新春公演で思ったこと | 琉球古典備忘録

琉球古典備忘録

沖縄ですごした日々を思い起こしながら気持ちを新たに取り組む・・。
その中で気付いたことや感想、できごとを書いています。

   もう2月も終わろうとしていますが・・先月は大変久しぶりに沖縄の舞台に出演するチャンスがありましたしばらく前に沖芸大の定期公演の幕開け斉唱に参加したことがありますが、地謡したのは20年ぶりくらいでしょうかはてなマーク20年というのは余りに長い歳月です。昔の先輩方に会い、また若い人達にも会い、3月の「春のおとずれ」メンバーとともに舞踊「瓦屋」の出ばやしというのはうれしい出来事でした。翌日の新聞にそのシーンが掲載されたのもまた記念になり…。これは毎年正月に沖縄タイムスで行われている新春公演なのですが、今年はいつもと異なり舞踊よりも独唱中心という趣向でした。それが沖縄でも比較的新鮮らしく、現在は歌三線も歌詞をかえて歌ってみよう、という方向になりつつあります。

 

  昔の人は即興で歌詞を詠んだり、組踊創作者の方々にとって歌詞かえは当たり前のことでしたが、いつしかなんとなく固定化してしまった感がありましたね。そこをまたゆらしていったのは我が師匠なんではないかと勝手に思ったりしていますニコニコ稽古のときに、どんどんいろいろな琉歌を取り入れているし、CDにもそのような録音があります。今回も保存会の会長K先生の企画でしたから、日頃文学について語り合っているであろう先生方の間でそんな風にしていこうとなったのでしょう。そしてその風は関東へも少しずつ来ています。

 

  それにしても、ここでは古典だけしか演奏しない、という姿勢でいるとなかなか出番が限られてしまうのが実状です。古典音楽以外の要請が多いからです。私自身、いろいろ触れてきたし、民謡も好きだからなんとかこなせているものの、古典音楽の普及度はまだまだだなぁと思います。つまり、歌詞をかえて歌うなどという¨高度な技¨はある程度熟練してからです。民謡の場合はどんとん歌詞を順番に歌っていくわけですが、ウ~~~ア~~~といった歌い方の古典では、慣れていない歌詞だとあれビックリマーク何を歌っているんだっけビックリマークとなってしまうからです。来年の定期公演にはこの歌詞替え歌いを、「かぎやで風」初挑戦の弟子たちにもやってもらいますからいきなりハードルが高いのです。でも総勢120名での斉唱ですから…。

湯島うた三線教室