演じる必要はない。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

演じる必要はない。。。

39歳で若年性認知症と診断された丹野智文さんの実話に基づく家族の物語「オレンジ・ランプ」きのう都内で完成披露試写会が開かれました。


その試写会の前に丹野智文さん、丹野さん役を演じた和田正人さん、そして映画のプロデューサーで原作者の山国秀幸さんにインタビューさせていただきました音譜



これまでも認知症をテーマにした映画は数々ありました。和田さんも丹野さん役を演じるにあたり色々準備してきたそうです。



ですが丹野さんに実際会ってイメージしていたことが全て覆されたと話していました。認知症の人を演じる必要はなく丹野さんそのままをモデルにすれば良いと思ったそうクローバー



当事者ではない人が認知症を理解することは簡単なことではありませんが、丹野さんの家族をはじめとして会社の同僚や友達が変わらないでいるのは



認知症になる前から人を大切にしてきた丹野さんだからこそだと感じたと和田さん。この映画は家族の絆の強さを描いたもので、家族を含めた〈人との絆〉が人の心や世の中を動かすんだということを実感したそう。



認知症と診断され不安もあったし混乱もしたけれど工夫をしながら暮らしてきたと映画のモデルとなった丹野さん。その様子を誇張せずにありのまま描いてくれていて試写を観て号泣してしまったそう。



試写会には宮城から会社の仲間や病院の医師もわざわざ観に来てくれたそうで、そんな人達との出逢いがあるから今の自分があると丹野さんは話していました。



映画の原作となった小説の作者でもあるプロデューサーの山国さん。これまでもグループホームを舞台にした「ケアニン」や



在宅医療をテーマにした「ピア」でも、現場で働く専門職の声に丁寧に耳を傾けて作品作りをしてきました。心掛けているのは「創作はしない」こと。



当事者の声を聴くことは大変な作業ですが、試行錯誤して出来上がった時に「自分達の映画だ」と言ってもらえることが嬉しいとのこと。



「周りの人がどう関わるかで変わる」行動を管理したり監視することは認知症当事者から可能性を奪うことになります。



「出来ることを奪わないで下さい。信じて待っていて下さい」とずっと訴えてきた丹野さん。映画を通じて医師や一般の人にも知ってもらえたらと話していました。



認知症に対する偏見を無くしたいと勇気を持って一歩を踏み出した丹野さん達こそ、私達の行く道を照らすオレンジランプ。



自分らしい暮らしを続けること、今をより良く生きたいという願いは認知症であるかないかに関わらず、全ての人に共通する想いですクローバー



妻役を演じた貫地谷しほりさんについて和田さんは貫地谷さんをブッキングできた時点で8割映画は成功とユーモアを交えて話してくれましたが



不安で泣いてしまうシーンでは貫地谷さんが子供を抱きしめる母親のように優しく包み込んでくれたそうで母性の塊のような存在だったとのこと。



家族の絆を描いた映画「オレンジ・ランプ」特別インタビュー企画は「介護ビジョン」(日本医療企画)7月号に掲載されますのでお楽しみにキラキラ音譜