サヨナラ公演

 宝塚雪組男役トップスター 

早霧せいなさんのサヨナラ公演

「幕末太陽傳」を観てきました

川島雄三監督の同名映画を

ミュージカル化するのは初めて

早霧せいなさんはこれまでも

「ルパン三世」「るろうに剣心」など

アニメのミュージカルにも挑戦

オリジナルのキャラクターの印象が

とても強く難しいと思われた役を

サラッと演じきってきましたが

今回も一文無しで豪遊しながら

翌朝には堂々と居残りを決め込み

いつのまにか居残りの”イノさん”と

呼ばれ人気者になっていく佐平次を

ユーモアたっぷり軽妙に演じます

しかも哀愁と品格を感じさせる

あんな端正な美貌のイノさんが

いたら誰でも惚れてしまうはず

同じくこの舞台で卒業の娘役トップ

咲妃みゆさん演じるおそめとの

タンゴや掛け合いも絶妙でした

異人館焼き討ちを計画する

高杉晋作役の望海風斗さんとも

立場は違えど人として通じ合い

”高杉さんは侍さんには惜しい”と

佐平次が語りかける場面も良かった。

胸を病んでいる佐平次は死に場所を

求めて品川宿に辿り着きましたが

みっともなくともがむしゃらに

力強く前向きに生きる人達に出会い

病を治すために渡米を決意します。

最後は原作とは違いましたが

時代の波にもまれながら生き生きと

生きる様を雪組全員で演じていて

ラストに相応しい舞台でした

サヨナラ公演ならではのレビューも

雪組カラーグリーンの揃いの衣装で

ずらりと並ぶ仲間1人1人に声を

かけていく早霧さんの姿になみだ

早霧さんのサヨナラ公演

「幕末太陽傳」は今月23日まで