2009年9月9日


7月16日の記事にチラッと出てきた

「ちょっと不思議な話」について。


ルールドは、フランスの南端、ピレネー山

脈のふもとにある小さな街。

この街に1858年からずっと信じられて

いる「奇跡の話」があるのです。


1858年、14歳の少女ベルナデットが

洞窟近くで薪拾いをしていると、突然聖母

マリアが現れました。

計18回出現し、18回目のときに「泉へ

行き、水を飲み、体を清めなさい」と告げ

られます。

ベルナデッドがお告げのままに地面を掘る

と泉が湧き出てきました。

そして、その湧き水を飲むと病が治るとい

う奇跡が次々起こったのです。


それ以来ルールドは、カトリック最大の巡

礼地、とくに病気を持つ人たちにとって重

要な聖地となりました。


私が最初にルールドの名前を聞いたのは、

フランスに来て1年経つか経たない頃。

フランス語のお教室で知り合ったお友達か

ら聞きました。

彼女の息子さんは、生まれつき心臓に穴が

開いているという病を患っていました。 

息子さんが生まれたとき、上の娘さんはカ

トリック系の幼稚園に通っていました。

そこのシスターが息子さんのことを知り、

十数年も前に行って汲んできたルールドの

奇跡の水を「どうぞ息子さんのために使っ

てください」と差し出してくださったのだ

そうです。

彼女はすがる思いで、その水を息子さんの

胸に垂らしたと言います。

そして奇跡は起こります。

次の診察で、心臓の穴が塞がっていること

が確認できたのです。


この話を聞いてから2年後の夏休み。

夫が「2週間かけて車でフランス中を回ろ

う!」と言い出したので、それならばと

ルールドの泉もプランに組み込んでもらい

ました。


La Maison du Chocolatのマカロン



続きます。