日本でも化け猫の話は、沢山有ります。

ヨーロッパでも、化け猫の話はあるのです。

とある国のパーティーに招待されました。

当時の秘書、宮澤を連れて参加しました。

日本とは関係が古い国で、その国の王室と日本の皇室とはイギリス並みに懇意にしている国です。

参加者の多いパーティーでした。

私は、韓国人や中国人に間違えられるのが嫌だから紋付き袴で行きました。

宮澤は、西陣織りの高級和服で参加していましたから、一緒に記念写真を撮りたがる人で込み合いました。

目立つ事でパーティーはある意味正解しました。

会話するきっかけが生まれました。

この時、ある貴族と雑談をして後日会う約束をしました。

パーティーの途中、貴族は途中退席しました。

美人と二人で闇に消え失せました。

この女性はインパクトが強いから覚えました。

しなやかなロシアンブルーを思わせる雰囲気が有りました。

アイスブルーの瞳と、しなやかなボディライン。

ロシア人かウクライナ人かな?

その時は、軽く見ていました。

後日、貴族と会う為に貴族の屋敷に行きました。

夕食を一緒に食べながらの商談の予定でした。

貴族の屋敷の入口で、先日見た女性とすれ違いました。

私は、出迎えに出た執事に聞きました。

今の女性は、伯爵の愛人ですか?

すると、執事は笑いながら言いました。

ミスター真田、猫を愛人にするほど主人は物好きでは有りません。

執事には、女性が猫に見えていたのです。

では、食堂へどうぞ。

食堂に案内されました。

席についた途端、キャー誰か来て。

伯爵夫人の悲鳴が聞こえました。

執事は、走って伯爵夫人の声がした部屋に行きました。

どさくさ紛れに、私も付いて行きました。

喉を斬り裂かれていました。

声を出させない殺し方。

ライオンや虎など猫科の動物のキルテクニックです。

伯爵は、ビジネスでは噂のある人でした。

秘書の宮澤が先ほどの女性をスマホで写真撮影していました。

コートが綺麗だったから撮影したと言ってました。

写真を見て驚きました。

そこには、化け猫が撮影されていました。

巨大なロシアンブルーがファーコートを着ていました。

伯爵は、ビジネスでトラップをしかけてライバル企業を破産させました。

その企業の社長は、自殺しました。

その社長は、一匹のロシアンブルーを飼っていました。

自殺した社長の血を舐めていたと、ネットニュースの噂で有りました。

伯爵と一緒に罠をしかけた侯爵がいました。

偶然ですが、その侯爵のパーティーにも招待されました。

この時は、セビルローのタキシードで行きました。

宮澤は、CHANELのオーダーメイドのパーティードレスで行きました。

侯爵と私は、面識があったから雑談をしていました。

侯爵は、日本に留学していました。

今上陛下とも面識がある人です。

ただ、ビジネスはグレーな人です。

強い者には媚びるけど、弱者には強い態度をとる一面が有りました。

私との雑談を終えたら、ファーコートを着た女性と雑談していました。

真田CEO、あのファーコートは伯爵の屋敷で見たコートですよ。

秘書の宮澤が私に耳打ちしました。

翌朝、侯爵の死体が発見されました。

伯爵と同じように喉を斬り裂かれていました。

しかし、一つだけ違う事が有りました。

そこには、一匹の巨人なロシアンブルーが死んでいました。

侯爵は、自分の身に危険が及ぶリスクを考えていましたから、ピストルを常に持っていました。

たまたま化け猫の急所に命中したのでしょう。

猫の正体は、分かりました。

破産させられた社長は、ロシアンブルーに避妊手術をさせました。

その跡が死んだロシアンブルーから発見されました。

飼い主の血を舐めた猫は、化け猫になって復讐する。

日本とヨーロッパ

離れているけど、同じ事が起きました。