乙女とオッサンの狭間 -3ページ目

乙女とオッサンの狭間

女性の皮をかぶったオッサンです

2015.09

松山に来る前に寄った旦那さんの実家で、坂の上の雲ミュージアムをオススメしてもらったので行ってみることにしました。



司馬遼太郎の同名小説がテーマになったミュージアムです。
お恥ずかしながら小説を読んでいないのでどう楽しめばよいのか若干不安もありましたが、結果的に濃厚な時間を過ごすことができました。



安藤忠雄建築を堪能しつつ、秋山好古、真之、正岡子規三人のエピソードを辿っていると小説を読んでいなくともその世界に引き込まれてしまいます。



子供も楽しめるような参加型の展示作品もたくさんありました。



モールス信号とか、実際の機械は初めて触ったかも。



ラウンジからは、萬翠荘という建物が見えました。
ここは大正時代に建てられ松山で一番古い鉄筋コンクリートの建物なんだそうです。
この日はそこまで足を伸ばせませんでしたが、皇族の方々が滞在されると後で知り近くまで行ってみてもよかったかも、とちょっぴり後悔。
やはり旅先では面倒くさがったりしてはいけませんね。

とにもかくにも復習の為に小説を読むことから。
2015.09

松山での朝ごはん。
こちらも旦那さんチョイス。



朝から美味しい郷土料理がいただける、歴史ある食堂なんだとか。
外には打ち水がされていて気持ちが良いです。

私たちが中へ入ると、学生っぽい男の子グループがワイワイと朝ごはんを食べていました。
ファストフードやコーヒーショップではなく、こういった大衆向けな食堂に若者がいると嬉しい気がします。
地元に根付くお店ということでしょうね。
この子たちが小さい頃、おじいちゃんおばあちゃんとかに連れて来られたのかなー?なんて勝手な妄想をしつつメニューに目を落とします。

その中から選んだのは、鯛丼!
(前日の鯛飯が物足りなかったので鯛欲は満たされておたず)


運ばれて来た鯛丼に思わずヨダレがあふれ出てしまいそうに。
なんだ、この分厚い切り身!!!!
まぶしいーー!!!!
キラキラの鯛はもっちり甘くて、噛んでるだけで幸せな気分に。
朝からこんな美味しいご飯が食べられるだなんて、松山の人が羨ましすぎる。

どうやらさっきの若者たちは、朝まで遊んだ帰りのようでした。
お店のおばちゃんと親しそうに喋ったり、後から入ってきた別のお客さんと「おう!」と挨拶したり。
いい風景だなー。



食事だけじゃなく、お酒も時間を問わずいただけるみたいだし、近所にあると嬉しい食堂。
松山いいとこですねー。

出雲屋定食・食堂 / 大街道駅県庁前駅勝山町駅

2015.09

事前に旦那さんがチェックしてくれていた「BOKKE」さん。
この夏にオープンしたばかりだそうで、どう調べてもなかなかネット上に詳しい情報が出て来ない。
そんな中地図でだいたいの場所を見当つけ、でも定休日かもしれないと不安になりながら向かったのです。

通りの角が明るくなっており、そこがBOKKEさんだとすぐわかりました。
天井が高く、表からもその開放感あふれる店内はついフラっと入ってしまいたくなる佇まい。
店員さんは男性と女性の二人。
シンプルなファッションは肩の力が抜けつつもオシャレなこなれ感。
後で聞くとご夫婦でした。



はじめ中は満席だったので、テラス席へ。
お会計が終わっているお客さんがいるらしく、席の準備が整ったら店員さんが声をかけてくれることに。
そんなテラス席にはちゃんとブランケットの用意までされていました。





1杯目は金しゃちのヴァイツェンにしたっけ。
それを飲んでいると思っていたより早く店内へ案内されました。
テーブル席をせっかく用意してもらったのですが、お店の方ともお話してみたかったし席も空いていたのでカウンターに移動させてもらいました。

クラフトビールのラインナップは、全国あちこちバランス良く揃ってる印象。
この日は旦那さんのお気に入りのブルワリーがいくつも繋がっていて、結果長居して全種類飲んでしまったのでした(笑)。
メニューの手書きの説明はコンパクトにまとまっていて、クラフトビール初心者でもわかりやすいのではないでしょうか。

時間も更けてくるとお客さんはいつの間にかカウンターの私たちとお店の方のお友達というお一人だけに。
私たちが東京から来たことを伝えると、ご夫婦でお店を立ち上げる前にビールの勉強で東京のビールなお店を巡って来たと話してくれました。
以前お二人は岡山のカフェで働いていたそうです。
そのカフェの設計をした方がこのBOKKEさんの設計も手掛けたんだとか。
(そしてこの時から年が明け、岡山へ立ち寄る機会があり行ったビアバー「シュレンケルラ」さんも同じ方が手掛けたと聞いて「おおおおお!!!!」となったのでした)

ご夫婦によると愛媛はまだまだクラフトビール文化が根付いていなくて、地元の道後ビール以外の知名度はイマイチだそうです。
かと言ってクラフトビールが受け入れられていないわけでなく、実際道後ビールは現在製造に追われる毎日なんだとか。
というのも私たちがテラス席にいた時間、道後ビールのナカノヒトが飲みにいらしていたそうでポロっとそんなお話をされてったそうです。
この年の夏には四国初のビアフェスが開かれて好評だったらしいので、BOKKEさんを中心にもっともっと広がっていくといいなあ!



食事はというとたにたさんでお腹いっぱいだったので、軽くサラダだけ注文。
グレープフルーツのサラダはさっぱりとしてて、飲んでいたビールとも相性ばっちり。
家でもたまに柑橘を使ってサラダを作るので、真似して生ハムも加えてみようと思いました。

1杯だけのつもりで寄ったはずが、とうとう閉店時間まで居座ってしまったのは反省。
でもご夫婦とも楽しくお喋りできて、これから応援したい通いたいお店がまたひとつ増えました。
これから愛媛へ行く機会があるかわかりませんが、ご夫婦に再会するためにまた訪れたいと思いました。
ご夫婦が東京に来ることがあればどこかのビアバーでお会いできたらスゴイし、嬉しいなー♪
この後東京から友人が愛媛へ行った際もBOKKEさんをオススメ。
案の定楽しいカウンター席でのひと時だったそうで、これを聞いてまた嬉しくなったのでした。

BOKKEビアバー / 西堀端駅南堀端駅大手町駅

2015.09

しまなみ海道を疾走し終え、無事松山市内入り。
夕飯にと予約した「たにた」さんまでそう遠くない距離に宿を取りましたが、若干遅れてしまいそうだったので一度電話を入れておきました。
その時に気になったのが、遅れるとこちらが発するまで少し怪訝そうな電話口の方。
ここでふとよぎったのが最近よく耳にする飲食店さんが被害に遭っている、予約の時間ぴったりのドタキャン電話。
それどころか連絡も無くそのまま梨の礫というケースも。
もしかすると、私の電話もその類だと思ったのかもしれません。
「遅れます」のひと言後、ガラっと相手の方の声のトーンが変わりました。
こちらのたにたさんも被害に遭われてるのかもしれないなーと、残念な気持ちになりなったものです。

話を戻します。
5分ほどの遅れでお店に到着。
予約した時にカウンター席にとお願いしていたので、そこに通していただきます。
今回も参考にしたのは太田和彦さんの著書。
テレビで観た景色のままの店内です。
目の前には水槽が。



1杯目は瓶ビール。
その時にカウンターの中にいらっしゃった年配の女性が(後で聞いたら先代の時代から働いてる方だそう)がお酌してくださいました。
ちょっとしたことだけど、この注ぎ注がれの一瞬の交わりがあるだけで距離感がグッと縮まるように思えます。

この日は他の方のレビューを読んで、多くの方が絶賛する『おこぜ』を注文しようと決めていました。



最初にお願いしたおこぜのお刺身。
おこぜは初めて食べるわけではなかったのですが、一口食べてびっくり。
こんなにも上品な味だったっけ?と。
お刺身を注文すると残った身で唐揚げとお味噌汁にしていただけるそうで、この後もたっぷりとお楽しみが待ってるだなんてとても贅沢な気持になります。





隣のお客さんが食べていて気になったので、野菜の炊き合わせを注文。
この後日本酒を飲みたかったので、おこぜの他のお刺身の盛り合わせもお願いしました。





他にはジャコ天と、香り揚げ。
名前に惹かれて注文しましたが、紫蘇がほんとに良い香りでお酒が進みました。


そしてこれらと相性抜群で美味しかったのが、愛媛の地酒『雪雀』です。
辛口と表記されてますが、思ったほどのキレキレ感は無く、でもしっかりとした味わい。
あまりにも気に入ったので後日東京に戻ってからネットで購入したほど。



唐揚げは撮り忘れちゃったけど、最後までしっかり堪能したおこぜのお味噌汁。

大将も女将さんもとっても気さくで、常連さんとも和やかにお喋りしていたのが印象的でした。
私たちと同様に東京からのお客さんも居たり、仕事で東京によく行くという常連さんともお話できたり、とても濃いカウンターでの夜でした♪
お品書きに価格が書いてなかったのでおそるおそるお会計をしたのですが、思っていたほどの高額ではなかったです。

また松山に来ることがあったらその時もたにたさんで美味しいお魚が食べたいです。

四季瀬戸の味 たにた割烹・小料理 / 大街道駅県庁前駅市役所前駅

2015.09

日没までにはたどり着きたかったのが展望台。
しまなみ海道の島々の中でもここ亀老山展望台公園からの眺めはとりわけ絶景だそうで、口コミの数々の高評価に到着前から期待が高まります。



こちらは隈研吾さんの設計とのこと。
景観を損ねないようにデザインされているそうです。
なんだか迷路のような作り。



なるほど。
回遊できるようになっており、山の中から頂へ出てくるような感じ!
360度見渡せる大パノラマ!





こういうとこにはたいていある、南京錠もちらほら。
なんだか見てるだけでこっちが照れくさくなるのはなんでだろう。



日が傾いてくるにつれ、なんともいえない色合いの景色に。
キレイだなあ。





思う存分眺めを楽しんでから、この日の夜のお店の予約時間を考慮しつつ展望台をぐるり。
目指すは松山市内へ。