見ていらっしゃった方は少ないかもしれません。


私、テレビをつけっぱなしにしてた時に偶然1話を見て、サスペンス要素満載だったので録画して見てました。


昨日全11話が終わりまして、意外と面白かったです。


昔の悪代官みたいなヤツが登場、悪行三昧やるわ、女を持て遊んでるわで、誰からも恨まれる極悪人。


ある日コイツが自宅の屋敷で殺害され、屋敷に住んでいた子供(異母兄弟)3人に容疑がかかります。


犯人は誰なのか? 殺害の意図は?


原作はロシアの文学小説だそうで、設定が現代の日本に置き換えられてましたので、ほぼオリジナルになってるのかな?


死んだこいつ、あからさまに恨みを買うヤツだし、子供たちは幼少期からひどい仕打ちを受けている環境で育っていたし、自分たちの母親もこいつのせいで精神的に追い込まれ自殺。

だから、父親を殺したいほど憎んでいます、3人とも動悸はあり。


ただ犯人が兄弟の中にいるのもひねりがないよね。


登場人物が非常に少ないのが私が気に入ったところ、心理描写が丁寧に描かれるから。


あと、キャストがよかったです、市原隼人さん、ストイックな人です。 役者魂感じます。


刑事役の人、悪代官みたいなこいつを演じた人、演劇に出てくる舞台俳優かな?と思ったけど、いい味出してまして、死んだあとも次男の夢に出てくるんですが、そりゃぁもう一生呪ってやるー!みたいな執拗さにビビりました…。


市村正親さんみたいな感じの人って言えばわかりやすいかな?


刑事役の人も喋り方に特徴があるんですが、刑事ってこうやって容疑者を追い込むのかなぁってリアル感があってよかったです。

終始疑うっていう商売はこういうものなのかな?ってね。


ひとつ前には長澤まさみさんが主演していた「高校入試」というドラマだったんですが、それも意外と面白かったです。


「最高の離婚」みたいな突っ込みどころ満載のドラマとは180度違う、シリアスなドラマっていう感じ。


笑うところも突っ込むところも全然ないけど、俳優さんの演技やセリフひとつひとつに世界観があって、惹きつけられるんですよね。


やらなければやられる、相手はなんとも思ってないが、やられた方の憎悪は半端ない!


でも理性と本能の戦い、悪ニハ染まりたくはない…。


本当の正義そして悪って何?


私たちは常に何と戦っているの?


何に怯えているの?


どこへ向かっているの?


「俺たちは生きていくんだ」


答えは永遠に見つからないのかもしれませんね。