■今日の大谷翔平【NEWS】

「各州別最も人気の高い選手ページ」と説明されている実際の画像を、米野球専門データサイト「ベースボール・リファレンス」公式ツイッターが公開。文面では「全ての選挙区レポートにより、全米がショウヘイ・オオタニフィーバーであると確認できます」と紹介した。同サイトにおいて、各州ではどの選手のページへのアクセスが最も多いかを表した地図のようだ。人気がひと目で分かる。米国の50州でそれぞれどのMLB選手が最も人気を誇っているかを表した地図。驚くべきは大谷の顔の多さだ。本拠地のあるカリフォルニア、オレゴンなど西海岸は制覇。またテキサスなど南部地域、フロリダなど西海岸からも広い支持を集め、50州中24州で大谷の名前が挙がっている。今年1年で約50%まで“勢力”を拡大したようだ。

 

 

米メディア『ブリーチャー・レポート』がMLBの中で最も破壊的な10個の投球を発表。大谷翔平のスプリッターは1位に選出されている。同メディアは大谷のスプリッターに注目し「速度的にはエンゼルスのエースのスプリッターは別格である。その動きを数値化するのは難しいが、打者にゾーン外を追わせるという目標を達成すると、打たれなくなると言えば十分だろう」との評価を下して、最も破壊的な10個の投球の中で1位に選出した。

 

<最も破壊的な10個の投球のランキング>

1位 大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)のスプリッター

2位 デビン・ウィリアムズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)のチェンジアップ

3位 コービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)のカーブボール

4位 チャーリー・モートン(アトランタ・ブレーブス)のカーブボール

5位 アレックス・レイエス(セントルイス・カージナルス)のスライダー

6位 ジョシュ・ヘイダー(ミルウォーキー・ブルワーズ)のフォーシーム

7位 ジェイコブ・デグロム(ニューヨーク・メッツ)のフォーシーム

8位 コービン・バーンズ(ミルウォーキー・ブルワーズ)のカッター

9位 エマヌエル・クラセ(クリーブランド・ガーディアンズ)のカッター

10位 ロビー・レイ(シアトル・マリナーズ)のスライダー

 

 

■関連情報

マット・アンドリース投手:

・巨人が来季の新外国人選手として、メジャー通算28勝のマット・アンドリース投手(32)=前マリナーズ=を獲得することが16日、分かった。通算217試合に登板した技巧派右腕で、2018年の日米野球に米大リーグ選抜として来日。昨季はエンゼルスで大谷翔平とリレーするなど経験豊富。チームは先発陣の一角に期待しており、近日中に発表される予定。2年ぶりのV奪回へ、大きな戦力補強となる。今季、レッドソックスとマリナーズで計34試合に登板したバリバリの現役メジャー。先発、中継ぎ、どんな起用にも応えられるタイプだが、球団はまずは先発として期待をかける方針。経験豊富な長身右腕が、来季の日本一奪回の大きな力となる。米独立リーグ2年連続MVP男・ウォーカーに続く新外国人補強第2弾となる。

 

 アンドリースは190センチの長身から、インステップ気味に踏み込むフォームが特徴ある実戦派右腕。今季は平均92マイル(約148キロ)の直球を軸に、カーブ、チェンジアップ、カットボール、ツーシームと多彩な球種を操る。今季はレッドソックスとマリナーズで救援として計34試合に登板し、2勝3敗1セーブ、防御率5・21の成績を残した。19年以降はリリーフとしての起用が主になっているが、レイズに所属した16年には先発ローテの一角として、完封勝利を含む自己最多の8勝をマークするなど先発としての実績もある。それだけに球団関係者は「先発も中継ぎも、どちらでもできる」と、多様な起用法に応えられるタイプと見るが、まずは先発として期待する方針だ。

 

 計算できる投手だ。メジャーでは投手の制球力を表す指標として「K/BB」(奪三振数÷与四球数)というものがある。球場や守備の影響を受けない奪三振数と与四球数の割合で、近年では投手の実力を測るために重要視される指標とされ、3・50を超えると優秀とされる。その中で21年は3・85を記録するなどストライクゾーン内で勝負できる投手であり、それはまさにチームの求めるタイプだ。18年には日米野球でMLBオールスターチームの一員として来日。侍ジャパンを相手に2試合計3回2/3を投げて1失点、6奪三振の成績を残すなど、本拠・東京Dでの登板経験も持つ。

 

 

 

■注目記事

スポニチ編集部:

屋外フリー打撃“封印”「大谷式」ルーティン 屋内では一年中同じメニュー繰り返し

 

■NOTE

毎年のように、エンゼルス所属歴のあるメジャーリーガーが「大谷翔平の同僚」という形容詞がついて、日本のプロ野球へやってくる。かなり期待の戦績レポートを添えられることが多いが、実際に大谷と共にプレーしている印象ある選手はいない。阪神のマルテ然り。マルテよりボーアの方が印象に残っているかな。これはアンドリース然り。エンゼルスで縁があったので頑張ってほしいが、巨人が採る選手なのかな。日米の年俸格差が影響しているんだろうなあ。

 

 

屋外フリー打撃“封印”「大谷式」ルーティン 屋内では一年中同じメニュー繰り返し

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【SHOHEI 2021 IMPACT(下)】投げては9勝、打っては最終盤まで本塁打王争いを繰り広げ、両リーグ3位の46本のアーチを放ったエンゼルス・大谷翔平投手(27)。今季の大きな変化の一つが、試合前に屋外でのフリー打撃を行わないことだった。二刀流での肉体的負担を軽減するのもメリットだが、それだけではない。その証拠に、他球団の強打者も導入を始めている。「大谷式」ルーティンが主流になる日が来る?(大リーグ取材班)

 

 大谷は昨季までと比べ、試合前にグラウンドで練習することが極端に減った。登板間のキャッチボールと、ブルペン投球を行う日だけ、報道陣の前に姿を現す。それ以外は開幕戦を除き、屋内のケージでの打撃練習に専念してきた。打者として外から見える準備は、試合直前に外野で数本ダッシュを繰り返すだけ。打って、走って規格外のハイパフォーマンスは驚き以外の何物でもなかった。

 

 肉体的に重い負担を強いられる二刀流だけに、これにより疲労が減ることが重要なのは間違いない。ただ、よりプラス要素が大きいのは、屋内の方が効率的にスイングをチェックできることだ。

 

 (1)見える化 エンゼルスのジェレミー・リード打撃コーチは「2、3種類のドリル(メニュー)を屋内の打撃ケージの中で一年中やっている。時間は15分程度」と明かす。屋内ケージでは変化球や相手先発の左右を想定したマシン打撃ができる。また、複数のビデオで撮影して打球の速度、飛距離、角度などのデータが「見える化」されており、リアルタイムで確認できる。

 

 今季両リーグトップのチーム打率・267をマークしたアストロズでは主力のコレア(現在FA)、タッカーらが屋外でフリー打撃をしない。自己最多の26本塁打を放ったコレアは「屋内ケージで打った方が、しっかりとスイングをチェックできる」と証言した。

 

 (2)雑念を排除 また、大谷は屋外で打たない理由について「外で打つともっと飛ばしたいとなり、余分な動きが出てくる」と話したことがある。実は、エ軍のジョー・マドン監督も「本塁打競争になってしまう」と、以前からあまり好んでいないという。コレアは「グラウンドで打つとどうしてもスイングが大きくなり、本塁打を狙ってしまう。早く球場に来ているファンのためにショーを見せようと意識してしまうから」と説明した。

 

 もちろん、屋外での打撃練習には、打球がどんな軌道で飛ぶかイメージを膨らませることができる利点がある。カブス時代にマドン監督に師事し、今季32本塁打をマークしたシュワバー(レッドソックスからFA)は屋外派。しかし、「屋内でスイングのチェックだけをした方が効率的、という考えは理解できる」と話した。今季まで4年間レッドソックスで打撃コーチを務め、来季はレンジャーズで同職を担うティム・ハイヤーズ氏は「どちらがいいかは状況次第」とした上で「基本的にはグラウンドに出て、実際に打席に立ってどのように打球が飛ぶか見て感じた方がいい」と見解を示した。

 

 大谷と本塁打王を争ったブルージェイズのゲレロやロイヤルズのペレス、15年ナ・リーグMVPのフィリーズのハーパーも、あまり屋外で打撃練習を行わなくなった。試合前練習も楽しみに球場を訪れるファンにとっては少し寂しいかもしれないが、大谷フィーバーを機に、このルーティンがさらに広まる可能性は十分ある。=終わり=

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