おはようございます。
ま~ぶる 作業療法士 佐藤明子です。
「早期発見・早期療育」と言われる今、
乳幼児健診などで気になる点が見つかると、比較的早い段階で療育につながるケースが増えてきました。
特に先天性の疾患があるお子さんは、生後すぐに支援につながることが多く、
運動発達の面では、独特な動きを学習する前に、より自然な動きを経験できる機会が増えることは、
良い傾向だと感じています。
一方で、次年度に就学を控えた保護者の方から、こんな声を聞くこともあります。
「なんとなく子育てに不安があったけど、健診では何も言われなかった。でも、小学校に上がると思うと心配で…」
早期に支援につながる子と、就学前に支援につながる子。
その“タイミング”には、開きがあります。
その背景には、今の子どもたちの育ちがとても多様化していることがあると思います。
「これは個性なのか?それとも支援が必要な状態なのか?」
その見極めが、以前よりもずっと難しくなってきました。
たとえば…
- 運動が苦手
- 椅子に座って話を最後まで聞けない
- 手先が不器用
- 一斉指示が理解しづらい
- 言葉が不明瞭
こうした姿を見て、「支援が必要なのか」「個性なのか」――
正直、私にもすぐにはわかりません。
でも、もし子育ての中で「なんだか心配」「ちょっと不安」と感じたら、
その気持ちを誰かに話してみることは、とても大切な一歩です。
「そのうち、みんなと同じようになるかも」
そんなふうに先延ばししてしまうと、子育てがもっとしんどく感じてしまうこともあります。
相談先は、保育園・幼稚園・行政・医療機関、
そして私たちのような児童発達支援事業所など、いろいろあります。
まずは「話しやすい場所」からで大丈夫です。
支援が必要かどうか、個性なのかどうか――
その答えをすぐに出す必要はありません。
でも、「なんだか気になる」「ちょっとしんどい」と感じたら、
その気持ちを言葉にしてみることで、何が心配なのか、何が気になっているのかが、少しずつ見えてきます。
子どもが多様化している今、子育てもまた多様化しています。
だからこそ、ひとりで抱え込まずに、誰かと一緒に考えてみませんか?
まずは、ほんの少しだけでも。
一歩、前に進んでみてくださいね。
