2023年10月16日

 

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 ■ 今日の大谷翔平(関連NEWS)

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◯ FAでの移籍が有力視されている大谷翔平が、エンジェルスに残留する可能性もあるという。米紙『USA TODAY』のボブ・ナイチンゲール記者が10月15日に報じた。「ロサンゼルス・ドジャースがショウヘイ・オオタニと契約する最有力候補ではあるが、しかし、エンジェルスはオオタニが残留することを慎重ながらも楽観視している」ナイチンゲール記者が記したのは、わずかこの一文だけだったが、この著名記者のひと言が反響を呼び、米メディアは大谷がエンジェルスに残留する可能性を示唆した記事を配信した。

 

◯ 国際オリンピック委員会(IOC)は16日、インドのムンバイで総会を行い、2028年ロサンゼルス五輪の追加競技として野球・ソフトボールが2大会ぶりに採用されることが正式に決まった。大谷はかつて、野球の五輪競技復活に期待を寄せていた。メジャー2年目の19年2月、24年パリ五輪で野球が実施競技から落選。当時、大谷は「復活してくれるに越したことはないと思いますし、(野球を)見たことがない人が、目にするチャンスがあるところだと思うので」と語った。プレー環境などの課題を挙げた上で「目にとまれば、やってみたいなと思う人も増えるかもしれないので、そういう意味では復活して欲しいなと思ってます」と願った。28年夏には34歳となるが、五輪初出場に期待が高まる。(日刊スポーツ)

 

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 ■ 注目記事&コラム

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◆ 大谷翔平はフィリーズでプレーするべきだ!――ブライス・ハーパーとフィラデルフィアの幸福な関係を見て思うこと<SLUGGER>

ナガオ勝司氏/情報:THE DIGEST)

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 大谷翔平は、フィラデルフィア・フィリーズでプレーすべきだ。

 

 チーム予算上も、チーム編成上もあり得ない話なのだが、大谷はもうこれ以上、「もしかしたら勝てるかも」などという中途半端な補強をするチームでプレーしてはならない。「大谷が活躍すればそれでいい」などと考えるファンの前でプレーすべきじゃない。

 

 大谷はフィリーズのように「何が何でも勝つ」ことを目指すチームでプレーすべきであり、「相手が誰だろうが関係ねぇ。ぶっ飛ばしてやる」という気持ちを持つファンの前で、優勝を目指してプレーすべきなのだ。

 

 10月11日、ナショナル・リーグ地区シリーズ第3戦、アトランタ・ブレーブスをホームに迎えたフィラデルフィアの地元ファンはその、「ぶっ飛ばしてやるよ」という雰囲気を、試合の最初から最後まで貫き通した。

 

 一回表、先発アーロン・ノラが二死一、二塁のピンチにブレーブスの5番マーセル・オズーナを見逃し三振に仕留めただけで、「何が何でも勝つ」というチームの士気は上がった。

 

 1点を先制された3回、その裏の先頭打者、7番ニック・カステヤノスが左翼席に同点ソロ本塁打を放つと、大きな声援が飛び交い、2死一、三塁から3番のブライス・ハーパーが右翼二階席に勝ち越し3ラン本塁打を叩き込むと、4万5千人を超える超満員のボールパークが全体が「相手が誰だろうと関係ねぇ。ぶっ飛ばしててやる」という気持ちを共有したようだった。

 

 10対2で勝った試合後、ハーパーは「それが俺たちのファンなんだ」と言った。

 

「(ベンチに向かう)トンネルを抜けて試合に向かう時、俺はただ、嬉しくなって笑っている。分かるだろ? (選手なら)誰もがそう感じている。俺はここを愛しているし、(本拠地シチズンズ・)バンクに来て、そういうファンの前でプレーすることは何にも替え難いことなんだよ。ブルーカラー・メンタリティ……毎日、タフに戦っている。鳥肌が立つよ。アツくなるんだ」

 

「Blue collar mentality」という言葉に心を奪われた。

 

 作業服が青系の色であることを語源とする言葉で、典型的には製造業や建設業、あるいは農業や漁業などの現場作業に従事する肉体労働者を指す概念だ。対義語となっているWhite color=ホワイトカラー(技術・開発や事務や営業販売等の労働者を差す)も多いが、シルベスター・スタローン主演の映画『ロッキー』の第1作目でも描かれているように、フィラデルフィアは「打たれ強いタフな性格でなければ、生き残っていけない街」というイメージがある。

 

 ネバダ州ラスベガス出身のハーパーは、生来のフィラデルフィアンではないが、普段から彼のプレーにはそんなタフネスが滲み出ている。

 

 地区シリーズ第2戦でもそんな姿があった。救援投手陣が崩れて5対4と逆転された9回、先頭打者として、四球で出塁したハーパーは、1死からニック・カステヤノスが放ったセンター後方の大飛球で一気にホームを狙い、二塁を過ぎたところまでオーバーランしていたため、飛び上がって好捕したブレーブスのマイケル・ハリス中堅手からの中継プレーに一塁で刺され、試合終了のダブルプレーとなった。

 

 試合後、ブレーブスのロッカーに雪崩れ込んだメディアの数人が、オーランド・アルシア遊撃手が「Atta boy, Harper!」と大声を上げて叫び、喜びを表現したところを目撃した。

 

「俺は本当にこの場所を愛しているんだよ」

 

「Atta boy」というのは、「頑張ったね」、「よくやった」を意味するスラングだが、この場合はもちろん、試合終了のダブルプレーを「走塁ミス」だとして、手痛い敗戦の責任を背負わされたハーパーに対する皮肉である。

 

 よくある話なのだが、今はSNS全盛の世の中である。

 

 この一件は瞬く間にフィリーズファンの間に広まり、続く第3戦の試合前、アルシアがウォームアップのために敵地球場のフィールドに姿を現しただけでブーイングが怒号のように飛んだ。彼が打席に立つと、さらに大きなブーイングが起こり、フィリーズファンは「俺たちが応援する選手に、お前はやっちゃいけないことをしたんだぜ」と迫ったのだ。

 

 タフな街で生きるタフな人々を象徴する、少し意地悪な声援に応えたのは、他ならぬハーパーだった。前出の勝ち越し3ラン本塁打を放つと、彼はベースを一週する時に二塁ベースの近くにいたアルシアを、睨みつけたのだ。

 

「Did you see that(あれ見た)?」と隣に座っていたフィリーズ番の記者に言われるまで気づかなかったが、そのシーンはテレビでも再生され、再びSNSで拡散された。ハーパーは続く5回にも、センター後方へ2打席連続となるソロ本塁打を放ち、やはり二塁ベースを回る時にアルシアを睨みつけた。

 

 試合後、(質問のタイミングは前後するが)彼はこんな風に受け答えしている。

 

――どうやってアルシアの発言を知ったのか?

 

「チームメイトから。それだけのことさ。彼らは俺を見て、『で、どうすんだよ?』みたいな感じだった」

 

――アルシアの言葉は、この試合のモチベーションになったのか?

 

「誰かが何かを言ったら、だよ。どちら側にいても。俺たちがプレーしているのはとても激しい競争があるゲームなんだ。俺は発言とかそういうのを、愉しんでいる。前にも言ったことがあるけど、WIP(地元のスポーツ専門FM局)を聞いてたら、いつだってそういうことは聞こえてくるけど、俺は愉しんでいる。

 

 そういうのはこのゲームをプレーする一つの理由になってるし、(ホームランを打ってアルシアを睨みつける)ああいう瞬間やそういうチャンスにプレーすることを愉しんでいるだけなんだ」

 

――睨みつけて楽しかったかい?

 

「ああ、彼をしっかり睨みつけたよ」

 

――何か言ったのか?

 

「いや、(そんなことは)絶対にしない」

 

 最後のひと言は、「挑発されても、こっちから挑発はしない」という慎重な気持ちか、それとも伝統的なベースボールの流儀に対するリスペクトか。大事なのは、「俺がここ(フィリーズ)と契約したのには理由があるんだ」と彼が続けた部分にある。

 

「全力を出しきって、この街、(オーナーのジョン・)ミドルトンさん、この球団にトロフィーをもたらすことだ。それがすべてで、考えただけで鳥肌が立つ。俺は本当にこの場所を愛しているんだよ」

 

大谷にも10月のベースボールを「愉しんで」ほしい

 

 ハーパーは、2010年のドラフト全体1位指名でワシントン・ナショナルズに入団した。マイナー2年目が始まってすぐメジャーに昇格し、19歳にしてオールスターに出場、その年の新人王にも輝いた。

 

 5年後の15年には、42本塁打で本塁打王を獲得し、満票でナ・リーグのMVPに選出された。「超」がつくほどのスーパースターはしかし、ナショナルズではポストシーズンに出場しながらも、優勝に縁がなかった。おまけに、FAとなって史上最高額(当時)の13年3億3000万ドルでフィリーズと契約した19年には、古巣のナショナルズが球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げた。

 

 洗練されたFA制度のあるMLBでは、高年俸になる主力選手が移籍した途端、チームが優勝するのはよくある話だが、ハーパーにとっては何とも皮肉なことだった。

 

 だが、フィリーズはハーパー入団と前後して打ではリース・ホスキンス一塁手や、ブライソン・ストット二塁手、投では前出の先発のノアや、左腕レンジャー・スアレスを育成しながら、地元ファンに対して「何が何でも勝つ」姿勢を示した。

 

 つまり、マーリンズで活躍したJT・レアルミュート捕手や、タイガースやレッズで活躍したカステヤノス、2016年のカブスのワールドシリーズ優勝にも貢献したカイル・シュワバー、21年に首位打者に輝いたトレイ・ターナー遊撃手、サイ・ヤング賞候補の常連ザック・ウィーラー投手らをトレードやFAで次々に補強したのは、フィラデルフィアという町あってのことだったのだ。

 

 その成果が昨年、ワイルドカードからカーディナルス、ブレーブス、パドレスを連破しての11年ぶりのナ・リーグ優勝だった。それは「メジャー最高のホーム・アドバンテージ」と呼ばれるほどの熱狂を、地元フィラデルフィアにもたらした。

 

 そして今年も、東海岸のタフな街で、リーグ優勝決定戦が行われることになった。

 

 第3戦の最中、フィリーズが10対2と大差を付けた終盤、フィラデルフィアの地元ファンは家に帰ることなく、第4戦を見据えて、こう連呼し始めた。

 

「We want Strider! We want Strider!」

 

 ブレーブスの実質上のエースで、今季の最多勝&最多奪三振投手でもあるスペンサー・ストライダーはすでに、第4戦の先発として発表されていた。「We want Strider!」というのはもちろん、チームに欲しいという意味ではなく、「ストライダーをやっつけてやる!」という意味だ。

 

 そして、ファンがそう叫んだ通り、フィリーズは続く第4戦もストライダー攻略に成功し、3勝1敗で格上のブレーブスを倒してリーグ優勝決定シリーズに進出した。

 

「俺たちのファンが世界一だって言うのは、そういうところだよ」(ハーパー)。

 

 大谷にもいつかは、そんな風に感じて10月のベースボールを「愉しんで」ほしい。

 

 世界最高と呼ばれる選手になったからこそ、「何が何でも勝つ」チームでプレーし、「相手が誰だろうが関係ねぇ。ぶっ飛ばしてやる」という気持ちを持つファンの前で、プレーしてほしいと思う――。

 

文●ナガオ勝司

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◆ 昨年のホームランが大谷翔平より多かった選手は何本打ったのか。2年続けて大谷を凌いだ選手はいるのか

宇根夏樹氏/情報:スポナビ)

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 今シーズン、ナ・リーグの本塁打王は、54本塁打のマット・オルソン(アトランタ・ブレーブス)が獲得した。ア・リーグの本塁打王は、44本塁打の大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)だ。

 

 本数は10本違うものの、ホームラン1本当たりの打数はほぼ同じ。オルソンが11.259…、大谷は11.295…だ。小数点第2位を四捨五入すると、どちらも11.3打数/本となる。

 

 2人とも、昨シーズンは、34本のホームランを打った。この本数は、両リーグ11位タイ。62本塁打のアーロン・ジャッジ(ニューヨーク・ヤンキース)を筆頭に、オルソンと大谷よりホームランが多かった選手は、10人を数えた。

 

 今シーズンの本数は、オルソンが両リーグ1位、大谷は4位だ。当然ながら、昨シーズンと今シーズンのどちらもホームランがオルソンより多かった選手は、誰もいない。

 

 一方、ここ2シーズンとも大谷より多くのホームランを打った選手は、2人いる。あるいは、2人しかいない、と言うこともできる。カイル・シュワーバー(フィラデルフィア・フィリーズ)は、昨シーズンが46本塁打、今シーズンは47本塁打。ピート・アロンゾ(ニューヨーク・メッツ)は、40本塁打と46本塁打を記録した。

 

 

 また、2年前に大谷が記録した46本塁打は、ア・リーグだけでなく、両リーグでも3番目に多かった。上にいたのは、48本塁打の2人、ブラディミール・ゲレーロJr.(トロント・ブルージェイズ)とサルバドール・ペレス(カンザスシティ・ロイヤルズ)だけだ。彼らのここ2シーズンのホームランは、ゲレーロJr.が32本と26本、ペレスは23本ずつ。ここ3シーズン続けて大谷より多くのホームランを打った選手は皆無、ということになる。

 

 ちなみに、2年前のオルソンは、オークランド・アスレティックスで39本塁打。こちらは、ジャッジらと並び、両リーグ6位タイに位置した。ここ3シーズンに2度、オルソンより多くのホームランを記録した選手はいない。

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◆ メジャー組参戦か!?大谷翔平に期待!2028年ロス五輪「野球」を復活正式決定

(情報:テレ朝NEWS)

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今年3月、世界を熱狂させたWBC。

野球日本代表、侍ジャパンは、大谷翔平らメジャーで活躍する選手らが集結。決勝では、アメリカを下し、世界一に輝きました。もしかしたら、オリンピックの舞台でもこの熱狂と歓喜が見られるかもしれません。

 

IOC=国際オリンピック委員会は13日、2028年ロサンゼルスオリンピックの組織委員会から提案された野球・ソフトボール、クリケット、スカッシュなどの5競技を追加承認しました。

 

クリケットは128年ぶり、ラクロスは120年ぶり。

スカッシュとフラッグフットボールは初採用となります。

そして、野球とソフトボールは東京大会以来の復活です。

 

2021年の東京大会では、侍ジャパンのメンバーたちが躍動。

決勝で宿敵アメリカを下し、正式種目になって以降、初の金メダルを獲得しました。

 

しかし、この決勝戦。

両チームにメジャーリーグで活躍する、有名選手の姿はありませんでした。2028年の大会では、この枠組みが変わるかもしれません。

 

海外メディアによると、世界野球ソフトボール連盟のフラッカリ会長は13日、2028年ロサンゼルスオリンピックの追加競技候補の野球が大会に採用された場合、メジャーリーグからトップ選手の参加を確約する文書を受け取ったと明かしました。

 

実現すれば、WBCでの大谷対トラウトのように、メジャーで活躍するトップ選手たちの戦いが、5年後、オリンピックの舞台で、見ることができるのです。

 

日本のメダル獲得が期待されるソフトボールも2021年の東京大会以来の復活です。日本代表は北京大会以来13年越しとなる、“2大会連続”の金メダルに輝きました

 

2028年、大谷や鈴木誠也らは、34歳。

大谷がメジャーで“投打二刀流”を続けているかは未知数ですが、オリンピックの舞台で、侍ジャパンのユニホームを着た大谷翔平が活躍する可能性が出てきました。

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 ■ NOTE