今日の東京は朝から冷たい雨
寒い…
ついこの間、あんなに暖かかった…
てか暑くて顔を真っ赤にしてたのが
嘘のようてす
今日は何も予定がなかった私
旦那様もお天気のせいで予定がなくなり
2人でただ家でボーーっとしていても
無駄につまみ食いしたりしながら
ただ座ってる1日になるのは
分かりきっているので
映画でも観にいこうかと
観たのはこちら
カンヌ映画祭で役所広司さんが
最優秀男優賞を受賞されたときから
観ておかなくちゃと思ってました
客席に座ると辺りはおそらく同年代ばかり
若い人はいなかったわー
始まってみて…
役所広司さん演じる「平山」
ほとんど言葉を発しないのにびっくり
セリフがない
公衆トイレの清掃員として
毎日早朝お仕事に出かけますが
朝、起きてから夜寝るまで
毎日のようにほぼ決まったルーティンです
そのうち何か起こるのかと思いきや
真面目に仕事して
帰ってから銭湯で汗を流し
行きつけの店で一杯やって
部屋で本を読み
疲れたら眠る
そんな日常で、出会った人との交流で
「平山」の心に小さなさざ波が出来たりして
最初は
「平山」は人付き合いが苦手で人間嫌い?
と思ってたけど違いました
「平山」は人が好き
頼まれれば嫌と言えず面倒みたり
馴染みの人もいたりして
狭い人間関係ですが、その中での
少しの交流を楽しんでいるように見えました
どうしてこの仕事をすることになったのか
仕事は丁寧、几帳面で
部屋も整ってて
読書家で絶対頭いい出来る男
「平山」の過去がめちゃ気になるのです…
以前の生活分からないけど
色々な事とお別れして
この生活を選んだのかな
ある日
家出してきて「平山」を訪ねてきた姪っ子
姪っ子と過ごした何日間は
起こってもせいぜいさざ波ぐらいだった日常に
大きな波が起こりました
今までほとんどセリフなかった「平山」
姪っ子と一緒に仕事現場行ったり
自転車で銭湯行ったり食事したり
姪っ子に話す様子が優しくてね
姪っ子はお迎えが来て家に連れ戻されることに
迎えに来たのは「平山」の妹(麻生祐未さん)
高級そうな車に乗り運転手つき!
どうやら「平山」は家族と疎遠らしいですよ
複雑そうです
それでも、妹と別れる時
思わず妹を抱きしめてました
去っていった後に
顔を歪めて泣く「平山」
「平山」の過去が垣間見えたよーな
手放したい過去の一つなのかな
こんな風に
平山の日常に誰かが関わって
いつものルーティンが崩れたりするけど
一つ一つは特に大きな事件でもないのです
色々些細な事はたくさんあるのですが
レビューで書くほどか?というくらい
小さな出来事の積み重ね
そんな中
変わらず真面目に丁寧に
トイレ清掃に向き合う「平山」
そこで一言
めちゃ綺麗好きなのに
トイレ清掃員の制服を毎日洗わずに
リビングなのか布団で寝る部屋に
掛けておくのだけは納得出来なかった
洗い替えを下さいよ渋谷区…
果たして渋谷区に言う事なのかどーなのか
全く分かりませんが
洗い替えなくちゃ、やってけないわよー
どーでもいい話でした
とにかく
何気ない日常過ぎて、
監督が何を言いたいのか
読み取るのが難しい…
深い、深すぎて私には難しい
ただ言えるのは
「平山」は毎日のルーティンの中の
その色んな瞬間瞬間に
小さな喜びを見つけてて
ふっと小さく笑顔になるのです
朝の出勤時、天気がいい日は空を見上げ、
公園のベンチで木漏れ日の写真撮ったり、
車でお気に入りの曲をかけ、
馴染みの店でちょっと飲んだり、
好きな本を探しに古書店へ顔出したり、
同じ事の繰り返しのようで
全く同じなんて事なくて
その日その時を大切に過ごしている「平山」
それでいいんだな…
それがいいんだな
贅沢しなくていい
人それぞれ
自分がご機嫌でいられる
最低限、自分に必要なものがあって
それを大切にする事が
幸せなのかな…
淡々と日常を映したストーリーで
一歩間違えれば超つまらなくなりそうですが
監督さんと役所広司さん
さすがだなと
(ナニ様)
こんな事しか感じられませんでした
そして
たくさん登場した渋谷区の公衆トイレ
めちゃアート作品
素敵な所ばかり
世界に誇れる公衆トイレ
そこをキレイに保つ
清掃員の方のお仕事に感謝だなと
思いました
映画観終わって出ようとしたら
誰かがポップコーンをぶちまけたらしく
出口の床が粉々になってました
ほうきをもったお姉さんが走ってきた…
お姉さんにも感謝の言葉かけたくなりました
(かけないけど)
YouTubeで、日本を訪れた海外の方が
街中にゴミが落ちてないのが凄いとか
日本の公衆トイレはピカピカだとか
話してあるのをよく観ますが
ゴミをポイ捨てしない!はもちろんですが
キレイに掃除してくれている誰かがいる事を
忘れてはいけないなと感じました
映画の題材にもなった
『THE TOKYO TOILET』プロジェクトについて