
学校が1週間の休校期間に入ったので、今のうちにブログ更新デス

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今回は
写景・秋の近景
花材は、ほととぎす・小菊・立日蔭デス

今回、直立型で生けます。(傾斜型もあります)
生け方は、春の近景(鳴子百合)とほぼ同じです。
↑抹茶は鳴子百合すら未経験者ですが・・・

両方とも写景の初学者向きの作品です

さて、花留めは今回も七宝(しちほう/先生によっては、しっぽう)
七宝は剣山と違い、針がないので茎を痛めず、花材に優しいのでオススメです

留めることができるようになるまで少し苦労しますが、七宝は生けてから左右に振る角度調整もできるので、剣山よりも便利です

剣山と違って、手を『ゲサッ
』とする心配もありません
器は尺一丸水盤

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【花材紹介】(小菊は省略します)
◆ほととぎす:ユリ科 英名=Toad-lily
花の斑点が鳥のほととぎす(時鳥)の胸毛に似ているところからこの名がつけられた。
漢名:杜鵑草(ほととぎすそうとは呼ばない)
日本原産、温暖な地方に自生していて、本州では埼玉県以西、福井県以南の地方と四国、九州にわたって自生。
多年生草本、山林や崖などの湿気のある所に生えている。
地下茎は垂直に入り、節から細根を出し、その下に根と走出枝を出す。
茎は直立しているが、崖などに生えている場合は垂れ下がる場合もある。
長さは40~80cm、円柱形で褐色の長い毛を密生している。
葉は互生し、ほぼ2列に並んで規則正しく付く。
長楕円形、鮮緑色、全縁、葉先は鋭く尖るが、基部は茎を抱き両面に軟毛がある。
花は各葉腋に2~3花ずつ付き、上向きになって咲く。
短い花柄があり、漏斗状鐘形、径3cmあまり、花弁は6枚でやや斜めに開く。
外面は白色で毛があり、内面は全体に紅紫色の斑点があり、基部近くに黄色の斑点が入る。
(まれに白色花のものもある)
このため花全体、ゆりの花を小形にしたような形になり、紅紫色で美しい。
花期は7~9月で、よく結実して蒴果をつける。
ほととぎすの仲間は10数種あり、茎・葉・花の咲き方はほとんど変わらないが、花の大きさと花色は相違している。
花材となるものは園芸種の『はなほととぎす』が多い。
【花材の扱い】
ほととぎすの花材として使えるものは2~3種類ある。
葉が左右に対照的に出ているので、使う場合に花のふりが不自然に葉裏を見せたりしないように注意しなければならない。
色彩盛花・写景盛花の中景~近景描写に用いられる。
◆立日蔭:ヒカゲノカズラ科 英名=Ground-pine
直立性の日蔭という意味でこの名前がついている。
別名:立石松
本種は、茎が匍匐(ほふく)しないで直立する。
植物学上の名前は、たちまんねんすぎ(立万年杉)という。
【参考までに、日蔭蔓(ひかげのかずら)について】
和名は、すべてその形態による。
別名:石松 英名=Club Moss
(和名:かみだすき・きつねのたすき・てんぐのたすき・うさぎのたすき・やまうばのたすき)
日本原産で、北海道から九州にわたる、いたる所の山地、山麓に自生する多年生常緑性草本。
比較的明るい湿地に多い。
本種の仲間は、アジア・ヨーロッパ・北アメリカの山々にも分布している。
茎は針金状で緑色、太さは鉛筆大・匍匐性・三叉に数回分岐して、斜立~直立している。
葉は密につき、輪生状~螺旋状に配列する。
長さ4~6mmの小形、針状、緑色、硬質で光沢がある。
花は頂生、淡黄色、あまり引き立たないために、一般では識別困難。
この花(胞子)を石松子(せきしょうし)といい、薬用になる。
立日蔭は、ひかげのかずらの仲間。
【花材の扱い】
小原流の写景盛花の中では欠くことできない重要な花材。
初代小原雲心(1861~1916)が写景盛花を創作した時に、草原や大地の表現に日蔭蔓を用いた着想によるもの。
今日でも写景盛花では、日蔭蔓・立日蔭の両種を一括して、『ひかげ』と呼び使っている。
◇日蔭蔓は、長い蔓から左右に蔓が分かれているので、それを切り離し、2つか3つ重ねて、水盤面に敷き詰めるように挿す。
あまり水盤面から高く盛り上がらないこと、縁から外へ出ないことに注意しなければならない。
◆立日蔭は、日蔭蔓よりも色が青々としていて、一本の茎から前後左右に小枝が出ている。
それをはさみ取って小さい束にまとめ、日蔭蔓と違って、そのまま縦に水盤面に挿していく。
一般に、ひかげを敷いた場合は、広々とした大地・草原の表現ということで、遠景描写・中景描写に用いられ、近景描写にはヤマシダが山間の表現として使われるが、万年青(おもと)・水仙・青麦など、田園や野原の感じを出す時の近景描写には、ひかげが用いられる。
特殊な花材であるため、一般の花店で手に入れるのは困難だが、長く保つものであるので、一度使ったものでも残しておいて、適当に湿気を切らぬように保存しておけば度々使うことができるものである。
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今回もいつもの小原流のお花屋さんではないので、ちょっと花材がイレギュラーです。
◇完成図 正面上方から↓
【ほととぎすについて】
ほととぎすは、5本構成。
通常は葉っぱ(茎の付け根の葉)を必要とします。
根元の葉を取って、茎だけが日蔭の中に挿されたように見えると面白みに欠けるため、日蔭の中に隠れる部分の葉だけ取って使うようにします。
挿す時、長さを合わせる時に生けている他の枝に手(腕)が当たらないようにします。
他の枝を揺らしすぎないことが大事デス。
せっかく生けた型が壊れるので、そういうところも気をつけようね、とのコト。
(生け方も美しく、気を払いながら生けなさいとのコトでした)
(プチ知識:ほととぎすの事情)
庭に生えてる子は茎が細めが多い。
最近は直立型の子が来がち。
ほととぎすは、曲がってるものの方が風情があって良いとのコト。
【菊について】
菊もほととぎすと同じく5本構成。
本当は(様式集成通り)写景では、白色の小菊を使います。←いつものお花屋さんでないので、黄色が来てます。
白色だと1本につき5輪、黄色はつぼみも含めて1本につき2~3輪とします。
場合によっては1本に1輪でも
です。理由としては黄色は色が強いことと、より自然感を出すために極力力を抑えます。
最近の菊は花が付きすぎ、咲きすぎなので、捌きに捌いて使っていきます。
(プチ知識:菊の事情について)
菊の葉は、虫さんからすると『かなり美味しい』らしく、菊の葉にかなり殺虫剤(白い粉≒バルサンみたいなやつ)が大量に付いてきます。
正直、ホントに臭いです
間違いなく身体に良くないです。あまりの臭いにクラクラして涙
が出そうなくらい、、、マスクが必要なレベルデス・・・

なので、花材として菊が来た時は『とにかく早く』、『さっさと処理』してしまう必要があります。
◇完成図 同じく正面上方から↓
①日蔭は七宝の下に敷く+七宝の穴に入れるように使っていきます。
②立日蔭は茎から4~5本をちぎってまとめます。
③次にまとめた束から飛び出している芽を手でちぎります。
④その次に根茎を切って、『ねじり』ます。
⑤そうすると、日蔭が横に開いてくれます。
ホントは小原流出版事業部の『はじめよう、いけばな 一目でわかる基礎の基礎』という本に詳しくやり方(写真)が書いてあるんですが、著作権の関係上載せることができませんので、僕の下手な手書きで解説します。
上記④番からの解説です。既に束にした状態。茶色い茎の部分をハサミで切ります。
↓
4~5本をまとめ、左右どっちの方向でも良いので、ねじります。
↓
そうすると、各々の日蔭が『パァー』っと横に開きます。
これを沢山作っていきます。
効率の良い手順としては、上記②を大量に作っておくのがオススメです。
(注)日蔭を元茎から取る時はハサミで切らず、手で千切るようにします。
芽を取る時も手で千切ります。ハサミだとどうしても断面が水平になってしまうので、自然感が損なわれます。
◇完成図 右横から↓
日蔭の分量ですが、秋は1/2~3/4、冬は全体、夏は少なめに敷き詰めるようにします。
今回、時間の関係上、日蔭かなり少なめです。
なので、横からの写真をあまりお見せしたくなかったんですが、茎の配置(出どころ)も大事なので写真アップ

日蔭を使う場合は、水は少なめ。
通常の盛花では結構なみなみ入れますが、日蔭の時は器の約1/3入れるようにします。
日蔭は、霧吹きor水に浸し、ビニール袋に入れ、冷蔵庫で保存すれば3ヶ月もつそうです。
敷き詰め方ですが、
①生け始める前に七宝の下に咬ませておきます。
②全て生け終えて全体の構成ができたら、七宝の小穴に挿していきます。
③七宝以外の部分は下の配置図にも書いていますが、立日蔭が単独では立ってくれないので留めとして縦と横に蔓(茎)を敷いて立たせるようにして敷き詰めていきます。
【手書きの全体配置図】
客の七宝は、『様式集成』では縦(垂直)に配置されていますが、角度を出すために右に傾けて配置しています。
◇完成図 真正面低めから↓
主枝と中間2本のほととぎすに『間』をあけます。
副枝がいつもと違う花材の使い方。ココが今日一番のポイント

茎の下の空間に葉がくるように(空間をあけないように)自然感を出して使うこと。
◆ほととぎすが5本きてまず最初に、ここに使う一番適切な花材選びができるかがポイント。
花の向きはもちろんあるんですが、ケースによっては花の向きがいつもの生け方に逆行する場合もあり。
花よりも空間重視します。ただ、いつもと逆方向で生けるという意味ではないので、注意の必要あり

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写景様式・色彩様式とかは色々決まりごとがありますが、生けていてホント楽しいです

今回もほととぎすが初めての花材でした

いけばなも音楽のクラシックと同じで、100年前生けられていたかもしれないものが、現代で僕が生けてるのかと思うと時代を超えて感動します

長い文章読んで頂きありがとうございました

次回は、8月25日に生けた花意匠 かたむけるかたち(盤)をお届けします

ではでは、抹茶でした(*^▽^*)ノシまたねっ
