ここはヴェローナ(違。
いつもお世話になっているサロンのお姉さんにお誘いいただいて
今日は"尾上菊之助 歌舞伎とシェイクスピアの音楽"@すみだトリフォニーホールに行ってきました
狂言作家 河竹黙阿弥 生誕200年
ウィリアム・シェイクスピア 没後400年
すみだ北斎美術館開館記念
というトリプルおめでたい感じのコンサート
それも菊様が出演する一夜限りの特別企画だなんて行かないわけがない!!
第一部は
黙阿弥の白浪五人男"弁天小僧"を
菊之助さんが
最初は台詞のみ
2回目は三味線に合わせて
七五調の台詞の美しさと
BGMが情緒を作り出すのにどれだけ効果的かということを実験的に披露するという
ちょっとワークショップのような作り。
「知らざぁ言って、聞かせやしょう……(中略)…弁天小僧菊之助たぁ、おれがことだぁ」
の台詞に合わせてオーケストラの誂えがしてあるホールで大向こうが飛び交うという摩訶不思議( ᐛ)パァラダァイス
次は
京鹿子娘道成寺から"鞠唄"と"恋の手習"を素踊で
「普段は振袖姿で白塗りで鬘をかぶっておりますのでそれなりに見えるんですけど、今日は何も身に付けてませんので女性に見えるか心配(ニュアンス」
とおっしゃってたけど
私以上に女性でした逆にワタシ、ダイジョウブ…?
幕間に入る前に少し司会の長谷部浩さんと菊之助さん、そして二部から登場の指揮の角田鋼亮さんの三人のトークがあり、
「二部はシェイクスピア作品"ロメオとジュリエット"からプロコフィエフのバレエ組曲を演奏するわけですが、曲を指揮する上での準備は?」という菊之助さんからの質問に、
「指揮とはいえ、その作品は必ず読む」との角田さんの答え。
それが深みなのか!ほー!(という浅い感想の私…
第二部では
新日本フィルの演奏に合わせて坪内逍遥先生の翻訳を菊之助さんの語りで。
ロミオもジュリエットも時には大公もこなす菊之助さんの役の幅広さ!!
個人的には台詞のところどころで小池修一郎先生演出のミュージカル版が脳裏にちらついて仕方なかった…
沼脳
来年のゆーたくんの公演が楽しみだ(違。
それにしても
黙阿弥とシェイクスピアなんて組み合わせ的には東西で全く違う文化なのに
不思議とマッチした世界がそこにはあって
とても面白い時間を過ごせたなー
という感想を持った
ちょいちょい妄想も取り入れつつ
複数沼を形成する私は
時間を忘れて酔いしれたのでした