あっぱれな歌舞伎役者に。。。

六代目中村勘九郎の襲名披露を
浅草の平成中村座で観てきました

平成中村座のバックにそびえる
間もなく開業する東京スカイツリーが
新しい「勘九郎」誕生を
祝福しているようでした


江戸の情緒を再現した
平成中村座には父勘三郎さんの
想いがつまっています


父の想いを知る新勘九郎さんにとって
この中村座での襲名披露は
感慨深いものだったようです。

伝統が受け継がれる瞬間に
そして新しい歌舞伎の歴史が
刻まれる瞬間に立ち会えて幸せです


父勘三郎さんが46年という
長い間育んできた「勘九郎」


口上で父勘三郎さんも
「時間はかかると思いますが
勘太郎らしい勘九郎を
作りあげて欲しい。」


「いつかあっぱれな歌舞伎役者と
言われるようになって欲しい」
と息子にエールを送りました

今年31歳、父親の落ち着きも加わり
最近ぐっと役者に磨きがかかっている
六代目「勘九郎」

どちらかというと
人の良さそうな役が似合う印象でしたが
今回、演じた「御所五郎蔵」は
立ち姿も凛々しい粋な男伊達


五郎蔵の代わりに二百両を
工面するため廓で働く妻皐月。


その二百両を肩代わりしてやると
横恋慕する土右衛門を
演じるのは海老蔵さん。


皐月の愛想尽かしを
自分のためとは知らず
真に受けてしまう五郎蔵。


強がりで一本気な男を
見事、演じていました。


平成中村座初出演の海老蔵さんや
仁左衛門さんなども駆け付け
襲名披露を盛り上げました


観に行ってよかったです