東北地方には、いろいろな怪談が有ります。
昔は、日本の中の異国とも言われていました。
蝦夷
そう言われていた時代も有ります。
しかし、東北で金山が発見されたり、絹などを作る技術が発達したり、藤原三代の平泉文化などが生まれました。
しかし、たまに襲って来る冷害の被害は酷かった。
人間の一番苦しい死に方は、餓死です。
空腹で死ぬ人間の死に顔が一番醜いらしい。
東北の民芸品にコケシが有ります。
子消し
これが本当の字らしい。
貧乏人の楽しみは、夜の営みだけです。
やる事をやれば妊娠します。
しかし、産まれてくる子供に食わせる米が無い。
だけど、何かを残したい。
子供の替わりがコケシなんです。
だから、可愛い顔したコケシが多いのです。
そのコケシに、念が籠る事が有ります。
ある旅館には、先祖代々伝わるコケシが有りました。
明治時代に温泉が湧き出て旅館を始めた家でした。
百年、4代続いている旅館です。
戦国時代からのコケシが、玄関に鎮座していました。
フランスから来た客がどうしても欲しいと言って100万円で買って帰国しました。
コケシは、3ヶ月したら、いつのまにか旅館に帰って来ました。
朝になったら、前のように玄関に鎮座していました。
しかし、見慣れない傷と少し赤いエリアが広くなっていました。
旅館の女将は、不思議に思ってコケシを買って帰国したフランス人に確認の電話をしました。
しかし、誰も電話には出ませんでした。
家族は、何者かに惨殺されていました。
欲しがった人は、刃物を握って死んでいたそうです。
コケシの傷は、その刃物で斬られたのでは?
女将は心配になりました。
知り合いの警察官に来てもらい、ルミノール反応をコケシにしました。
予想通りに、反応しました。
しかも、DNAが日本人では無い事も分かりました。
でも、どうやってコケシが人間を殺したのだろうか?
その謎は、解明されていません。
ただ、コケシはどこに閉まっても、翌朝には玄関に戻ります。
やはり、何かの霊がとりついているのでしょうね。