷりですが、一体どこまでのビルボードに上り詰めるのでしょうか?

 

 

 

・・・なんとなく締まったところで、それでは映画の感想でっす!!!!

 

 
 

 

 

 

 

[映画の感想]

 

 

 

・一言感想

スリービルボードに象徴されたキャラクターの二面性に驚くばかり!

 

人は見た目で判断できない、信じるべきは人の心!! 

切なく悲しい復讐劇に隠された人生のメッセージとは!? 

笑って泣いて、また笑って!

絶対に絶対に忘れられない心の一作!!

 
 
 
 
・感想

 

全く、ファーストデイとはいえ、平時に何て傑作を見せてくれるんだ(褒めてます)。良い映画すぎて、翌日仕事へ行くのをどれだけためらったことか。

 

似てる映画の例としては、「最後の追跡」と「マンチェスターバイザシー」みたいなテイストです。特にですね、「マンチェスターバイザシー」と凄く似ているな、と思いました。

 

つまりですね、映画のメインテーマとかキャラの感情とかをセリフで絶対に言わない。むしろ、セリフとは逆の行動や結果が起こったりする映画で、もちろんテロップなんて絶対にない。スクリーンの奥底をよーく見て、こちらが理解しようと能動的にならないと分からない映画なんです。

 

だから、ラストシーンを見て「なんて酷い奴ら!」って思う人もいるかもしれませんが、、、って私の読者にはそんな人いないですよねw ちゃんと感動しましたよね?

 

フィクションですよ!!! 絶対にあんな事しちゃダメですよ!!

 

ネタバレなしで書いてるのでね、絶対に言えませんけども笑

 

既に映画祭で勝ち取っているように、この映画の脚本の出来栄えは恐ろしいほど優れています。ヒューマンドラマ、バイオレンス、ホラー、アクション、サスペンス、ミステリー、宗教、、、数えればキリがないですが、恐ろしいほどのメッセージが2時間の映画の中に詰め込まれていて、一秒たりとも無駄のない作りになっている。

 

フィクションの物語なのに合理性があり、ご都合主義を感じさせない運びになっていて、キャラクターがまるで生きているかのような。稀有な事件に巻き込まれた主人公たちなのに、まるで自分の身に降りかかったことのように、感じてしまう。

 

先ほども言いましたが、映画の作りが「マンチェスターバイザシー」と凄く似ています。映画のストーリーラインはあらすじを遡ってくださいね。

 

主人公の母親はですね、子供を失ったのを自分のせいだと思ってるんですよ。客観的に見ると絶対に関係がなく過失はないのですが、主人公本人にとっては、「あんな事言わなければ無事に帰ってきたのに」と0.0001%くらい本気で考えてるんですよね。

 

そして、主人公を忌み嫌っていた脳内偏差値3のアホ警官も、もはや取り返しのつかない過去に過失を感じている。最後に、一見すれば映画に無関係に思えるナイスな警察署長も、順風満帆な人生に思えて、実は自分の仕事や人生に過失があったと悩みを抱えていた。

 

この3人は共通して、「自分では絶対に対処できない絶望的な出来事の経験」に対して、少なからず自分に非があると、過失があることを負い目に感じているのです。そこがマンチェスターバイザシーっぽいなぁと感じたところで。

 

そんな傷のある3人を象徴したのがあの3つの看板なんですよね。看板だから裏表があって、それが今作で印象的に描かれている「キャラの二面性」に象徴されている。

 

3人のキャラクターは一面的に見ると全然性格の違う人間に見えるけど、表と裏を両方見ると、3人とも傷を負った人間っていうのが分かる、人間誰しも同じ傷を抱え仲間だと気づく。。

つまりは、人は生まれながらにして悪い人はいない、「性善説」を信じる監督の温かみが伝わって来ました。

 

脚本の凄さの話に戻ると、3人の主人公の表と裏の面を見せて、スムーズに物語を進行させて、最初は敵対していた3人が徐々に交わり最後は一致団結させるストーリーをナチュラルに構築しているのが、脚本賞を受賞している理由だと思います。普通の映画だと一人の主人公だけで精一杯なのに、、今作では3人の主人公ですよ!3人!!

 

そして、世の中に対する恨み辛みを暴力的に表現しているのは「最後の追跡」っぽいなぁと思うわけです。バイオレンスと聞くと、それだけでB級っぽいだとか、子供は見ちゃダメだとか呟く人もいますけども、大事なのはスクリーンの映しだされている表層的な暴力映像じゃなくて、スクリーンの奥に隠されている映像の心象を読み取ることが映画の大切さであり魅力だと思うんですよ。

 

今作も暴力が激しめな、しかも明らかに不要で身勝手な暴力が湧いて出てくるんですが、その奥に隠された主人公の心の悲しみを読み取れば、この映画を見た後に大きな感動が起こる理由がわかるでしょう。

 

長くなりましたが、切なく悲しく暴力的な復讐劇であるにもかかわらず、観客は主人公に感情移入してしまう。セリフで感情を吐かずに、大事なことを言わないからこそ、観客は映像をよく見て心を補間しようとする。

 

これぞ映画だよね! セリフは飾りだったり前フリだったり伏線だったり、、、あくまで映画的表現を補足するに過ぎないんですよ!!!! 

 

誰が見ても納得する傑作だと思います。

 

 

あと最後に、映画の随所に散りばめられているコメディ演出も非常に秀逸でw 本人はいたって真面目なのにどうしても笑えてしまう、映画的コメディ演出が非常に分かってる監督だなぁと思いました。

 

「勝手にふるえてろ」の松岡茉優さんの「は?」と同じく、「What ?」で爆笑が誘える、笑いの間を使いこなせている人だなぁと思いました。

 

何より、偏差値3のアホ警官ねwww 警察行ったことないから分かんないけどさ、警察学校って留年制度あるのか!? あとアメリカが今どこで戦争してるのかってくらいさぁ、、、本当にアホなのかアメリカの地方警官ってwww

 

「キングスマン」よろしく、イギリス人ってどうしてもアメリカ人を馬鹿にする癖があるのかなぁ、、、考えすぎでしょうかw

 

 

 

 

 

 

[逆説的対位法の使い方が素晴らしい]

 

 

 

今作は脚本や俳優の演技はさることながら、素晴らしいのは「対位法」と呼ばれる音楽理論から派生した演出方法です。対位法とは広義では「映像と音楽の相乗効果」を表すんですが、今回は対位法という中でも、「逆説的対位法」が素晴らしかったと思います。つまり、どう考えてもミスマッチである音楽と映像の組み合わせが、かえって観客の印象に残り、名シーンとなってしまうことと定義します。

 

これは私の造語なので、耳慣れない言葉かもしれませんが。ってか、調べると単に「対位法」って名付けている人が多いんだけど、元々の対位法の意味を考えると「逆説的」ってつけないとおかしくならないか?

 

 

ここで、「マンチェスターバイザシー」、「最後の追跡」に続いて、もう一本の映画を紹介させてください。

 

逆説的対位法の使い方が素晴らしい映画、という点で今作と類似しているのは「デッドプール」でしょう!!

 

オープニングのシークエンス、Juice Newtonの「Angel of the morning」の美しい音楽に乗せて、車内で血みどろ&ヨダレのバトルが超スローモーションで描かれている。。これ、明らかにミスマッチですよね? おかしいですよね? でも、ミスマッチなのが観客にとっては印象に残って、一度で二度味わえるシーンというか、アガるシーンなんですよね!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今作もこの逆説的対位法を使ったシーンがたくさんあって。例えば、さっき話した偏差値−3のアホ警官が警察署内が火事になってるのに気付かずにイヤホンでABBAを聞いて熱唱しているシーンww

 

こんな酷い映像が流れてるのに、、、

 

 

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とっても美しい女性の歌声が流れているんですよw

しかもデッドプールでもABBAが使われているしねww ABBAとクラシックって対位法に使われやすいんだろうなぁ笑

 

 

 

 

 

 

 

 

音楽のみならず、デッドプールと今作はキャラクター造形にも共通点があってですね。。見た目や第一印象が最悪なキャラクターが最後にはいい奴になっている、人は見た目じゃ分からない。決めつけちゃいけない、っていうメッセージ性もあるのかなぁと思いました。

 

 

 

[怒りは憎しみを生み死をもたらす]

 

今作では娘を酷い殺され方で失ってしまった母親を起点として、看板を立てたことによって怒りが蔓延し、怒りが憎しみに変わり、憎しみが暴力に変わり、死人が出るという最悪な結末を誰が見ても分かりやすく描いています。

 

最初は主人公の娘のみが犠牲者だったのに、映画の最後では犠牲者が一人、また一人と死んでいく。そして、殺された人の家族が主人公と同様に怒りを持ったら、また新たな看板が出来てしまう。。。

 

殺害→(家族や恋人が)怒り→憎しみ→暴力→殺害・・・

 

といった「死の円環構造=デッドループ」を描いているような気がしました。

 

例え大切な人が殺されても、その代わりに人を殺せば、また新たな怒りが生まれるんですよ。

 

そして、今のアメリカこそ、人種差別による怒りと憎しみと暴力に満ちたデッドループにハマってるのではありませんか?と思ってしまいます。

 

今作でもマイノリティが多く出演しますね、保守派差別派が多いミズーリ州を対象にして、今のアメリカを象徴しているように思いました。主人公の母親はこのデッドループに見事にはまっていて、犯人に対する殺意と娘に対する後悔の念しかない。しかし、小人症のおじさんや広告代理店の可愛い店員は、何をされても怒り返すことはない。我慢ができる人なんです。怒りに対して我慢が出来る人、出来ない人に二分していたように感じます。

 

 

 

人に怒っても憎んでもいいけどさ、絶対に行動には移さないでよ。もし行動に移しそうになったら、デッドプールをサンドバッグにしてさ、アイツ不死身だからさwww

 

デッドループを止めてデッドプール!!

 

 

 

 

 

 

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