一緒に悩める医師に。。。 | 町亞聖オフィシャルブログ「As I am」Powered by Ameba

一緒に悩める医師に。。。

川崎市で地域医療介護に携わる人々と市民を

繋ぐ「Kawasaki Thanks Bridge Project」が主催する〈健康よろずカフェ川崎〉のお手伝いをしてきましたキラキラ音譜



ゲストは多摩ファミリークリニックの院長で外来から訪問診療まで手掛ける大橋博樹先生。コロナ禍で発熱外来を設置し患者さんに対応している大橋先生は、メディアにも登場し医療現場の現状についても積極的に発信しています。



コロナと向き合って4年目を迎えていますが、在宅の現場で大橋先生が感じている大きな変化は、面会制限のある病院ではなく、家族と最期まで一緒にいられる住み慣れた自宅での看取りを選択する人が増えているということ。



過疎地域の医師をしていたというお祖父様の影響を受けて医師になった大橋先生。現在、おじいちゃんおばあちゃんから孫まで3世代を診ている世帯は150以上、中には4世代のかかりつけ医を務めているご家庭もあるそうです。



生まれたばかりの赤ちゃんから認知症の方まで、まさに〈町のお医者さん〉として病気だけではなく家族全体をみている大橋先生。現在、子育て中で逆に先生が相談をすることも。



220人ほどの患者さんの訪問診療を担当していますが色々な方がいるそうです。例えば〈権威が大好き〉で大学病院の教授やテレビに出ていたドクターに紹介状を書いてくれという人おーっ!あせる



私の父も生きていたら「先生の言うことには間違いがない」なんて思い込んでいる患者だったはず。今は医療が細分化されていますので教授だから診療や手術が上手いとは限らないと大橋先生は指摘していました。



医師から提供された情報を基に治療方法などを自己決定することが当たり前になりましたが、大橋先生の患者さんでも飲む薬などを自分で全て決めてくる人がいるそう。



一方で長い付き合いの患者さんから「良い塩梅でやってくれ」と任せてもらえることは、責任は重いけれどやり甲斐があると大橋先生は話していました。



これは日頃から家庭まで足を運び暮らしぶり、家族のこと、その人の考え方などをよく知っている大橋先生だからこそで、患者さんとの間で信頼関係が構築されているからクローバー



きょう話したいことを考えてきてくれる患者さんだと、限られた診察時間の中で実りのある会話が出来ますし、家族を紹介してくれる患者さんは治療を決めていく際に家族ともコミュニケーションが取りやすくなります。



全ての患者さんを大橋先生が治療できるわけではありません。専門の治療が必要な場合は肩書きだけ立派な医師や病院を選ぶのではなく、通院やフォローアップまで考慮した上で適切な医療に繋げています。



日頃から地域にある大きな病院とも連携を取っていますし、適切な治療を見極めるために自分自身の知識や最新の情報も欠かさずアップデートしているそうです。



「一緒に悩むことが出来る医師になりたい」病気のことだけではなく、生き方や最期のあり方まで一緒に伴走できる大橋先生のようなドクターがこれからは求められてくると感じました



そして主治医を1人の人として見てもらえたら嬉しいという言葉も印象的でした。これは大橋先生が患者さんや家族と〈人対人〉として対等に向き合っている証拠ですクローバー



健康よろずカフェには大橋先生の患者さんも参加していましたが、限りある地域の医療や介護を守り育んでいくのも住民の大切な役割です。



顔の見える関係を築くきっかけを作る〈健康よろずカフェ川崎〉次回は来月開催の予定ですキラキラ音譜