2022年6月8日

 

(NOTE)

 

結果が全てとはいえ、意外な判断。

 

背景には何があったのか。。これからわかるだろうが。

 

-----------------------------------------------------------------  ■ 試合データ -----------------------------------------------------------------

 

米国時間:2022年6月7日

日本時間:2022年6月8日(水曜日)

10時38分開始

ロサンゼルス・エンゼルス

対ボストン・レッドソックス

@エンゼルスタジアム

 

image

 

エンゼルスは、初回2番マイク・トラウトの2ラン本塁打で先制。しかし2回、先発ホセ・スアレスは無死満塁のピンチから内野ゴロの間に1点取られ、9番ボビー・ダルベックと1番キケ・ヘルナンデスに連続タイムリーを打たれ逆転を許す。2回にはレッドソックスの守備の乱れから同点。3回には5番マイク・スタッシのタイムリーで1点先行。5回には3番トラウトの負傷交代で入ったジョー・アデルがタイムリー2塁打を放ち2点先行。

 

しかし6回、先発スアレスから2番手オリバー・オルテガに継投するが9番ダルベックにタイムリーを打たれ1点差。7回には、3番手ライアン・テペラが5番トレバー・ストーリーにタイムリーを打たれついに同点に追いつかれる。そのまま延長10回に突入し、ハイメ・バリアが7番クリスチャン・バスケスに決勝打を打たれ連敗を止められなかった。

 

image

image

 

-----------------------------------------------------------------

 ■ 今日の大谷翔平 -----------------------------------------------------------------

 

スタメン2番DH

 

【出場成績/打者】

4打数 1安打 1得点 1三振 1四球

通算打率.242

 

◆第1打席:

(結果)左中間2塁打

(状況)1回1死/走者無し

(投手)ギャレット・ウィットロック/右

(コース/球種)

 

 

◆第2打席:

(結果)センターフライ

(状況)3回無死/走者無し

(投手)ギャレット・ウィットロック/右

(コース/球種)

 

◆第3打席:

(結果)空振り三振

(状況)5回無死/走者1塁

(投手)ジェーク・ディークマン/左

(コース/球種)

 

◆第4打席:

(結果)サードファールフライ

(状況)7回1死/走者無し

(投手)オースティン・デービス/左

(コース/球種)

 

◆第5打席:

(結果)申告敬遠

(状況)9回2死/走者2塁

(投手)タナー・ホウク/右

(コース/球種)

 

【試合前コメント】

――監督の解任は驚いたか。チームに何かしらの変更が必要だったか。

「全てが監督のせいという訳ではもちろんないですし、むしろ自分自身の調子がこう上がらない。申し訳ないというのはもちろんあるので。お世話になりましたし、本当に感謝の気持ちはあります」

 

――メジャー監督としては長い期間だった。教わったこと、感謝していることは。

「みんな今までやってきた監督がそうですけど、1日1日コミュニケーションを取りながら。何が最善なのか。その日その日で決めていかなければいけない。長いシーズンですけど、そこが一番重要じゃないかなと思うので。負ける日もありますし、そこで最善を尽くしたかが大事だと思うので。そこが一番。ジョーだけではないですけど、どの監督もお世話になった監督はみんな一生懸命やってましたし、選手自身もそういう監督についていきたいなと思ったんじゃないかと思います」

 

 

-----------------------------------------------------------------

 ● 試合情報 -----------------------------------------------------------------

 

【試合コメント】

フィル・ネビン監督:

「今日の試合で選手たちの努力を皆さんも見たことだろう。打線も素晴らしかった。守備でいいプレーもあった。ジョー・アデルは素晴らしい打撃をしたし、右翼で好守も見せた。若手にとってベンチから活躍をするのは容易なことではない。素晴らしいことがたくさんあったと思う」

 

「(マイク・トラウトが3回に負傷交代)明日どういう状態か見る必要がある。彼はそこまで心配しすぎている感じではなかった」

 

 

【その他情報】

ジョー・マドン元監督:

・エンゼルスは7日、マドン監督を解任したと発表。今季が3年契約の最終年。ここまで地区2位だったが、6日に球団ワーストに並ぶ12連敗。米メディア「ジ・アスレチック」の取材に応じた。

 

「実際のところでいうと、すごく驚いたよ」

 

「(突然の解任。百戦錬磨の指揮官も驚きだったが、ミナシアンGMの立場も理解している)情勢を占う責任がある人たちを(普通は)信頼する者だろう。(決断をする前に)選手たちやコーチに話を聞くことだってできるはず。実情を理解しているのは、(他の誰でもなく)彼らなのだから。ペリー(ミナシアンGM)は難しい状況に置かれていた。それを私は理解している」

 

「彼(ミナシアンGM)と私は本当にうまく仕事を共にしていたと思った。私は可能の限りチームの役に立とうとした。12連敗は誰にとっても面白くない。しかし、それを理解し、その理由を容易に把握している人たちがいる。ただ単に、選手たちを再び軌道に乗せる必要があった。勝利をいくつか手にする必要が、ね。しかしその機会を掴めなかった」

 

「(球団ワーストに並ぶ12連敗となかなか出口が見えなかった)ブルペンは本当に辛い時を過ごした。そして打線が止まった。1つのものが別のものへと影響していく。仲間意識の問題や、リーダーシップが欠けていたというわけではない。災難がすべて同時に起きてしまったということ。私はこういう状況に以前直面したことがある。そして、そこから脱してきた。改めて言わせてもらうが、誰のことも悪く言いたくない。コーチ陣は単にグッドというだけにとどまらず、極めて素晴らしかった。怪我をしてしまった選手が何人かいる。しかし選手たちは素晴らしい。素晴らしいクラブハウスだった(と誰かを責めることはなかった)」

 

ペリー・ミナシアンGM:

「(今後の大谷の起用法について)翔平の起用法については変わりない。翔平は素晴らしい選手。他の選手にはできないことをやっている。私がこれまでに関わってきた選手の中で誰よりもハードにプレーし献身的でもある。彼は1日中偉大でありたいと思い、自分自身に大きな期待をかけている」

 

 「ここ数週間は自分自身に多くのプレッシャーをかけている。誰もがもっと頑張ろうとしている。それは人の常であり、思い通りには進まない時ほど頑張ろうとするものだ。試合に勝てばみんなが最初のようなプレースタイルに戻る。きっといい方向に進むはずだ。本当にそう信じている」

 

 

-----------------------------------------------------------------

 ● 気になる記事&コラム

-----------------------------------------------------------------

 

◆ エンゼルス、球団ワースト13連敗 マドン監督を電撃解任も…大谷翔平は4打数1安打

(情報:フルカウント)

###

 エンゼルスの大谷翔平投手は7日(日本時間8日)、本拠地のレッドソックス戦に「2番・指名打者」で先発出場。初回の第1打席で左中間二塁打を放ち、4試合連続安打をマークした。4打数1安打で打率.242。ジョー・マドン監督が試合前に解任されたチームは延長10回に5-6で敗れ、球団ワーストの13連敗となった。フィル・ネビン監督代行は初陣を飾れなかった。

 

大谷は初回1死、右腕ウィットロックから左中間二塁打を放った。続くトラウトの先制14号2ランを演出。連敗ストップへ幸先よくスタートを切ったが、その後が続かなかった。同点の9回2死二塁では申告敬遠で勝負を避けられた。

 

大谷にとって良き理解者であるマドン監督が解任された。「全てが監督のせいという訳ではもちろんないですし、むしろ自分自身の調子がこう上がらない。申し訳ないというのはもちろんあるので。お世話になりましたし、本当に感謝の気持ちはあります」。謝罪と感謝の思いを語っていた。

 

主砲トラウトは3回の攻撃中に左股関節の張りで負傷交代した。今後が心配される。また、大谷の次回登板は9日(同10日)の本拠地・レッドソックス戦に決まった。

###

 

◆ 電撃解任マドン監督の大谷翔平への功罪 二刀流を後押しも“独断ストップ”かけられず

小谷真弥氏/情報:フルカウント)

###

エンゼルスは7日(日本時間8日)、ジョー・マドン監督を解任したと発表した。フィル・ネビン三塁コーチが監督代行を務める。果たして大谷翔平投手の二刀流起用法はどうなるのだろうか。

 

 外野手4人シフト、満塁での敬遠など常識にとらわれないタクトが魅力だったマドン監督。二刀流・大谷の起用法も斬新だった。昨季は大谷の登板日に指名打者制を解除して投打同時出場させた。また、登板前後の休養日を撤廃。9勝、46本塁打と大幅に成績を伸ばした。満票のリーグMVPへ導いたのは間違いなく指揮官の功績と言っても過言ではないだろう。

 

 大谷に全幅の信頼を寄せていた。だが、心配になる場面が多々あった。昨季から休養を取るタイミングは大谷に任され、今季の欠場は1試合のみ。驚きだったのは、大谷が5月1日(同2日)の敵地・ホワイトソックス戦で右股関節の張りを訴えた際だ。翌2日(同3日)はベンチスタートとなったが、8回に代打で出場。二ゴロだったが、全力疾走ではなく、ゆっくりとした足取りだった。志願の出場とはいえ、故障を悪化させる可能性もあった。

 

 この右股関節の張りの影響もあっただろう。5月26日(同27日)の本拠地・ブルージェイズ戦の投球中には腰の張りを感じ、万全でない状態で投球を続けた。翌27日(同28日)こそ代打出場となったものの、その後も先発ローテーションを飛ばさず、打者としても出場を続けている。

 

 マドン監督は何よりも大谷、水原一平通訳を交えた話し合いを重視する。長丁場のシーズンで大なり小なり痛みを抱えてプレーしているものとはいえ、指揮官の独断でストップをかける空気はなかった。開幕から今ひとつ乗り切れないのはコンディションの問題もあるだろう。

 

 指揮官解任のショック療法の効果もなく、チームは球団ワーストの13連敗を喫した。ただ、まだ105試合が残されている。今季からエンゼルスに入閣したばかりのネビン監督代行がどのようなタクトを振るうのか。この日、ミナシアンGMは「今は、ショー(大谷)の起用法には一切変更はない。ショーは驚くほど素晴らしい選手だ」などと変わらないと強調したが、二刀流・大谷への影響は決してゼロではないだろう。

###

 

◆ エンゼルス・大谷 来オフFAへ去就混沌 10年532憶円の大型契約も 大谷ルール追い風

柳原直之氏/情報:スポニチ)

###

エンゼルス・大谷はマドン監督の電撃解任に何を思うか…。ミナシアンGMは大谷の起用法について「今と同じで変更はない」と説明するなど当面は自身のプレーに変化はなさそうだが、18年の入団から5シーズンで3度目の監督交代。今季からポストシーズン(PS)進出チームが10から12に拡大するとはいえ、1901年以降の大リーグで12連敗以上を喫してPS進出したチームは過去にない。

 

 低迷した昨季終盤に「もっとヒリヒリする9月を過ごしたい」とPS争いを渇望していた姿が忘れられない。大谷は23年オフにFA権を取得する。エ軍から今オフに長期契約を打診する可能性はあり、その際は今季のチーム成績が大きな判断材料となるだろう。仮に今オフに交渉がまとまらず来年オフにFAとなれば資金力のある複数球団による大争奪戦となるのは確実。大リーグは今季から両リーグDH制が採用され、先発降板後もDHで出場できる「大谷ルール」も導入。これらが追い風になり、その市場価値は天井知らずだ。

 

 ロサンゼルス・タイムズ紙のディラン・ヘルナンデス記者は「契約規模は10年総額3億~4億ドル(約399~532億円)」と予測。その根拠に“世界最強の労組”と呼ばれる選手会の存在を挙げ、今後の二刀流選手のためにも好条件を引き出すことを求めるとし「それ以下の金額は許されないだろう」と言う。19年の開幕前に同僚のトラウトが結んだプロスポーツ史上最高総額の12年4億2650万ドル(約567億円)に匹敵する超大型契約の可能性もある。

 

 マイク・ソーシア、ブラッド・オースマスら歴代監督も二刀流・大谷とともに上位進出できなかった。二刀流をフル活用してのPS争い。指揮官はその使命を全うしなければ、2年後に大争奪戦が展開されるだろう。(柳原 直之)

 

 ≪「世界中にある」大谷の市場価値≫米スポーツサイト「ジ・アスレチック」のエンゼルス番を務めるサム・ブラム記者は大谷の今後の起用法について「変わってくることもあり得る。翔平の起用法はフロントの意思で決定されると思う」との見解を示した。また、FAを取得する23年オフの去就については「エ軍は再契約を結ぼうとしている。世界中で市場価値がある」とした上で「彼がチーム状況を見て判断する必要がある」と冷静な判断を求めた。

###

 

◆ エンゼルス・大谷の「二刀流」理解者去る…開幕前から「死に体」だったマドン監督

(情報:スポニチ)

###

エンゼルスは7日(日本時間8日)、ジョー・マドン監督(68)の解任を発表した。20年から指揮を執り、常識にとらわれない采配で大谷翔平投手(27)の二刀流を後押ししてきたが、今季は6日に同一シーズンの球団ワースト記録に並ぶ12連敗を喫していた。フィル・ネビン三塁ベースコーチ(51)が監督代行に就任したが、連敗は13に伸びた。最大の理解者がチームを去った大谷への影響と解任劇の舞台裏に迫る。

 

 この日朝、ペリー・ミナシアンGMはアート・モレノ・オーナーから「マドン解任」の承諾を得た。そしてマドン監督の自宅に足を運び、通達した。前日に球団ワースト記録に並ぶ12連敗を喫したとはいえ、その時点で借金は2で、地区2位。しかし、開幕前から「マドン監督はもう死に体だった」と指摘する声がある。

 

 チーム内での求心力低下だ。実は昨オフ、指揮官のある失言が波紋を呼んだ。球団は故障で長期離脱した主砲トラウトの負担を軽減するため、中堅から左翼か右翼へのコンバートを検討。ところが、本人に打診する前にサービス精神旺盛なマドン監督が記者に口を滑らせてしまった。トラウトは「ツイッターで知った」と不快感を隠さなかった。結局、トラウトへの敬意からプランは白紙になった。

 

 USAトゥデーの看板記者ボブ・ナイチンゲール氏は「GMは昨オフの時点で、バック・ショーウォルター(現メッツ監督)に代える考えがあった」と報じた。さらに昨季途中に解雇された、もう一人のスーパースター、プホルス(現カージナルス)が「マドンでは勝てない」とGMに忠告し、複数のベテラン選手がプホルスに感謝していたとも伝えた。

 

 マドン監督はレイズ時代、外野手4人の守備隊形など、データを重視した革命的な戦術で球界に新風を吹き込み、16年にはカブスを108年ぶりの世界一に導いた。しかし、「最近はデータに支配されすぎる」と話すなど、感覚に頼る采配も増えていた。4月15日のレンジャーズ戦では満塁から申告敬遠の奇策。データの裏付けがないと、フロントとの亀裂も深まっていた。

 

 ただ、大谷の二刀流にはプラスに作用していた。球団の医療スタッフは18年の入団以降、科学的データに基づき、休養を取らせてきたが、昨季、マドン監督が大谷に「体調はどう?」とテキストメッセージでの確認だけで起用を決めた。その結果、歴史的なシーズンにつながったが、チームとしては2年連続地区4位に沈んだ。

 

 契約最終年だったマドン監督は春先に来季以降の契約延長を求めたが、ミナシアンGMは応じなかった。「プレーオフ進出」が契約延長の唯一の条件だった。4月は好調で事態は好転するかと思われたが、12連敗でフロントとの関係も修復不可能に。シーズン前から大きな「爆弾」を抱え、解任の決断に時間はかからなかった。

 

 ≪マドン監督「楽しく野球できなくなった」≫突然の解任となったマドン監督は米メディアの取材に「とても驚いている」と心境を吐露。「私に聞くこともなかった」と球団側から事前の相談がなかったことに不満をにじませ「最近はフロントオフィスに支配されすぎている。楽しく野球をすることができなくなった」とも語った。過去に最優秀監督賞に3度も輝いた68歳の名将は「監督を(再び)やりたいか?」と問われると「もちろんやりたい」と答えた。

 

 ◇ジョー・マドン 1954年2月8日生まれ、米ペンシルベニア州出身の68歳。現役時代はエンゼルスのマイナーで捕手としてプレーもメジャー昇格できずに引退。06年にデビルレイズ(現レイズ)監督に就任し、08年にワールドシリーズ進出。16年にはカブスを108年ぶりの世界一に導いた。カ軍は19年限りで退任し、20年からエ軍監督。08、11、15年に最優秀監督賞を受賞。監督通算成績は1382勝1216敗1分け、勝率・532。

###