寿司屋ではおなじみの「ガリ」。

寿司の付け合わせとして添えられる「生姜の甘酢漬け」のことですが、寿司の口直しや箸休め、さらにその殺菌効果から、江戸での屋台の頃には “おしぼり” 代わりなんて役目もあったとされています。

ガリで指を濡らして寿司をつまみ、最後は暖簾で手を拭いて出て行く。

。。そんな伝え話も耳にします。

自分も大好きで、お酒のアテとしてもいただきます。

そんな「ガリ」ですが、寿司屋ごとにけっこう特徴がありますね。

例えば札幌を代表する名店、「すし善」（北1西27）。

すし善では、このように “スライス” タイプで、その都度カットして提供してくれます。

生姜の辛味と食感が楽しめる切り方です。

これは “すし善系” とも言うべき、すし善出身の店でも引き継いでいることが多く。。

かつて本店で店長を務めた大金さんの「かね善」（北1西23）。

丁寧にやや薄めにカットしています。

すし善から独立して、今や堂々のミシュラン星獲得店の「ひでたか」（南7西4）。

大将曰く、「修業先で学んだものを引き継いでいます」。

さらに昭和9年（1934年）創業の「金寿司」（北2東7）。

この店では通常の甘酢のガリと「新生姜の塩漬け」を出してくれますが、塩漬けは “スライス切り” での提供です。

聞くところによれば、現3代目の大将はすし善での修業経験があるとのこと。

それが理由かは分かりませんが、何よりとてもおいしいガリです。

この他、多くのすし善系の店でこのタイプのガリを見かけますが、手持ちの写真が無いので割愛します。

以上、今回は「すし善」系のガリについてでした。

「ガリ」の話