おはようございます。
現場×発達支援 ま~ぶる 作業療法士 佐藤明子です。
本日は、ダウン症のあるお子様のことについて書きます。
ダウン症のある子ども達は、周りの子ども達の行動をまねて、できることが増えていきます。
その行動を見て「わかっている」と判断することの、怖さがあります。
先日、ダウン症のある年長さんのお子様が通われる保育園に訪問に行きました。
先生の一斉指示で、周りの子ども達と同じような行動ができていました。
この場面をみて、彼は先生の言語指示を「理解している」と判断して良いのでしょうか?
・彼は何を理解していますか?
・同じ指示を彼だけ(個別)で言っても伝わりますか?
・先生が指差し、ジェスチャーを使わずに伝わりますか?
ダウン症のある子ども達は、毎日の繰り返しの活動、動作、流れは、比較的周りと同じ行動ができることが多いです。
この活動が終わると、クラスに戻る、給食の時間になる、お昼寝があるなどの流れは、
何年も同じ保育園に通ううちにわかることが増えています。
流れが「わかっている」のです。
先生の言語指示を理解している訳ではなく
先生の指示の中の一部の単語と周りの子ども達の行動を見て、
自分の行動を修正する力がついたのです。
私達支援者が使う「わかっている」という言葉の意味と、
保護者さんが「わかっている」と思っていることの意味をもう一度確認しましょう。
就学前までにどんなことが必要なのかは、
2月発売の本に書きました。
読んで頂けたら、嬉しいです。